ゴルフィーライフ(New) ~ 龍と共にあれ

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譜面を見て、拍子感覚を読み取るのです~ ラヴとマーサのレッスンから

2016年03月05日 | ツールとしての音楽

” 実は何千回の稽古よりも言葉による理解が大事である。” 

前回までの記事で引いた友寄隆哉氏の本にある言葉なのですが、
とっ散らかったままでいるより、
オーバービューイングして、解きほぐして、言葉や文章にしてみる、ということは、とても効果的に思えます。

今回は、譜面の大切さを思い知った出来事について。

もっぱらYoutubeをみて、押さえる鍵盤やコードを書き写して、弾いてみるという手法をとっていましたが、
動画に頼りすぎるのはよくないと先生が仰ってました。

譜面は、元来、音楽を盗み見られるのを防ぐための暗号(コード)として発達したもので、
判読しづらくて当たり前だという話があったりもするので、そんな面倒なモノはできれば回避したいという思いもあります。
(ましてや、クラシックでなくてポピュラー音楽を愉しむのであれば。)

ところが、どこか自由なイメージがあって、譜面とはあまり関わりがなさそうに思っていた、
曲のリズムや拍子を掴むのに、譜面が殊のほか役立つことに気づきました。

ハノン代わりの練習曲にと弾き始めたジョン レノンのLoveのイントロ、
右手のメロディなんてすごくシンプルなのですが、私にとっては意外に難しい曲。
左右で鍵盤を押さえるタイミングが違うからです。
ハノンの練習曲だと左右の指使いは違っても、左右のリズム(鍵盤を押さえるタイミング)は同じらしいのですが、
左右で拍子やリズムが違ってくると、私のような初学者には結構難儀です。

右手メロディの最小フレーズの後ろの音(「F#、C#、A、C#」のA、C#や、「B、C#、A」のA )を
左で弾く4連符を跨いで、次の4連符の最初の音に当てていくのがコツなのですが、
このリズムのモンダイは譜面をみた方が分かりやすい。


( ↓ ) 譜面に「青い矢印」で4連符を跨いで当てにいく音をチェックしてみました。

 ~ 譜面に音がついているので分かりやすい ⇒ Musicnotes/ラヴ

John Lennon Love Intro

 

さて、左右を合わせるのだけで精一杯で、
拍子のモンダイを軽視していたことを気付かされたのは”マーサ・マイ・ディア”。

マーサマイディア(拍子に気をつけて)

4小節目からの左手のオクターブ奏法の効果ばかりに意識がいってましたが、
冒頭右手4音目のを一拍置かずにシの後0.5拍で入れて、
左手の4つ目のミ♭をその後0.5拍で入れて、といった具合に、コード弾きの4分打ちとはタイム感が違います。
これまで、こういった拍子を無視して、
コード弾きのルート音を押さえる左手の要領で左右同時に鍵盤を押さえていました。
速攻で弾けるコード弾きで、譜面はとばして、のやり方一辺倒だと、
左右を一緒に合わせることにばかりに意識がいってしまい、
拍子を左右で入れ替えながらリズム感を作っていくような曲だと、ぐちゃっとなってしまって、響きまで悪くなってしまいます。

左右が互い違いの指使いになってくると、2小節、あるいは1小節くらいの断片にして、確かめながらでないと、弾けません。
そのためには、むかし教科書の譜面を見ながら歌ったり、演奏したように、譜面を見ながらのほうが分かりやすくなってきたりして、
譜読みの訓練にもなります。

弾けるのはもうすぐのようなつもりでいましたが、またゆっくり、タイミングを確かめながらの練習に戻らざるを得ません。

ところが、下手なりに、演奏に不思議な変化が生まれてきたような気がします。

” 両手を動かすことは、本当に難しいことなのですが、拍子を少し気にするだけでも 分かりやすさが変わってくると思います! ”
と先生からアドバイスを頂いたのですが、
左右のコンビネーションで拍子をとっていく愉しさ、みたいなものが掴めてきたような気がします。

6小節目のオクターブ奏法のところまでを左右同時に合わせるのが関の山でしたのに、
そのあと左手をA♭とB♭を左手で交互に入れていく箇所や
10小節目で右手を一拍休めて、左手のA♭から左右で拍子を取っていくところのコツみたいなのが分かると、
弾いているのが楽しくなってきて、
最後にオクターブではないユニゾンのB♭をバーンと弾いて終わる所まで、ゆっくりながらも弾けてしまいました。

長らく手をこまねいていて、通しでなかなか弾けなかった曲なのに、
レッスンを挟んで、譜面を見て、拍子に気をつけて、ゆっくり音を確かめていくうちに、曲がりなりにも通しで弾けてしまうとは。
(こんなのできそうにないなぁ、と思っていたのに、レッスンを受けて、いつしか受肉するということがほんとうに起きるのですね。)

テンポはとてもゆっくりですが、ゆっくりでも弾けてしまえば、あとは少しずつ反復していけばいいのだと思えるようにもなりました。

譜面読みの大切さを、拍子の理解を通して、教わったような気がします。
(それでも和音をメモしておくには、コードと転回が分かれば、オタマジャクシにこだわる必要もないとは思いますけど。)

 

~ マーサ・マイ・ディア ⇒ Musicnotes/マーサ・マイ・ディア

 

さて、ヘ音記号の音階って、慣れてないので、ぱっと見て分かりづらいです。
譜面をもっと活用してみても良いかも、と思い直して二段譜を見ても、ヘ音記号の方は苦手。
これまで、基本コード弾きでルート音を押さえればいいだけだったので、
コードネームさえ分かればよくて、わざわざヘ音記号側の低音域の譜面は確認する必要がなかったのです。

”「ド」と「ソ」を叩きこめば、両隣のシとレ、ファとラが分かるようになる”との解説もありますが、
自分なりに覚えやすい方法で覚えればいいのだと思います。

五線譜の間にすっぽり挟まっている、ラ・ド・ミ・ソを覚えてしまえば、両隣と合わせて、五線譜の線上にあるソラシドレミファソラがすぐに分かる。

さらにト音記号との間の中央のド、ヘ音記号がついているファ(へ)の音、
五線譜の下の補助線上にあるミ(ト音記号の時のド)、あたりがポイントでしょうか。



 

 今さらですが、Cを線で割ったら2/2拍子になるのでした。

変拍子が多いのはビートルズの曲の特徴らしいのですが、マーサ・マイ・ディアでも3小節目で3/2拍子に変わります。

 

 

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