いよいよ その日が近づきつつあります、ポール来日公演。
季節外れの2度目の台風が、今度は関東を直撃することなく通り過ぎ、
10月に入っても夏日が続く異様な天候だったのが、一気に冷え込んで秋めいてきました。
Out thereツアーと銘打たれた今回のツアー、
″そこに行くよ″って意味合いと、″ぶっ飛んでる″って意味とのダブル・ミーニング。
New !でも採り上げたポールの新曲をもう一度。
ライブへの期待感がワクワクと高まるような映像です。
70歳にもなるポール、若い頃とはまた違った格好良さがあります。
エラぶるわけではないのにどこか矜持を持った佇まいというのでしょうか、
ただの年寄りと分けるものは何か、そのようなことまでポールは教えてくれるような気がします。
10/14にはニューアルバム「NEW」も発売になりました。
今のポールのバンド、ステージでの演奏は前回のDriving Tour然り、凄まじく素晴らしいバンドだと思いますが、
レコーディング・バンドとしては正直言って、、ポールの「らしさ」を引き出すバンドではないのかも、と感じたりもしました。
バンド・レコーディングによる2000年代になってからのアルバム2作(Driving rain, Memories almost full)が、いずれもあまり好きでないからです。
いつものアルバムに入っていたポールらしい甘美なメロディを持った曲はどこかへ置き忘れてしまったかのように、
時としてインスピレーションを得ないままにバンド演奏を楽しむがままに録ったようにも聴こえるサウンド。
間に発表されたポールのソロ(Chaos and creation)の秀逸さや、Fireman名義のアルバムに溢れる豊かなアイデアを聴いてしまうと、力のあるバンドなのにどうしてなのか残念にも聴こえる。。
″ヒップでエッジのある傑作を作りたがってるポール″が3人の若手プロデューサーと組んだ本作、も最初一聴した印象は、
・・・ あ、またあのバンド・サウンドだ。
( ↓ ) イコライザーで好きなサウンドのエッジを立たせたりして、自分の好みの曲順に仕立て直す。
前作の定番ソングを入れて、秋冬向けの一枚にしようとしています。
傑曲はないかもしれないけど、随所にきらめく断片やフレーズやアイデアが聴こえてきておもしろい。
昔から、曲の中に数小節ほどの小唄を添えたりする時のポールの曲は、断片がとてもきらめいていたりする。
(Driving rain でもHeatherの最後についてる小唄はとてもスイートだったし、I doという曲の断片に感じた煌めきを今作のLooking at herに感じたりもする。)
ヒップに、エッジを持って刺さってくるフレーズの数々、、
( ↓ ) 同じような曲調のナンバーとしてはAlligatorが気に入ってるのですが、これはイギリスの子供の遊び歌に出てくる"Queenie eye"っていうフレーズを使ったヒップな曲。
人々のシャウトを聞け、Yeah, hey , yeah , hey
Paul McCartney - Queenie Eye (Official Video)
歌詞カードをスキャンして、気になったところを切り抜いて、コラージュ風に貼り付けるというのは、我ながらおもしろいアイデア、
そして、意識の変性が始まるようなスローモーションへと変わる、ビデオの後半部分、
″Let's shout, Hear the people shout, Yeah! Hey! yeah,hey! " の部分の訳を一行入れる一作業が面白い効果を生むことに気づきました。
不思議なことに、映像のフレームが強化されて、シーンが意識の上にクリアに浮かび上がって来たのです。
映像を感じる意識のセンサーが強化されたような感じです。
これまでもあったことですが、わざわざブログに起こす面白さはこういうところにあるのかもしれません。
ポール・マッカートニー 「QueenieEye」新曲MV 豪華ハリウッドスター勢ぞろい!ZIP