さて、日記の遅れを取り戻そうとファイルを見たら、3日の写真がない。そうだこの日はカードをパソコンに残したままだった。
まだ出発の手順が身についていない。小さいショルダーバッグに、タオルハンカチ、小銭、メモ、カメラを入れる。何かを始める前は、決心が鈍らないように、それに少しわくわく感もあって、いろいろ準備をする。
今回は靴は山行きの歩きやすいものがあった。ハイキング用なので問題はない。乾かしてはくのにローテンション用の靴がいるといわれて、見てみると4足あった。一足は底が減っていて滑るのを思い出して捨てることにした。履き替え順に並び替えて足元は終了。
ジーンズも出し、雨用の上着と、薄いパーカーを買った。カメラは軽いコンパクトのほうにしたが、手振れ防止なのに機能ばかり多くて、マクロに設定してもぶれる。腕にも問題があるが、可愛がって使ってきたので連れて行く。
さぁと掛け声をかけて出かけているが、一応まだ続いている。
朝出会う近所の人たちにも、(帽子をかぶり首にタオルを巻いた姿なので)出かけるのが一目でわかる、見送ってもらうこともあるので、やめる訳にもいかない。
はじめてから、半月たった。稲の穂が少し色づいてきたし、コスモスがちらほら咲き出した。
季節の流れが見える。
坂の中ほどに建っている家なので、登りはきつい、そこを上がりきるとくだりになるが、同じ道だと帰りは又上り坂になる。それで、横の道を平らに歩いていく。隣町との境で区画整理が違ってくるので少し緩やかな斜め方向に上る。だらだらと上るとまた緩やかなくだりが続く。50年ほど前に開けた地区なので、庭木も育って風格がある。歯が抜けたように空き家が更地になっているところもある。子供が育って老夫婦ばかりになり、引っ越した家も多いようだ。
そこに新しい家が建つ。流行の可愛いポーチが出来て、オープンガレージに敷石が貼られて出来上がっていく。見学も楽しい。
我が家のあたりも世代交代してきた、同居していた親の姿を見なくなったが、子供世代はまだ元気で、休日は離れた子供が戻っているらしく、道路の両側に車が並んで賑やかになる。平日はひっそりとして、たまに犬の声がするくらいだが、新しい若い住人も増えて子供の集団登校の声がするようになった。
余り外に出ることがなく、出かけるのも車を使っていたときと違って、あたりの様子が解るようになった。子育て頃と随分雰囲気も違ってきたことを感じる。
ガーデニングが趣味で門や塀の周りにいつも溢れるように花が咲いている家がある。久し振りに会って、お互いに近況など話していると、雨が降って来た。長雨でベゴニアの根が腐らないかなといって空を見上げながら心配している。この人はいい年をとっているなぁと思いながら坂を上った。
淋しいので前に写したものを貼ろう。
「アキノノゲシ」 珍しくないどこにでも咲いている花だが、
よく見ると可愛らしく、花が終わると小さい綿毛の球も出来る。