中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

電気料金の上昇と中小企業

2013年05月25日 04時27分21秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 20ページの「販売単価、原材料価格の動向」をみましたが、今日は21ページの「電気料金の上昇と中小企業」をみます。

この図は中小企業庁「規模別産業連関表」により、電気料金が10%上昇した場合に、大企業は生産・営業コストの上昇分を製品・サービス価格に転嫁できるが、中小企業は転嫁できないと仮定して、中小企業の利益率(営業余剰/国内生産額)がどの程度変化するかを試算したものです。

試算結果を見ると、鉄鋼をはじめ、化学、窯業・土石等製造業を中心に利益率は大きく低下することが分かります。

また利益率の変化は直接波及【緑色】によるものと間接波及【赤色】によるものに分けることができるが、サービス業を含めた多くの業種で、直接的、間接的な影響により利益率が低下することが分かります。

そもそも、これは2012年9月に電力会社が値上げした際に話題となったことが発端で、その後の値上げを東京電力でみると、このときに平均8.46%に値上げ、2013年5月に67~221円、さらにこの7月にも値上げが予定されているとのことです。

費用が増加した分を価格転嫁できない場合には、企業収益はその分だけ減少することとなることから、価格交渉力が弱い中小企業は”更なる節電”という対抗策を取らざるを得ないですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

急速な円高修正のデメリットとは?

2013年05月24日 04時39分40秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 19ページの「中小企業の想定為替レートの推移」をみましたが、今日は20ページの「販売単価、原材料価格の動向」をみます。

中小企業景況調査により、中小製造業の販売単価及び原材料価格の動向をみると、2011年以降売上単価・客単価DI【赤線】が横ばいで推移しているのに対し、原材料仕入単価DI【緑線】は2011年7-9月期以降、大幅な下落傾向が続いていることが分かります。

この動向は中小非製造業においても同様で、売上単価・客単価DI【黄線】がほぼ横ばいで推移する中、原材料仕入単価DI【青線】は下落傾向が続いています。

これらのことから、円高による原材料仕入価格低下の恩恵を受けて、製造業を中心に収益環境の改善が進んでいたこととも言えます。

しかしながら、このところの急速な円高修正を背景に、製造業、非製造業共に、原材料仕入単価DIは上昇に転じており、売上単価・客単価が低下したとする企業の数が上昇したとする企業の数を上回る状態が続いています。

円高であっても円安にあっても、中小企業の収益環境は依然として厳しい状況に直面しているということです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

中小企業の想定為替レートはいくら??

2013年05月23日 04時38分02秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 17ページの「中小企業の従業員過不足」をみましたが、今日は19ページの「中小企業の想定為替レートの推移」をみます。

日銀短観から中小企業の対ドルに対する想定為替レートをみると、2011年半ば以降、2012年初めまでは、一貫して実際の円ドルレートが想定為替レートを上回って推移していたことが分かります。

しかし、2012年の春先以降は、円高が再び進行する中で中小企業の想定為替レートは80円/ドルをやや下回る水準で推移し、2012年12月には、中小企業の想定為替レートが79.5円/ドルに対し実際の為替レートはこれを下回る水準となっています。

目安としていた100円/ドルを突破したことから、当面は100円/ドルを割り込む円高には戻りにくいという声が多いですが、いずれにしても企業の採算レートは現実の為替レートに遅行して推移する傾向があるということですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

雇用のミスマッチは改善しているか?

2013年05月22日 05時04分06秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 17ページの「雇用」をみましたが、今日は17ページの「中小企業の従業員過不足」をみます。

中小企業基盤整備機構による「中小企業景況調査」をみると、2012年に入り、製造業が上昇傾向で推移しているのとは対照的に、非製造業では低下傾向が続いており、従業員の不足感が強まっていることが分かります。

続いて、(株)リクルートワークス研究所による「ワークス大卒求人倍率調査」から大学卒業予定者に対する中小企業の求人数及び中小企業への就職希望者数の過去数年間の推移をみると、中小企業の求人数が減少を続けた一方、中小企業への就職希望者数は徐々に増加した結果、中小企業の求人倍率は低下傾向にあることが分かります。

中小企業の雇用のミスマッチ改善に向けた動きは、やや足踏み状態となっているということですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

