(2019.02.23レッスン後の再稿、アウフタクト(弱起)を教えていただいて加筆修正)
シューべルトの「楽に寄す」に再び取り組み始めています。
一年ほど前に取り組みを開始したのですが、 ( 今、シューベルトの「楽に寄す」に取り組んでいるのだが… ) トム ウェイツの「If I have to go」を発表会用に練習し始めてからご無沙汰しておりました。 ([ピアノ弾きおじさんへの道] 第3回大人のピアノ発表会でトム ウェイツをなんとか演ったの巻。 )
(今現在は、緩々とではありますが、ポールの「I don't know」と併せて「楽に寄す」を練習しています。)
しかし、クラシック曲のせいか、ピアノで弾き歌われているのは見たことがありません。 弾き歌ってみるというのは、ユニークなチャレンジなのかもしれません。 ドイツの歌曲ですから、日本語訳詞にはバージョンがいくつか存在しているようです。
( ↓ )日本語詞バージョンが聴きたくて、この一曲の為に、わざわざ買い求めたCDボックスセット。 楽譜に載っている歌詞ではなく、大橋国一さんの歌う歌詞で歌おうとしています。 (だがしかし、本当は「シューベルト/楽に寄す 」に書いたように、 口語調で、自分を豊かにしてくれる音楽に寄せる気持ちを素直に表現した歌詞で歌いたい。 それをするには作詞の才能が必要なので、楽譜に載っている詞とミックスしたのが手書きのやつです。)
20190223 楽に寄す(歌乗せ) VIDEO
ピアノは先生に弾いてもらって、 歌乗せの練習をしてみました。 (”暖かき愛で充ちつつ”(1番)、”この世にもあまつ幸あり”(2番))の部分を、 一拍溜めてから、歌い始める感覚、
いわゆる 「アウフタクト(弱起)」 (~フレーズが、小節の最初からではなく、その前の小節の途中から開始すること)
をレッスンで教えていただきました。
↓ こういうやつ。赤枠部分のフレーズが小節の途中から始まっている。
まだ上手に歌乗せ出来ていませんが、 こうして動画にしておくと、よい練習になったりするのです。 前にブログを上達の道具として活用するという記事を書きましたが、 音楽にも同じことが言えると思うのです。(「イエスタディ (Audacityバージョンの出来上がり。 」の時と同じように、Audacityを使ってみました。)
65歳を過ぎても脳機能は20代という「スーパーエイジャー」たちが習慣にしているアクティビティ のひとつが、 楽器演奏らしい。
「スーパーエイジャー」の脳と普通の人の脳に目立った違いはあるのか、 あるとしたら、その違いを知ることで私たちはこの先の人生を通して脳の機能を高められるかどうか、 という2点を解明することです。 スーパーエイジャーの脳は対照群の脳と比べると、厚みのある領域がいくつもありました。 しかし、そうした領域は、予想に反して、 クロスワードパズルやオンラインの頭脳ゲームに役立つような認知プロセスと関係する領域ではなく、 強い感情と結びついている領域 だったのです。
何故に今さら苦手な事にチャレンジするのかとも云うが、 スーパーエイジャーに成る為にも楽器がいいらしい。 下手くその方が負荷がかかるから、いいのだ。
( ↓ ) 別に音楽家的成功を目指している訳ではないが、いいことが書いてある。
練習は音楽家の生活にとってきわめて大切な位置を占める。 それなのに練習が「苦行」扱いされることがあるのはなぜだろう? 「つらく感じるのは、苦行ではなく表面的な作業である。」 練習を楽しく活気あるものにするためには、有意義な練習を上手に行うことが必要だ。 さらに、安定感のある演奏をして、聴衆を魅了するにはどうしたらいいかという問題もある。
生徒たちが新しい曲をはじめて練習する時には、何度も大ざっぱに通したり、 あやふやなまま繰り返したりすること多い。 そうして間違った癖がついてしまったあとで、 誤ってインプットされてしまったプログラムを何時間もかけて上書きする羽目になる。
もっと上手いやり方は、最初から正確に演奏し、的確な演奏をしながら曲を完成させていくことだ。 だが、正確さを徹底するには、自分のレベルに合った曲を選ぶだけではなく、 曲を扱いやすい部分に細かく分けて体系的に学んでいくことだ。 曲をくり返し練習する時には、やることなすこと全てが正確であるように気をつけなければならない。 そうすれば本番でもほとんど間違えずに済む。 練習の時に間違った習慣を身につけなかったからだ。
練習もまた、洗練された芸術であり、 本能や忍耐力、インスピレーション、優雅さや明晰さ、バランス感覚、 そして何より、動きと表現に磨きをかける方法を追求するものだ 。
「自分の楽器で奏でるものは、どれも大切な音楽として扱ってほしい。単なるウォーミングアップであってもだ。」
『ミスタッチを怖れるな』とは、そのような正確さを旨とした練習生活があってこそのものだったか。 ”正確に”、芸術として、練習をしよう。
(2019.02.19初稿)
(2019.02.23レッスン後に再稿、アウフタクト(弱起)を教えていただいて加筆修正)