ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

目指すはスクラップ・ブックか、はたまたビジョン・ボードか。
隠れ家CLUBゴルフィーにようこそ♪

ベートーベンに聴く / バイオリン協奏曲

2010年05月30日 | お気に入り♪(クラシック)
大河の一滴になったかのような感覚になる曲。

ダレンボイム指揮のアイザック スターンによるバイオリン演奏盤のLPを
中学生の頃、父の友人から頂いて愛聴していました。
(CDフォーマットが主流になってから買い直したほど。)

冒頭2分過ぎには現れる主題のメロディが通奏テーマのように繰り返し現れて、
徐々に、静かに、大きなうねりのように高まっていく第1楽章が殊のほか素晴らしいと思います。
(長いので、途中までですが…。)
(↓)バイオリン演奏はパールマン。指揮は同じ、さらに円熟みを増した後年のダニエル・バレンボイム。


I.Perlman - Beethoven Violin Concerto, 1st mov (1)


のだめカンタービレのおかげで、運命や合唱だけでなく、7番シンフォニー辺りもポピュラーになりましたが、
ベートーベンのバイオリン協奏曲もそれほど日本で知名度が高いようには思えないのが不思議。
こんなにロマン溢れる親しみやすい曲なのに。
それにしても、中学生にこんなシブいチョイスのLPをわざわざ選んでくれた審美眼の高さも不思議と言えば不思議。
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木の都 / 織田作之助

2010年05月30日 | 読書ノート
織田作之助をぼちぼちと読んでみる。
東京ではマイナーなんですね、きっと。図書館に行って探したら、昭和文学全集なる分厚い本の第13巻を借りる羽目になってしまいました。

「木の都」。
>大阪は木のない都だといはれてゐるが

冒頭のこの一文で、なるほどそうだ、って思いました。
大阪には市内に行くと木が少なかった気がします。
というか、東京に来た時、都会のくせにやたら木が多いな、って感じたのを覚えています。
大阪も御堂筋あたりはプラタナスの並木がきれいだったり、大阪城公園があったりもしましたけど。

この小説にも出てくる上町から夕陽丘あたり、今度行ってみよ。

口縄坂


数多い坂の中で、地蔵坂、源聖寺坂、愛染坂、口縄坂……と、坂の名を誌すだけでも私の想ひはなつかしさにしびれるが、とりわけなつかしいのは口縄坂である。
 口縄(くちなは)とは大阪で蛇のことである。といへば、はや察せられるやうに、口縄坂はまことに蛇の如くくねくねと木々の間を縫うて登る古びた石段の坂である。蛇坂といつてしまへば打ちこはしになるところを、くちなは坂とよんだところに情調もをかし味もうかがはれ、この名のゆゑに大阪では一番さきに頭に泛ぷ坂なのだが、しかし年少の頃の私は口縄坂といふ名称のもつ趣きには注意が向かず、むしろその坂を登り詰めた高台が夕陽丘とよばれ、その界隈の町が夕陽丘であることの方に、淡い青春の想ひが傾いた。夕陽丘とは古くからある名であらう。昔この高台からはるかに西を望めば、浪華《なには》の海に夕陽の落ちるのが眺められたのであらう。藤原家隆卿であらうか「ちぎりあれば難波《なには》の里にやどり来て波の入日ををがみつるかな」とこの高台で歌つた頃には、もう夕陽丘の名は約束されてゐたかと思はれる。しかし、再び年少の頃の私は、そのやうな故事来歴は与《あづか》り知らず、ただ口縄坂の中腹に夕陽丘女学校があることに、年少多感の胸をひそかに燃やしてゐたのである。夕暮わけもなく坂の上に佇《たたず》んでゐた私の顔が、坂を上つて来る制服のひとをみて、夕陽を浴びたやうにぱつと赧《あか》くなつたことも、今はなつかしい想ひ出である。


この小説に登場するボードレエルの「旅への誘い」にデュパルクが作曲したやつ、
デュフィの絵と一緒になった映像があったのでクリップしておきました。
淡々とした夏の日、みたいな印象。


