例えば直径1cmの円形があったとして、
その円はきちんと閉じて完結しているのだから、その円周はすっきりした値があってしかるべき。
しかし円周率π(パイ)、皆知ってるとおりの無理数なので、円周の長さは定まらず3.14159265…と無限に続く。
手のひらに乗る円形の中にある無限。
πは、自然対数e(ネイピア数)と共に宇宙のおおもとになる基本の数だと言われているそうです。
πとeは、「超越数」と呼ばれる絶対的な存在の数。
√2も同じように無理数ですが、数としての格がちがう。
πとeは、√2のように、X2=2という方程式の解として存在するのではない。
方程式の解として求められたり、他の数から産み落とされたのではない、完全孤立した絶対的な存在。
πが3だったら、円は六角形になってしまう。3.14159265…の小数点以下の数字は、八角形や一〇二四角形を超えた無限多角形、究極の円を作り出す力を持っている。
そして、πは、この小数点以下の部分にあらゆる有限数列を含む「万能数」であろうと予想されているらしい。
あらゆる数列を含むということは、
有限な規則性を持ったデジタル化した数列に置き換えれば、どんなに長かろうが、
この無限に続くπの数列のどこかに必ず入ってしまうということ。
つまり、モナリザの絵であろうと、ベートーベンの楽曲であろうと、聖書であろうと、デジタル化した情報はすべからく数列化できるので、πの小数点以下に同じ並びの数列を見つけ出すことができる、
πはなんでも知っている、ということになる。
「私」や「あなた」もそう。
誕生日やクレジットカード番号や電話番号に至るまで、自分に関する情報の数列をどれだけ並べても、
それがそっくりそのままπの中には入っているだろうということ。
オドロキました。。手のひら大の円形の中に、すべてが入っているって…。
(もっとも、人間が完全な円を作り出すのも不可能に近いことですが。)
(↓)この切り口の鮮やかさ、目からウロコ。
(↓) 博士の愛した数式 の中に、オイラーの公式を説明するくだりがありますが、
このオイラーの公式は、森羅万象、宇宙のすべて、人間の思考のエッセンスが凝集された、
ファインマン博士をして「人類の至宝」とも言わしめたシンプルな公式。
博士の「不確定性原理」などといった、量子力学におけるちょっとあり得んだろう~って思ってしまうような、
時空を超越した事象をも説明可能にする、我々の存在の根源を支えるような公式、とのこと。
(↓)1234567890→ドレミファソラシドレミという風に円周率を音に変換するとこうなるそうです。
宇宙の真理を感じるか~
円周率 Pi
(↓)かたや、無限(大)を志向する試み。
無限、とひとくちに言っても、色々。
世界を10倍ずつ広げて見ていくと、たった10の37乗で宇宙の果てまで行けてしまうという事実。
(10の37乗って十分すごいですけど、指数関数のパワーのおかげでスケールがぐんと身近に感じられます。)
宇宙の果てまで行ってみた
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