若者の失業と中小企業の役割

2013年05月21日 05時12分46秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 15ページの「中小製造業の設備投資動向」をみましたが、今日は17ページの「雇用」をみます。

総務省による「労働力調査」をみると、完全失業率は2011年11月以降横ばいが続いていましたが、2012年5月以降低下傾向となり、同年8月には4.2%まで低下しており、その後は、4.2%から4.3%の間で一進一退の状態が続いていることが分かります。

なお、最新の3月は4.1%となり前月から0.2ポイントの改善となり、この表にはないですが、4年4カ月ぶりの低水準になっています。

「仕事についていない」、「仕事があればすぐつくことができる」に当てはまれば失業者であり、「仕事を探す活動をしていた」にも該当することで完全失業者となり、この完全失業者の労働力人口に対する割合が完全失業率です。

若者の失業が社会問題となっていますが、スペインが55.7%、イタリアが37.8%、フランス26.2%となっておりヨーロッパでは極めて深刻です。

日本も15~24歳が6.5%、25~34歳が5.7%とヨーロッパに比べれば低いものの、全体に比べて高くなっている構造はヨーロッパと同じであり、労働力の7割が勤める中小企業にも雇用吸収弁としての役割が求められるということですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

70兆円の設備投資!

2013年05月20日 04時58分16秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 14ページの「中小企業の倒産件数の推移」をみましたが、今日は15ページの「中小製造業の設備投資動向」をみます。

「日銀短観」をみると2012年度の設備投資額は大企業においては、前年度比+5.7%と高い伸びとなっていますが、中小企業は▲6.0%と前年度から17ポイントも大きく下落していることが分かります。

次に、日本公庫による「中小製造業設備投資動向調査」から2012年度の中小製造業の設備投資の動きをみると、2012年度修正計画は前年度実績比で+10.3%と過去3年間では最も低い伸びとなっていることが分かります。

投資目的別の寄与度は、2012年度は「能力拡充投資」が前年度実績比でマイナスとなる一方、「合理化投資」が増加しており、中小製造業の業績見通しが悪化していることをうかがわせる結果となっています。

これが先日、首相が発表した成長戦略第2弾の背景であり、今後3年間を集中投資促進期間と位置づけて、政策を総動員して設備投資額を2008年のリーマン・ショック前の70兆円規模に回復させるとのことです。

企業の設備投資には「待ったなし!」のスピード感が求められますので、一日も早く具体策を発表して欲しいものですね!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

減少している中小企業の倒産件数!

2013年05月19日 04時03分32秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 13ページの「中小企業金融円滑化法」をみましたが、今日は14ページの「中小企業の倒産件数の推移」をみます。

東京商工リサーチによる「倒産月報」から中小企業の倒産件数をみると、2008年のリーマン・ショック後大幅に増加した後は、2009年後半から2010年前半にかけて、前年同月比で大幅なマイナスで推移し、その後も、引き続き、前年同月比マイナスの傾向で推移していることが分かります。

年間の倒産件数を本文からひろうと、2010年は13,246件(前年比▲14.0%)、2011年は12,687件(前年比▲4.2%)、2012年は12,077件(前年比▲4.8%)となっており、2013年3月は927件で前年同月比▲19.9%となっているそうです。

企業にも人間と同じように寿命があり、昨年の中小企業白書に、起業10年後には約3割が、20年後には約5割の企業が撤退しているとあります。

しかし、人間と違うのはその寿命を永遠に伸ばせることですので、前年より倒産が減少しているのは非常に喜ばしいことですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

中小企業金融円滑化法の怖さ

2013年05月18日 05時54分42秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 13ページの「中小企業の資金繰りDIの推移」をみましたが、今日は13ページの「中小企業金融円滑化法」をみます。

金融庁が2012年11月に作成した「中小企業金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等の状況について」をみると、リーマン・ショック後の2009年12月に施行された「中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律」は2013年3月末まで1年間再々延長されましたが、これまでの中小企業者向けの施行実績は、2012年3月末時点で申込件数が累計約313万件、実行件数が同約289万件となっており、審査中及び取下げを除いた実行率は、おおむね97%程度で推移していることが分かります。

