ラッキーナンバーってありますか。
私は2、5、7あたりに惹かれる。( 意味はあんまりない。)
ジョン レノンは自身の誕生日の数である9を好んだ。歌にもよく出てくる。
John Lennon number 9 dream
終章で手じまいにしたはずなのに。。
~ 今のところ科学がうまく扱えているのは、すべての質量が点として存在しているかのように扱える単純な物体の運動だけ。
意識や生命現象のように、関係性が複雑に絡み合って変化していく偶有性の運動学は、まだ発展の諸についたばかりだ。
~ 私たちの意識の中に現れるクオリア(認識の粒)も、静止した結晶的表情に見えても神経ネットワークの運動学に属する。
旨いこと言うなぁ、と感嘆したのは、
" 神経細胞の運動の不規則性を、従来の「秩序」対「非秩序」の枠組みで評価すれば、「ノイズ」ということになる。
生命の運動原理に慣れ親しむ方法は、
自分の意識や無意識が、いかに偶有性を持った、変化や推移に満ちたものかをメタ認知(客観的に認識すること)すること。"
「ノイズ」と切り捨ててしまうのではなく、運動体と考える。
うまく、禅の考え方なんかに寄せていければ よいのですが。
生命と偶有性 | |
茂木 健一郎 | |
新潮社 |
人間は「人間にとっての真理」しか知ることはできない。
人類は、言語や数学を「発明」し、自然界の中のさまざまな鉱脈(定理や法則)を「発見」してきた。
人間は、物事を類型化しパターン認識することで、抽象的思考を獲得してきたが
人類の脳の構造上、認識パターンを拡げることはできても、認識できないパターンもあるはず。
数学は、人間の因果関係を認識能力を拠り所として発達してきたもの。
数学が普遍的なものであり、人間の存在とは無関係な実在である、というのは、迷妄である、とばっさり。
人類においても、序数(1st、2nd)と自然数、ゼロの発見や、負の数や虚数、様々な数学の文化史があった。
他の天体の宇宙人と数学が共有できるはずがない。
(認識する世界、パターン、が違う。知覚する世界が違うのだから。)
"文系、理系の志向を交差させて一段高い立場から思索することを好むタイプの感性をお持ちの方々へ"
数学者からのプレゼント。
なんだか、褒められたみたいだ。
〓2(るーと2)の不思議 (ちくま学芸文庫) | |
足立 恒雄 | |
筑摩書房 |