INVITATION AU VOYAGE





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織田作之助

2010年05月30日 | 日記
弟が織田作之助にイレコンデいます。夫婦善哉書いたひとです。(大阪に着いたら

が殊のほか好み、親近感を持っていたようなフシのある織田作之助。
父が残した若い頃の同人誌や、日記、といった書きものを掘り起こし、オダサク倶楽部なる集まりの門を叩き、写真展まで計画中。
ぼくの写ってる写真も使いたいようで、どっさりチェックしてほしいっていう資料を送ってきました。
ええよ~、好きに使って~。

(↓)このビデオに登場する方々とも親交を持ち、父の同人誌つながりで八ヶ岳にあるギャラリー(自在舎「ぜぴゅろす」)にまで活動範囲を拡げています。
   すごいバイタリティ。


なにわの筋と通り 織田作之助 Oda Sakunosue


同人誌というのは、ネットどころかTVもまだだった当時、時代の先端だったのでしょう。
戦後日本文学で無頼派と呼ばれた太宰治、坂口安吾、そして織田作之助。
オダサクの作品を映画化した川島雄三氏、
2人は大阪で出会い、意気投合し、軽佻浮薄派(けいちょうふはくは)を結成。
川島氏を師匠と仰いだ藤本義一氏へと続く、無頼の系譜。

サヨナラだけが人生だ


弟がチェックしてくれ、って送ってきた文芸誌の中に、
上野千鶴子氏の寄稿があって、そこで採り上げていた俳句があります。
ひらがな、俳句、偉大なり。

ひとはみな
   ひとわすれゆく
        さくらかな

老いることは 人から忘れ去られていくこと
死とは自分と記憶を共有したあの人この人が、かけがえのない記憶ごとあの世に去ってしまうこと。
そのかけがえのない喪失は、何物によっても埋め合わせることはできませんが、
それをそのものとして受け容れようという実に含蓄の深い句、
「願わくば花のもとにてわれ死なん…」みたいなナルシズムより、ずーといいと思っております。


(↓)これ、オダサクでしたか。
映画『秋深き』予告篇


昔の写真を使ったオマージュ的なものをやりたいみたいですが、
たぶん父の愛した世界は、もっと湿り気のないもののように思えます。「笑点」とか好きだったし。
映像観てても、いわゆるブンガクってひとくくりにしてしまうには、太宰治あたりとは随分感じが違う。

一生懸命やってる弟にそっけないアドバイスもできないし、もっと読み込んで、少しは勉強してみよ、と思います。
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6年連続、、~ カミング アップ♪

2010年05月30日 | 日記

したの子の小学校 最後の運動会。

なんと、これまで5年間、赤勝て 白勝て、の運動会で勝ったことがなく、
去年は、帰ってきてから、ぐすんとヘコンデいたほど。

昼、途中経過は大接戦。(白組です。)

白組、後半戦で逆転だ~。

で、競技終了、

相手の赤組のボードに得点をつけてあげます。これぞ、スポーツマン シップ。

じゃじゃーん、結果は白組 惜敗。

なんと、6年続けて勝てませんでした。
そんなこともあるのか、確率的には2の6乗だから64分の1。ある意味すごい。

でも、去年と違って、ぐすんはなく、悔しかったようですが、こらえてました。

数学的にみたら、すべてのパターンが64分の1、64通りのパターンがあるだけで、どのパターンも等価。
6年連続勝利や敗退、に意味を感じるのも、1年おきに交互に勝つのが美しいと感じようが、人間の勝手、たまたま。

 stick around、I say、
 c
oming up like a flower、

あきらめなきゃ そのうち花は咲く

Paul McCartney & Wings - Coming Up [Live '1979]

咲きあがったジキダリスは 赤×白=ピンク。人の気持ちがわかるのかぁ、あんた。

 

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ゴルフデビューのころ

2010年05月29日 | 日記
大阪の支店(最初の会社ね)にいた頃お世話になった上司が、単身赴任で4月から2年間の上京とのこと、
昨晩 20年ぶりくらいでお伴させていただきました。
今も変わらずかっこいいと思える人です。ああいう57歳に私もなりたい。
最近になって感じるのですが、特別な店でなくても、いい時間だったなぁと思える呑みというのがあります。

