「外国人は20歳で20年のヴォイス・トレーニングをやっている。」
それに加えて、表情トレーニング、ボディランゲージもやっています。 聴音トレーニング、発声、発音、調音トレーニングを日常レベルでやってきている。
日本語は読み書きは難しいのですが、音声は幼稚園に入る前に両親などから教えてもらっただけではありませんか。 大体母音もアイウエオの5つが言い分けられたらいいのですから、アだけでいくつも発音のある国と比べても仕方がありません。 認識している音の数が100くらいしかない日本と、何千もある国とでは、「耳」の力も、発声の調音能力も著しく違っていてあたりまえでしょう。 学ぶと言っても、母音の「ア」の出し方一つ、日本では明確に定まっていないのです。
日本に欠けているもの、それは呼吸法や共鳴法ではなく、音声言語表現なのだという。
ならば、そこを意識的に、強化してみてはどうか。
Knee Play 3 (live) - Philip Glass, "Einstein on the Beach". VIDEO
なるほど、意識に上げて聴いたこともなければ、発声することもできないような音を発して歌っている。 同じ人類といえど、頭蓋骨の中に響いている音がこうも違うと、頭で感じたり、考えたりすることも違ってきそうに思える。 脳波が絶えず共鳴している振動数が違っていると、頭脳回路のチューニングに違いがあるのはごく自然なことに思える。 受容体であり、発信体である人間は、当然ながら環境に応じて変化する。
( ↓ ) しかし、同じ人類なのだから、発声器官の構造自体に大きな違いがあるわけではなく、その使い方に違いがあるはずだ。
地声と裏声の中間にある歌声を滑らかにつなげる、ミックス・ヴォイスのようなメソッドで言われるのは、『のどを外して、開く』 こと。
のど声は、自分の耳には大きく聞こえるし、歌いやすいので、大半の人が正しい発声だと勘違いするらしいのだが、 のどの上から押しつけたり、のど自体に力が入ったりしているので、浅いところだけが鳴っている。
目指すべき発声は、喉の通路を開いた、胸声。深いポジションの声を取りに行く。
胸の中心に声の芯をイメージして、その声の芯をつかむイメージで、胸声を強化していく。
真似のできない発声は、共鳴のさせ方が違うからだと思う。(フランス語の発声だってそうだと思う。)
「 筋膜(Fascia)ライフ」 で採り上げたように、
鼻を鼻筋や鼻孔(鼻の穴)だけではなく、鼻腔全体に拡がる洞窟だと意識する こと で、
共鳴器官として、声を楽器のように使う可能性が拡がる。
初心者ボーカルレッスン 高音の出し方 ハミング VIDEO
「鼻に響きを集めて出してあげる」、「鼻に当てるハミング」、「喉にかからないから高音が出る」、
納得。
(Let it beの弾き歌い、無理にのど声を鳴らそうとせずに、 のどを開いて、鼻腔にアタックするようにして歌ってみたら、音程をスムーズに行き来できるようになった。)
( ↓ ) もうひとつ。「木曜日、ハミングで高音に挑戦」が勉強になりました。
ハミングって、口を閉じてするものだとは知らなかった。 lalala~ とか nanana~ って口先で調音して歌うのと、ハミングは違う。
ハミングで音の響く場所を探しながら回していくことは、
裏声と地声のつなげ方、ミックスボイスのトレーニングにもなるような気がする。
ボイストレーニング基礎の基礎1週間 VIDEO
「声が変わると人生が変わる」の中で、
これしかないと言えるくらいの大切な秘訣であり、奥義や秘伝と云われるもの、それが「ハミング」だと紹介されています。
「身口意(しんくい)」という言葉、 発声する時に「身体」の角度や「声やハミング」の音程を調整したり、声が響いている場処にきっちり「意識」が集まっている。 この三つを一致させていくことが、願望実現の秘訣でもあります。 このことはぜひ覚えておかれるとよいと思います。
体というのは不思議なもので、「心」も「過去」も「現時点での未来」もすべてその中に包含しています。 意識でキャッチできているかは別として、体はすべて知っているのです。 そして、それが声に現れているのです。 ですから、逆に、声の使い方によって、自分にとって一番ふさわしい未来を具現化することもできます。 声はその人の気(エネルギー)」の現れですから、その声に共鳴する世界を変えてゆけるのです。
毎朝の倍音声明もハミングに通じています。
毎日異なる体調やコンディションを、音の響きでビロードのように滑らかにし、よく響く身心に整える。
ピアノの弾き歌いだってそうです。
それに、歌詞をつけて歌う前に、鼻にアタックして、ハミングをつけていくほうが、ピアノの音に乗りやすい。
しかも、口先だけではない芯のある胸声のトレーニングにもなっている。
身口意(しんくい)は、ゴルフにも応用できそうな気もする。おもしろい。