拇指球の間で体重移動する、というのに気づきを得た。
”体重移動”という表現は、ロスの多い無駄な動きを招きがち。
必要なのはオーバーアクションではなく、”体重の乗せ方”。
拇指球の間という限定されたエリアだけを意識すると、
再現性を高めて、集中的に圧を乗せていくことにつながる。
私はかかと(踵)体重にこだわっているので、
よくある「拇指球体重」レッスンを信じていなかったのだが、
バランスを欠いていたのかもしれない。
⇒ <能ゴルフ ~ 腰椎4番>
あらためて、足遣いについて考えてみた。(硬直化したアイデアを解きほぐそう)。
岩殿城跡で鎖場登りをしてみて、膝上の筋力が足りないことに気がついたが、
ゴルフにおいても前傾姿勢での踏ん張りが大切。
かかと体重にすると、背中側の大きな筋肉を使えるものだと思いがちだが、
背中側の筋肉使いが硬くなって、柔軟さやダイナミクスを失いやすくもなるので、そこを見誤ってはいけない。
たしかに靴底の外側、かかと側が減っている。
この本で目からウロコだったのは、クラブを握る右手の指だけではなく、
両足の指も真ん中3本を使うということ。
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ゴルフクラブを握るときや、柔道で相手の襟をつかむとき、居合で日本刀を持つとき、
おもに中指、薬指、小指の3本を使うようにして、できるだけ親指には力を入れないようにする。
なぜかというと、親指を使った瞬間に、手首がかたくなり、全身も力んで硬直してしまうからです。
これは足もまったく同じです。
親指ではなく、足の中指と薬指で前に押し出すようにすれば、
足首を硬直させずに、自然と地面をつかめるようになります。
地面をつかむコツは足首にあって、足首を上に上げれば足の指は開き、
足首を下に曲げれば自然に指が閉じて地面をつかむようにできている。
だから、親指で地面を蹴ったりつかもうとしていては、本来足が持っている能力の半分も使うことが出来ない。
( ↓ ) 最近ゴルフの時にこれを着けるようにしているのだが、足の指先が拡がって爪先部の安定度が増すような気がする。
近頃ドライバーの飛距離が戻ってきたのは、こいつのおかげかもしれない。
わざわざ買い求めたわけでもなく、多分貰い物か何かだが、
つま先での踏ん張りをサポートすることで足裏から全身のバランスを正す効果があるらしい。
つま先体重で踏ん張る力があってこそ、
かかと(踵)を柔らかく使う足遣いが生まれる。
前園真聖、大山式の効果に驚く!の巻【大山式ch】
音楽家や俳優の世界で支持されているアレクサンダーテクニークにおいても、
「体を少しだけ前に倒す」のが良いとされている。
( ↓ ) 突っ張り棒のような体軸、上下から内向きの力を得て安定する、という着想は、
近頃 ゴルフのスイング理論でもよく耳にする「反力打法」に似ている。
「体を少しだけ前に倒す」ことによって、背中側の大きな筋肉の働きがかえって促進される。
「体の前側の秘密のつえに体を乗せる」ことで有利な姿勢を作ることができる。
ところで、龍の指先は日本では大体4本までらしく、
これはアメリカ土産のドラゴンだが、やはり4本。中国では5本指が多いらしい。
前々から龍のようになりたいと思ってました。
何を言ってるんだ、と思われるかもしれませんが、
人間の身体を通じて、荒ぶる自然の力を発動させてみたい。
「龍」は荒ぶる巨大な自然力のシンボルです。
身体の中の任脈と督脈、これは人間という小宇宙を流れる龍脈のようなものです。
家のなかに三匹の龍を飼え、ではありませんが、
自分の中に龍を目覚めさせる奥義はないものか。
物事にすぐに翻弄される脳頼みの自分ではなく、
自然や宇宙につながる龍のような存在を信じ、それを自分の中に飼うための方法、
そういうものを探していたい。
フォースのようなものを。
May the Force be with you.(フォースとともにあらんことを)
それらの龍脈の起点を探していく。
丹田を強化するためには、丹田を明確に意識できなくては始まらない。
( ↓ ) この怪しい動きを、日々の腰割スクワットに採り入れたい。
丹田を触って確かめる、ってあまり聞いたこともない。
(右の絵は「靴底の外側が減らなくなると・・」の本からですが、
丹田を意識することで、力みが生まれて上ずった動きや姿勢になることを防ぐために、
肩の脱力を同時並行で行ったらいいのではないか。)
そして、龍のように、足の真ん中の3本の指を使う。
足裏への意識を少し変えるだけで、そこを起点に全身の動きが変わる。
You(龍)を自分の中に飼って育てれば、背中を押してくれる大きな支えを得ることだろう。
You Raise Me Up [日本語訳付き] MARTIN HURKENS