歳には、勝てる 鳥越 俊太郎 マガジンハウス このアイテムの詳細を見る |
たまに、軽いエッセイが読みたくなります。
アマゾンで見たら、他にも著作があるので、これはたぶんお遊び、みたいなノリで出された本なのだと思います。
でも、ちょっとカッコいい、年上のジャーナリストの素顔みたいな感じがあって、存外こんなものかも、という親近感を持ちました。
(どうでもいいことが、真面目に、沢山書いてあります。でも、このどうでもいいこと、が大事なのですぞ。。)
◆ よく寝る前に「ひと風呂」とかいうけど、旅行しても絶対ありえない。
(↑) おんなじだ。(・。・; 朝のシャワーで済ますところも。
そういえば、作家の五木寛之さん(なんか鳥越さんに風貌似てます)は、もっと上を行ってました。
◆ 肉体的な衰えとして真っ先に気づくのが、陰毛に白いものがまじること。
最初に見つけるんだ。僕の場合、四十過ぎくらいだったかな。その次、鼻毛が白くなった。
(↑)(゜o゜) 何言ってるんだこの人は。。
でも、そういうものなのか、ふむふむ。(人によってきっと順番ちがうよ)
◆ だいたい普通の人は、他人の視線と自己コントロールに対して四十から五十くらいのところでカンネンの山をこえる。
観念してしまうんだ。でも、ストイズムでもナルシストでも何でもいいんだ。
僕は、自分で自分のことをコントロールできなくなったら、もう死ぬときだ、と本気で思ってる。
(↑)そうか、これから10年くらいが、分かれ道、分岐点だ。コラエよう。
目指せ、男版 岸 惠子。(・・?
◆ 僕なんか当年とって65歳。大半は昔話を喋りながら生きているわけだ。それが取り柄でもある。
そこを基本にして、今現在のこと、これからのこと、両方に対しての発言ができるわけだ。若さに対して卑屈になる必要なんてない。
(↑)昔話のどこがわるい、こういう自信ある60代でいたいものです。
◆ 「 青春、朱夏、白秋、玄冬 」 という言葉がある。
朱色にやけたような狂おしい夏のあと、白々しい光の秋が来て、暗い(玄)冬が来て枯れていく。
日本人は、春夏秋冬を人生だと思っている。歳とともに考え方も服装も生きていること自体もグレーだと感じるようになる。
人生そのものまでが四季の移ろいと同じだと信じ込んで、いや信じ込まされている。
(↑)これは、うまいとこ、突いてるな、と感じ入りました。ざぶとん五枚! (^O^)/
豊かな四季や、もののあはれ、といった日本的情緒は素晴らしいのですが、
たしかに、それを何でもかんでもに、あてはめるのは愚かな所業。
◆ 僕みたいに飽きっぽくて、常に興味の対象がポンポン飛びまくっている人間は、地道にコツコツやるなんてあり得ない話なのだ。
何となくボーッと生きてきた。だけど、目の前にハードルが迫ってくると、結果的に集中力で乗り越えてきた。
なんとかなる、という余裕の気持ち、常に自己の能力のうち、六、七割しか出してない、という気持ちがある。
(↑)似ている。。(・。・;
家内に、同じようなことをよく言われる。尻に火がついてもすぐにはやらない。
良く言えば前向き、または、根拠のない自信。
◆ 「定年まであと、十何年か~」、「どうしよう」と思った。
なんとなくの流れでここまで来たけど、これから人生の後半戦に入る。
レールに乗って、人事異動のたびに"あっち行け、こっち行け"と言われて、それに従ってきたけど、
このまま定年になったんでは大変だなと思った。
自分に対する投資をもう一回して、自分で自分の道を切り開くようなことをしないといけない、と思った。
(↑)とりあえず英会話ができないとダメだと、鳥越さんは英会話学校に通い、42歳にして研修でアメリカに行きます。
新聞社にいた鳥越さんですが、49歳の時にTV番組(「ザ・スクープ」)の話があったそうです。
曰く、
”運命というのはうまくできている。自分の気持ちのなかで、機が熟しているかどうか分からないけど、
そういった心境になっているときにピッタリの話があったわけだ。”
(↓)鳥越俊太郎さん(68)もそうですが、岸惠子さん、75歳ですか、おどろきました。
75にしてこのコケティッシュな魅力、ある意味、化け物みたいな人です。
信じられません。この若さの秘訣は何でしょう?
(ベストセラー「国家の品格」の著者である数学者 藤原先生を交えてのTV対談。)
岸惠子×鳥越俊太郎×藤原正彦 3/3
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