社会人なりたてでゴルフデビューの頃に教えてくれた人、
大阪/東京の往復生活でお忙しいようですが、せっかくなので是非 関東でもゴルフをご一緒にできれば、と思ってます。
当時、ぼくは筋がいい、と言われてまして、
(ご当人はあんまり記憶がないようなので、いかにも猛者といった風情のオジサンだらけのゴルフコンペに、若手一人で参加する私を励ましてくれてたんだと思いますが)
恥ずかしくないゴルフできるように、もすこし練習に力入れよかな、と思いました。

ゴルフ始めたのって、遠く大学時代のこと、
ゼミの先輩に好きな人がいて、卒業旅行で行ったプーケットのゴルフ場で、ハーフ56で廻ってましたから、
なんと、20年近く経て、全然スコア的には進歩してない…(・。・;

まぁ、全然クラブを握ってない時期もあったし、ドラコンだけでOKの時期もあったし、
つきあいとしての嗜みで済ませていたとこもあって、
自分的には、ほんとの意味でのゴルフ歴ってここ数年だって思ってますけど。ヘ?(・・?

旨いウイスキーは時間がつくるようですが、
 必ずしも上手いゴルファーは時間がつくってくれるわけでもないようで。

いえいえ、
呑みはひとなり、
 ゴルフもひとなり、でしょ。

ウイスキーがお好きでしょ SAYURI



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イマジン ~ 脱アイデンティティ

2010年05月28日 | お気に入り♪(ビートリー)
脱アイデンティティ

勁草書房

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上野千鶴子先生の本、きちんと読了せずに終わったのですが、
書評を読むだけでも、考えさせてくれるヒントって、結構提供されるのでは、、、。
始めから終りまで読むことが必ずしも正ではなく、
そこに書かれていることをどういう風に咀嚼して考えるか、の方が意味があるようにも思えることもあります。

この本も原著は、学術的な匂いがし過ぎて、宿題をやらされてるみたいでちょっと嫌気がさしてしまいましたが、
何だか悔しいのでブログの書評を当たってみたら、簡潔に核心をついたようなコメントがありました。


人はアイデンティティなしでは生きられないのか?
一貫性のある自己とは誰にとって必要なのか? 賞味期限切れの概念に問題提起。

「自我」とは一枚板の「本質」や「実体」ではなく、「複数の私」を内部に含む多元的なものだというのが、本書を貫く中心テーゼ。
「複数の私を同時に生きるアイデンティティ」という視点を確立するには、何よりも言語と自我との関連が重要だが、
同時に、ある「アイデンティティ」概念を必要とした歴史的事情を勘案すれば、その概念には「賞味期限」があることになる。
このような歴史感覚が上野の優れたところだが、
「複数の私」説を確立するためには、「自我の同一性」は本人の責任を問うための前提という、近代の「司法的同一性概念」と対決しなければならない。
上野がその理論的苦闘を垣間見せる箇所は感動的だ(p315f.)。
「一貫性を欠いたまま[多元的自我を]横断して暮らすことは、もはや病理ではなく、ポストモダン的な個人の通常のありかた」(p35)という本書の根本テーゼには、深い共感を覚える。

~・~・~・~・~・~・~

アイデンティティなんかいらない。理屈ではその通り。
国家(地域)やら宗教やら民族やら、そんなしがらみを捨て去って、〈個人〉として生きようよ。
そうすれば、無用な争いなどなくなるから……
 こういう言説を日本で、日本語で述べる分にはそれなりにコンセンサスを得られるだろうが、
それは日本が、世界でもトップレベルの「国家、宗教...によるアイデンティフィケーションを行う者が少ない」ところだから。
なんだかんだいって日本は、卒業式で国歌を歌うのですらいまだに議論沸騰という、世界でも希有な国である(良い悪いはとりあえず別として)。
本書と同じことを、イスラムで、中国で、いえるかどうか……あるいはいって分かってもらえるかどうか……。まあ、無理でしょうね。


ところがどっこい、有名なジョン レノンのイマジン、
まさしく、この脱アイデンティティ、を歌っているように思えます。

John Lennon - Imagine HD 720p


平和ボケした日本で、恵まれた時代環境に身を置いて過ごせる平成元録的な幸せは有難いものですが、
気をつけないと、人としての熟達に欠けるばかりか、
子供たちや次の世代に対して無礼、自分勝手なだけの世代になるのではないか、と考えるようになりました。
平和ボケしている自分を知る、ということも、汝自身を知れ、ということ。

