アビイロードを渡って来ました。
その時の模様はビデオの中に詰め込んだので、そちらを見ればいいのですが、
この日のショートストーリーをブログでも。
単なる記録やライフログだけでもなく、
書く前には考えもしなかったような気づきが生まれてくるのを期待しているようなところがある。
エリアーデが言ったように、 書く前に考えていなかったことが、
書いている途中で一種の霊的体験(インスピレーション)として出てきたら、
それはいいものになるのであって、
「この小説で何を書いたのか」って質問は無意味ですよ。
書く前に思っていたことしか書いていないものなんて読む必要もない。
エリアーデは「妖精たちの夜」を書き終わったあとに、
その小説に含まれている意味を理解して愕然とした、というようなことを書いています。
何のために書くのですか、ということの答えがそれです。
(ノベリスト ~ 物語を登るひと)
何カットも撮ってるうちに、撮る前には考えていなかったアイデアやインスピレーションが出てきて、
ビートルズの4人がアビイロード・スタジオから歩き去っていく方向のカットが選ばれたが為に、
ただの横断歩道を渡っている写真ではなくなったのだと思う。
アビイロード 20180712
( ↓ ) まだスタジオの前の工事が残っていました。(アビイ・ロード(旅行用に図鑑づくり))
もったいないような気がして、アビイロードを何往復もした。
(ただの横断歩道と言えばそれだけなのに、日本だけでなく世界中のビートルズファンがここを半ば聖地化して、
ここを訪れては横断歩道を渡る。
私もはじめはロンドン中心地でなく、アビイロードそばに宿を取ろうとしてたくらいだ。)
アビイロードスタジオは門が開いていて、
ファンと思わしき人達がスタジオの中まで入っては、スタジオの前で写真を撮っていた。
つまには風紀委員のような所があって、私有地に分け入るようなマナー違反を嫌うので、
私はそんなこともせず、ただ写真を撮っていた。
(ほんとはビートルズがそうしたようにスタジオ入り口に座っている写真を撮りたかったのだが、そんな自分の気持ちにすら気づかなかった。)
アビイロードのジャケット写真が撮影されたのは、8月8日の午前11時頃。
( ↓ ) 朝9時過ぎにセント・ジョーンズ・ウッド駅に到着。
ロンドンの天気はかつて一ヶ月程滞在したL.Aにも似て、
朝曇っていても、昼が近づくにつれて晴れ上がっていく毎日。
(日は照っても、風は爽やかだったし。)
この日も11時頃には、ジャケット写真のように晴れ上がっていた。
アビイロードの後はポールが今も所有するCavendish Aveにある「ロンドンの家」まで歩く。
さて、ポールの家まで来る人はいても、こんな所まで来る人はそうはいない筈だ。
( ↓ )セント・ジョーンズウッド教会。
ポールはリンダとメリルボーン登記所で結婚手続を済ませた後(映像でもよく見るシーンだ)、
自宅近くにあるこの教会で周囲の祝福を受けたそうだ。
何かしらポールに因んだ、ブループラーク的な記述がないかと探してみたが、見つけられなかった。
St.John's Woodという名前に相応しい緑が拡がるこの辺りは、どこかノーウェジアン・ウッド的。
(だから、映像にはノーウェジアン・ウッドのアウトテイクを使ってみた。
先に出てくる短いフレーズのは、マーサ マイ ディアを3小節だけ、ピアノの先生に練習用に弾いてもらったもの。)
( ↓ )ここにはそんな祝福の場所であったことがサラリと書かれている。
礼拝を終えて教会の外に出ると、正午を告げる鐘の音に包まれた。
さて、私がアビイロードを横断して来たのは、2018年7月12日。
ビートルズがジャケット撮影をしたのが1969年8月8日だから、およそ半世紀後ということになるのですが、
イギリスから帰国して一週間が経った7月23日に、ポールが一カ月前のリバプールに続いて、
今度はロンドンのアビイロードにやって来たとのニュースが飛び込んで来ました。
ニューアルバムの発売を9月に控えたUKツアーの慣らし運転なのか、
シークレットギグを、ロンドン某所で演るとのニュースがあったのだが、それがアビイロードだったのです。
一週間前に渡ったばかりのゼブラをポールが渡っている写真がインスタにアップされている。
同じ場所、同じ時。
完全に重なったわけではありませんが、ここのところの同じ時空感に、しあわせ倍増。
( ↓ )およそ一ヶ月前に、ポールがニューアルバムからの新曲初披露のギグを演ったリバプールのパブ、
「Philharmonic Dining Rooms」。
Paul McCartney Carpool Karaoke【日本語字幕】5/6
「リバプール行きカウントダウン、偶然にも1ヶ月前にポールがやって来た!」でも採り上げた、
Paul McCartney Carpool Karaokeの場面と、実際に撮って来た写真を並べてみました。
(↓) 絨毯が分かり易い。僕らはポールが立っていたすぐ後ろ辺りの席だった。
(↓) トーンを落とした暗い写真になってしまったが、ステンドグラスの模様を比べ易い。
(↓) ここを通ってカウンターに行く。写真を撮ったような気がするのだが、見つからない。
カウンターではエール・ビールを頼んだ。これも写真はない。
ジョンやポール、ジョージが通ったアート・カレッジやリバプール・インスティテュートのあるホープ・ストリート沿いにある、
ヴィクトリア調のパブ。ジョンのお気に入りだったらしい。
ここで口にしたHPソースが気に入った。
ロンドンの家で食事をするポールの写真が面白い!
二つあるソースの瓶はおよそ50年前のこの写真とおんなじ!
味覚にまで、同じ時空感が及んでくるとは。
HPソースは英国王室御用達のイギリスを代表する味らしい。
( ⇒ 英国王室御用達!英国人が最も愛する「HPソース」 )