中小企業金融円滑化法は、企業の再建に不可欠な再生計画を構築するチャンスを与える素晴らしい法律であるという声がある反面、本来市場から退出すべき企業を無駄に延命させた悪法であるという賛否両論を持つ施策です。

今のところ心配された終了後の貸し剥がしは表面化していませんが、それは「金融緩和」や「財政支出」で先送りされているからであり、3本目の矢である「成長戦略」が軌道に乗らないと、この法律の負の部分が強くでてくるのではないでしょうか。

そう考えると、ちょっと怖いですね。。。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

中小企業の資金繰りDIの推移

2013年05月17日 04時30分16秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 12ページの「2012年度の中小企業の生産動向」をみましたが、今日は13ページの「中小企業の資金繰り DI の推移」をみます。

中小企業庁・(独)中小企業基盤整備機構「中小企業景況調査」による2012年度の中小企業の資金繰りDIの推移をみると、中小企業全体及び小規模企業共に、2011年7-9月期に大震災前の水準に回復した後は、緩やかな改善を続けていたが、それ以降は、中小企業全体及び小規模企業共に資金繰りDIはおおむね横ばい傾向となっているることが分かります。

なお、資金繰りDIとは前期に比べて資金繰りが「好転」と答えた企業の割合(%)から「悪化」と答えた企業の割合(%)を引いたもので、過去のデータをみると、DIが最も良かったのは1988年4~6月期と1989年10~12月期のプラス2.9であり、最も低かったのは2009年1~3月期のマイナス41.6となっています。

昨日、平成25年1~3月期のGDP年率3.5%増と発表になりましたが、資金繰りが改善するのは生産高が増加し、売上高を確実に回収できた時ですので、まだまだ先だと思いますが、この流れが少なくとも1年は続いて欲しいものですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

2012年度の中小企業の生産動向をみる!

2013年05月16日 04時25分29秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 11ページの「規模別・業種別の経常利益率の推移」をみましたが、今日は12ページの「2012年度の中小企業の生産動向」をみます。

経済産業省「鉱工業生産指数」、中小企業庁「規模別製造工業生産指数」から中小企業の生産動向をみると、中小製造業の生産指数は、2012年に入っても緩やかな回復を続け、同年3月には95.5と大震災前の2011年1月(94.0)を上回る水準にまで回復していますが、2012年4月以降は低下傾向に転じ、同年9月には88.2まで低下し、その後は一進一退の動きが続いていることが分かります。

次に中小企業の生産動向を業種別にみると、鉄鋼業、一般機械工業、電気機械工業、電子部品・デバイス工業及び輸送機械工業といった輸出産業を中心に、生産は大きく低下していることが分かります。

特に、鉄鋼業、電気機械工業、輸送機械工業の生産は、同年11月には大震災直後の2011年4月以来の低い水準まで低下しています。

2013年に入ると、輸出環境の改善等を受けて、鉄鋼業、電気機械工業及び輸送機械工業では、おおむね生産は下げ止まり、回復に向かう動きを見せていますが、この表の基準値である2005年の100を早く超えて欲しいものですね。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

資本金3億円は中小企業?

2013年05月15日 04時54分10秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 11ページの「規模別・業種別の売上高伸び率の推移」をみましたが、今日は11ページの「規模別・業種別の売上高経常利益率の推移」をみます。

財務省「法人企業統計季報」から中小企業の収益動向をみると、製造業では大企業が3.5%から5.0%、中小企業が2%から3.5%間で、非製造業では大企業が4%、中小企業では2%から4%間で推移していることが分かります。

これを踏まえると、売上高経常利益率は総じて中小企業が大企業に比べて低い水準にあるということが言えます。

また、表の下方の(注)に、「資本金1億円以上を大企業、1千万円以上1億円未満を中小企業としている。」という記載があります。

中小企業の定義は法律や制度によって範囲が異なり、この表は中小企業を資本金が1億円未満という財務省の定義です。法人税が15%に減税となるのは財務省の定義です。

これに対して中小企業基本法が定める中小企業は業種毎に異なり、製造業の場合は従業員300人以下又は資本金3億円以下であることから、その範囲はかなり広がります。

つまり、資本金3億円の中規模企業であっても、中小企業施策は活用できるということです。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

売上は全てを癒やす!