ビートルズの栄光を捨て、東洋人と結婚し、様々なハプニングイベントを行ったジョン レノン、
バキズム(Baggism)のようなイベント
~ 紙袋に身を隠して、肌の色や外見を遮断して、誰が言ってるかでなく、何を言っているかを聞いてほしい、という主旨のイベント
を行った背景には、東洋人の妻である小野洋子さんに対する偏見への抵抗という側面もあったのでしょうが、
"世界平和のためなら、よろこんで道化になろう"と言う発言に裏打ちされたものを感じます。

一見すると不可解な奇人としか思えないようなイベントの数々、
(たとえファンであったにせよ)奇異の眼差しで捉えがちなところ、正直自分にもあります。
しかし、それって、まさしく
>どっぷりと、フツーの常識やフツーの固定観念に縛られた、どこにでもいる無邪気で善意の隠れ差別主義者
です。

そういったものを、ひっくり返そうとしていたのがジョン レノンではないでしょうか。

説教臭くなりたくはありませんし、偽善者にならず、ほどほどの悪と共生しながら、社会システムに適応して生活していくことも大切ですが、
せめて内面は、薄っぺらいだけの人間でいるのはやめたい。

どの局面においても、まるごとの自分(たったひとつのアイデンティティ)で生きる必要はないのですから。
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ヤング ボーイ

2010年05月27日 | 日記
家族をブログに持ち込まないことにしてますが、
今日は、上の子の話(じまんです。親ばかです。すみません。)を少し。

卓球部の部長に生徒会の役員を掛け持ちし、最近になって塾にも行き出して、多忙を極めてますが、
部活も6月の試合を残していよいよ引退。ちょっと早いけど本当にごくろうさま。

忙しいのに、後継者の後輩の面倒を見たり、ほんとに我が子ながら穏健な性格のナイスガイ。

ぼくもまつ毛が長いと言われますが、ぼくより3倍くらい長いんじゃないかって感じで、マスカラしてるみたい、
まばたきすると、ばさばさっ、って音がするんじゃないかって思えるほど。
鼻筋もドイツ人みたいなかみさんの鼻筋の造形に似て、小高く盛り上がってて、
それでいて、”黒ひよ”とか”れっさーぱんだ”ってよくからかってる愛嬌のあるルックス、性格良し、
なんとなく石川遥クンにちょっと似た感じもあって。
身長も170cmに到達した。(あと7cmで追いつかれる。。)

ゴルフやった方がいいんでねぇの~。 ← かなりの親ばかです。ご容赦くださいませ。<(_ _)>

卓球部って地味な感じがしますが、学校に行ってみると、体育館には卓球台がバーンと並んでてて、
ユニフォームも、それってサッカー用か?っていうくらいイカシテます。
今どきの卓球部は違うんですね。。

(↓)で、最後の学内の春季戦の結果。
   部長の面目躍如、25勝1敗で堂々の1位。(AAってのは30人弱の半数がA軍でそのなかの選抜6人がAAってことらしい。)





まえに感動の物語でちょろっと紹介した、小6の下の子はまた違った個性をもってて、
泣きべそだけど、優しくて負けず嫌いで、それはかわいい。
いまだにハグしまくり。女の子でなくてよかった。(・。・)

Paul McCartney - Young Boy 1997


まぁ、今日のところは、ほめちぎっておきましょう(^v^)

親父の勝手ブログに登場させるのもしのびないので、明日から、また本来の隠れ家ブログに戻ろうと思います。

あんまり自慢めいた話って、こんなとこで読んでもきっと面白くもないだろうし。

米軍海兵隊の抑止力とか、平和ボケした日本人の国際感覚に警鐘を鳴らすようなニュースでもちきりだったりして、
心配には事欠きませんが、よりよい未来を渡してあげたい、
ほんとにハッピーになれる地力をつけてあげたい、と思います。
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黄金の日日

