中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

売上高を高めることと資本の効率

2014年08月10日 04時52分40秒 | 中小企業白書(2014年版)を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2014年版)218ページ「第3-2-34図 起業後の手取り収入(月額)」をみましたが、今日は218ページ「第3-2-35図 起業後の売上(年商)」をみます。

下図により、起業後のや売上(年商)について見ると、全体として、起業家の1割強が100万円以下、3割弱が500万円以下、2割強が1,000万円以下であることが分かります。

昨日の収入と同様に、女性や若者、シニアを比較すると、女性と若者が比較的低い年収で起業している傾向があります。

これについて白書は、これまでの分析からも、シニアは起業の形態として株式会社・有限会社を好み、開業費用も高いことが分かっており、一定規模の企業を立ち上げることから、手取り収入も高いことが推察される、としています。

売上高が高いことはもちろん良いことですが、問題はどのようにして売上高を確保しているかです。

売上高を総資本(総資産)で除した値である「総資本回転率」という経営指標がありますが、この値で、事業に投じた総資産がどれだけ有効に活用されているか、つまり、資本を効率よく売上に変えているかが分かります。

この値を高めるためには、できるだけ総資本は少額にすることが望ましいので、売上高を高めることと同様に、開業費用をできるだけ抑えることができるか、これを検討することが、起業時の重要な課題と言えますね。

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