2013年05月14日 04時45分09秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 8ページの「中小企業の業況判断DIの推移」をみましたが、今日は11ページの「規模別・業種別の売上高伸び率の推移」をみます。

財務省「法人企業統計季報」から中小企業の売上動向をみると、製造業は大震災直後の2011年4-6月期を底に前年同期比マイナス幅の縮小を続け、2012年4-6月期には前年同期比0.9%と僅かながらプラスの伸び、7-9月期には景気の後退を受けて再び前年同期比マイナスに転じていることが分かります。

また非製造業をみると大震災以降も前年同期比マイナスの状態が続き減収を続けていることが分かります。

ダイエー創業者の中内功氏は消費者に支持される価格設定を行うことで成長したことから「売上は全てを癒やす」という言葉を残し、後年はその売上至上主義が否定される場面がありましたが、企業経営において売上は固定費と投資を生み出すキャッシュの起点です。

その売上高が2010年から右肩下がりであったことは、今、中小企業経営者は極めてしんどい経営を強いられているということが感じ取れると思います。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

再び上昇に転じている中小企業の景況!

2013年05月13日 04時50分23秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 7ページの「石油製品価格の動向」をみましたが、今日は8ページの「中小企業の業況判断 DI の推移」をみます。

中小企業の景況感を、中小企業庁・(独)中小企業基盤整備機構が行っている「中小企業景況調査」(みると、大震災後の2011年7-9月期に、大震災前の水準にまで持ち直した後は、2012年4-6月期まで緩やかな回復を続け、同年7-9月期には、我が国経済の後退を受けて、業況判断DIもやや低下する動きを見せたが、2013年1-3月期のDIは再び上昇に転じていることが分かります。

参考までに業況判断DIとは、前期に比べて業況が「好転」と答えた企業の割合(%)から「悪化」と答えた企業の割合(%)を引いたもので、過去最低は2009年4月~6月のマイナス54.4、過去最高は1989年10月~12月のプラス10.2です。

3年前からは持ち直していると言えますが、まだまだ先は長いですね。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

高止まり状態が続く原油価格!

2013年05月12日 04時09分19秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 6ページの「為替レートの推移」をみましたが、今日は7ページの「石油製品価格の動向」をみます。

IMFが作成している「Primary Commodity Prices」から2009年以降のドバイ原油の取引価格の推移をみると、2011年以降のドバイ原油の月当たり平均価格は、107.5ドル/バレルと、2009年~2010年の月当たり平均価格69.9ドル/バレルを大きく上回っており、原油価格は高止まりの状態が続いていることが分かります。

さらに2012年10月以降は原油価格が横ばいで推移する中にあっても、現在は為替レートが円安傾向へ転換したことを受けて、国内の石油製品価格は上昇に転じています。

このように避けることができない外的要因は企業にとって脅威ですが、新たなイノベーションを生むきっかけともなると前向きに考えることが重要と思います。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

4年1カ月ぶりに1ドルが100円台!

2013年05月11日 06時42分11秒 | 2013中小企業白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2012年度中小企業白書 5ページの「我が国の輸出の伸びと地域別寄与度の推移」でしたが、今日は6ページの「為替レートの推移」をみます。

為替レートの動きをみると、2012年2月から3月までは対ドル、対ユーロ共に円安基調が続いたものの、4月以降は対ドル、対ユーロ共に再び円高基調に転じ、同年7月には、対ユーロで94.5円、同年9月には、対ドルで77.7円まで円高方向に推移したことが分かります。

2012年10月頃までは円高基調が続いたが、11月中旬以降は、対ドル、対ユーロ共に大幅な円高修正が進み、2013年2月には、対ドルで94.0円、対ユーロで127.4円まで円安方向に推移しています。

いよいよ昨日、2009年4月14日以来、約4年1カ月ぶりに1ドルが100円台突入となりました。

これまで円高が我が国輸出産業の競争力を低下させるだけでなく、輸出を行っていない国内企業においても輸出企業を通じたコスト引下げ圧力の高まり等により収益環境が悪化していました。

中小企業が為替の恩恵により収益が良化するには今しばらく時間を要すると思いますが、遠くない先ですので、ここは辛抱ですね!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★