2010年05月23日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)
夕焼け空に いたく心惹かれるのは、
ひょっとしたら 子供のころに見たこの音楽と映像のせいかもしれませぬ。

今も車に積んでるCDに入っている「黄金の日々」。

日曜の晩、明日から仕事っていう時間に
こういうのが流れるとスイッチが上手く入っていきます。

黄金の日日


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心の筋力トレーニングを続けること

2010年05月23日 | 心の筋力トレーニングを続けよう
また、ベタな題名の本を読んでますが、
ここで言う「リーダーシップ」というのは、
誰か特別な人のみに宿るものではなく、すべての人の中に必ずあるもの。
ビジネスの世界に限った話ではなく、
一人では実現できない何かを実現しようと思い、他者に働きかけ、協力を仰ぎ、その実現を目指す力。
ゴルフや映画に誰かを誘う、ホームパーティーをするといった日常のちょっとしたことさえ、リーダーシップなしでは実現しない。
大小はあっても誰もが持ってる力で、それを大きくしていくために必要なことがまとめられています。
リーダーが身につけたい25のこと
鈴木 義幸
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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こういった本を読んでいて、本当に新しいことはそうそう書かれている訳ではありません。
だがしかし、我が意を得たりっていうフレーズがあったり、立ち読みしてみて、内容に濃いものがある、と感じたらつい買ってしまう。
(最近読んだ、「人勢塾」の金井教授について書かれているくだりもありました。)


そもそも、こういう本を何故また買ってしまうのか、
同じようなことが書かれていて、それがたまたま その時の自分にとって新鮮な切り口やフレーズで切り取られていたからといっても、
単なる気休めに過ぎないのではないか、、、

否、気休めばかりでもありません。
著者も言ってますが、
アスリートが繰り返し練習をして、筋肉をつけるのと同じように、私たちは心の筋肉を反復練習によって鍛えておく必要があるのです。

一見、単調な反復トレーニングでも継続することが力になっていく。
大事なのは、心身のエネルギーを高めるために何が大事なのかについて、常に考え、試し、習慣づけること。

外からの刺激やインプットを受けて、どう「心」が動き、その結果どういう「行動」を起こすかは、かなりの程度、その人の中でパターン化されている。
つまり、心の動き方も、行動の選択の仕方も、意識の外にあって、「ついそうなってしまう」。
自分の中でパターン化されている心の動きや行動を見直してみる、
それを改善する答えを自分の中で明らかにしようとする試み(シミュレーション)を通して、だんだん心の筋肉はついていくもの。

ゴール前残り10%での失速を防ぎ、踏ん張りどころで踏ん張るタフネスさを身につけるには、
日ごろのトレーニング(失速を想定したシミュレーションをも含む)が肝心。

筋力はほうっておくと衰えるものなので、メンテナンスを習慣化しないといけない。
心の筋肉も同様で、単調な反復練習を、工夫して新鮮な気持ちでやり続けること、が大切なのではと思います。
単に筋肥大を目指すのではなく、健康的でしなやかな心身を目指すための習慣。
そういった繰り返しが神秘を創造するシンプルな仕組みに書いたようなパラダイムシフトにつながっていくのではないか、とも思えます。

 飽きることなく、意識的に工夫しながらトレーニングを続けるために「心の筋力トレーニングを続けよう」という これまたベタな名称のカテゴリにしてみました。

単なる読書記録にするつもりでもないのですが、心に響いたフレーズを2題。

"未来を担うリーダーに持ってほしい資質を挙げればきりがありません。
 ただ、育てるべきものを敢えて大胆に一つに絞るとすれば、
それは「理不尽さを軽やかに受け容れられる心」かと思います。"

曽野綾子さんも同じように、ほどほどの悪と共生する精神について語られていましたが、これはわきまえておくべきだと思います。
理不尽さ、というのは むしろ当たり前。
おそらく学校教育に始まり、社会人になっても、いわゆる教育のなかではなかなかに語られることのない真実でしょうから。
~ 勝負に勝っても負けても、それはその人の生き方の正しさや不正の結果ではない。関係は皆無ではないかもしれないが、運命はそれよりももっと深く見えざる手で導かれている。現世で正確に因果応報があったら、それは自動販売機と同じでそんな幼稚なことはない。

" 心の中で感謝することの大切さ"

道徳の話をしているのではありません。

どんな時も慌てず騒がずの強い心で立ち向かう方法として、
パフォーマンスを出すための最適なストレスレベルに自分を持っていくことが大切。
交感神経(心臓の動きなど)のストレスレベルが過剰になった時には副交感神経に働きかけるのが効果的で、よく言われるのが呼吸法の習得。
著者は、呼吸法とあわせて、とっておきの方法として「感謝の心」が有効だといいます。

目の前の人や環境が、自分に成長の機会を与えてくれている、刺激的な機会を与えてくれている、
そう思って感謝すると、交感神経の「この人は敵だ、この状況は危険だ」という認知が弱まり、
副交感神経が作動して、驚くほど速くストレスレベルが下がる。

教育する側の都合で、いつしか道徳や倫理の範疇で語られがちになっていることなのでしょうが、
きっと昔の人の叡智なのですね。 

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パーマネント野ばら

2010年05月23日 | 日記
封切り初日、レイトショーになってしまいましたが、観に行ってきました、パーマネントのばら。

高知県は宿毛市でロケが行われたこの映画、
弟のかみさんの実家がやってた美容室の機材が撮影に使われたって話を聞いていたので、
これまで夜に家を空けて留守番をさせたこともなかったのですが、ここはひとつ子供達によろしくして、家内と2人で出かけました。


映画『パーマネント野ばら』予告編


シュールな作品でしたよ。
ちょっとお下品な笑いがあったり、切ないところがあったりする土佐物語。
日本の田舎の現状をつぶさに垣間見るような部分を感じたりもします。

『パーマネント野ばら』菅野美穂、池脇千鶴、小池栄子 舞台挨拶


大河ドラマも坂本龍馬、今年は土佐が旬なのか。




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10cc - 24 Hour

2010年05月22日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

車のクラクションで始まる単調な都会の朝、
時間が刻々と流れていく都会の24時間。

さぁレースの始まり、僕らの誰もが勝利したいと願っている…

ドラマチックなギター、10ccならではのカッコよさ。

4:50過ぎ、再びメロディアスにギターが響くと ロマンティックなTwilight time。

10cc - 24 Hour


星の降る街星の降る街 posted by (C)コーリ

今夜はレイトショーで映画観てきます。

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ピアソラのNightclub 1960

2010年05月19日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)
ピアソラがひと頃ブームになりました。
このブログで何度か採り上げたチェロ奏者のヨーヨーマもピアソラの曲を集めたアルゼンチンタンゴ集を作っていて、
有名どころの曲といえばリベラタンゴあたりになるのでしょうか。

Astor Piazzolla - Libertango


でも、曲で言うと、こちら"ナイトクラブ1960"がドラマチックで好み。
愛聴してるのはギタリストのアル ディ メオラがワールドシンフォニアというプロジェクトで演奏していたバージョン。
残念ながら、YouTubeではそのバージョンを見つけられませんでした。
音に緩急のあるダイナミックな曲の持ち味が出てるのがなかなか見つからなかったのですが、これ(↓)はなかなかにいい感じ。

Nightclub 1960 by Astor Piazzolla



(↓)愛聴していたアル ディ メオラ盤。
   残念ながら、著作権の関係で音声が削除されてましたが、アルバムのジャケットだけ。(>_<)


Al Di Meola & World Sinfonia Nightclub 1960




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神秘を創造するシンプルな仕組み

2010年05月16日 | 人間と宇宙~哲学を科学する

本って、その時々で整理しきれないことがよくあります。
ただ、おおよその本にもパレートの法則(いわゆる2-8の法則)はあてはまるので、
きっちり初めから最後まで読もうとして、価値のある部分を通り過ぎてしまうことがないように、
価値のある部分をきちんと読み、価値のないところは飛ばす、読み方も必要。
(今読んでる、速読の本にもそう書いてました。)


読んでおしまいではなく、価値のある部分を反芻して、血肉にするための工夫をしたい。
そういう意味では、価値がある、と思える本については、
読了した単位で必ずしも整理できなくとも、折りにつけ、何度も繰り返し、
切り口やテーマに応じて引っぱりだしてくる、というのもありです。

読んだ時には、自分が追いついてなくて理解できない、といったようなこともあるでしょうし。

(↓)哲学めいたことを科学的な視点に立ち返って捉えなおす、基本の書になりました。

単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二
朝日出版社

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この本の中に生命や人間の意志について示唆を与えてくれる、
「ラングトンの蟻」と呼ばれる事象を紹介しているくだりがあります。

人生の極意、と言っては大仰ですが、様々なものごとの説明につながっていく鍵を見つけたような、
純粋なオドロキを与えてくれたので、スクラップしておこうと思います。

さて本題の「ラングストンの蟻」とは…

蟻(アリ)がマス目を進む時のルールを2つだけ決めます。

① 白のマスに来たら、黒に変えて、右へ進む

② 黒のマスに来たら、白に変えて、左へ進む

※ このサイトで実際に何が起こるか確かめられます。⇒ ラングトンの蟻

(↓)サイトの動画をダイジェスト化したページ。

 


最初のうち、この単純な2つのルールに則って、悶々とマス目の中を動き回っているアリが、
1万回を超えたあたりで、ふと何かに気づいたように、強靭な意志を持ったかのように、
左下へ一直線へ進行し始めて、画面から消えて行きます。

何か生命っぽさ、のような意思のようなものを感じます。
あるいは生物の進化の瞬間に立ち会ったような感覚。

アリはマス目の色(白、黒)という環境に影響されて行動し、
一方でマス目の色を変えることで、環境へ影響を与えてもいる。

与えられた環境の中で、無秩序に、ゆらぎの中で、単純に動き回っていたアリが、
あれ、こういうことじゃないか、って安定した答えを見つけ出したかのように進行方向を急に変える。
アリが動作するルールに変わりはないのに、環境との相互作用が働くマクロの視点ではパラダイムシフトが起こったように見える。

池谷先生はこう言います。

~ 意志とか生命っぽさというのは、意外と簡素なルール、数少ないルールの連鎖で、環境と「創発」しあっているだけで、
  僕らが単に、そこに崇高さを感じてしまっているだけじゃないか。

  いつも通りの動作を繰り返しているにすぎないのに、
  僕らの心が「意志」といったものを高度な機能だとして尊敬したくなるようにプログラムされているだけなのではないか。

う~む。。

いろんなこと(ゴルフの上達に始まって ヘ?(・・?、人間の意志や能力開発、生物の進化、生命の誕生や死に関わるエントロピー増大の法則といったことに至るまで…)が、
結局は単純な法則に帰結し、つながりを持っているように思えてきます。

真理と呼ばれるモノは意外にシンプルなのかも。脳科学、おそるべし。

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朝日をそそいで

2010年05月16日 | お気に入り♪(マイナーなラジオ局編)

なんだか調子づいちゃったので、初めて予約投稿機能(先日付投稿ね、)を使ってみることにしました。
朝焼けと共に公開 …

おはよぉ~ !!!

 朝日をそそいで
 朝日をそそいで posted by (C)SF Studio 2 



(↓)これも写真がすごくキレイ、HDの中のHDって感じです。

Nothing compares to you.( 貴方と比べられるものなんて何もない )

  … こういうの弱い。朝から くらくら。
         グラスに注がれたテキーラ サンライズにやられたか。

Sinead O'Connor - Remake - Nothing Compares 2 U (HQ)


※ 冒頭の写真は、「フォト蔵」ってサイトで見つけた、「朝日をそそいで」。 
   このサイト、キレイな写真が沢山あってブログにも貼れるようになってます。
  気の利いたアイデアに参りました。<(_ _)>

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エーデルワイス!?

2010年05月15日 | 日記
えっ!? ハツユキカズラに花が咲いてる…

白やピンクに染まる葉色を楽しむツル植物だとばかり思ってましたが、
植えて8年、ほんとに花をつけてました。これは ちょっとしたオドロキ。
元はスイカズラなので、このような花を咲かせてもおかしくはないのですが…。



なんだかエーデルワイスみたい。




我が家の一角にあるエーデルワイスの押し花のスーベニア。
全然ちがうわ。



Andre Rieu Edelweiss


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