ちょっと遠回りして、細い道を歩いていると車が来たので、ガードレールに寄ってよけたついでに下の溝を見た。
あの点々と咲いている薄紫の花は探していた「タヌキマメ」の花ではないだろうか。
おぉ、何年も探していた花がやっと見つかったのかな。とガードレールを越えようとしたら足が短かった。
そこでガードレールの切れ目までテクテク歩いて又逆戻り。座り込んで、風で動くので苦労して写した。それでもブレているかもしれない、と三本ほど摘んで帰りながらふと気がついた。
「タヌキマメ」は花の上に種があり包んでいる部分はごわったした毛が生えていたような気がする。
この花は穂に一輪咲いているし形も似ているが「タヌキマメ」だろうか。帰ってから野草に似つかわしくない気取ったグラスに挿して、しみじみ眺めていたら、ひらめいた。これは「キツネノマゴ」かも!!
そういえばこれはありふれた草で、よく見かけていたのに忘れてしまっていた。
よりによって「きつね」を「たぬき」に間違えるなんて。
何年も野草を見ないでいた間に、歩きながら名前を言うクセも忘れていた。その間に「たぬき」が「きつね」になった。
探していた「タヌキマメ」ではなかったが、これから安易に花の名前を人に言うのはやめよう。
花だけでなく、出来れば口数を減らして先に相手の話を聞くことにしよう。
衰えるのは記憶力だけではない。年を重ねることは、何事にも注意深くあれということかもしれないなぁ。
と少し考え深くなったのです。いつまで続くかとは言えないけど。
「マメアサガオ」
おなじみの白い花も少しだけ咲いていた。でもなぜかピンクが多い。
「オオニシキソウ」
実になると上に飛び出して可愛らしい。小さいが写真写りのいい花。
「あまがえる」
こんなところにも。うちの庭でも一匹住んでいて、雨の前になると鳴き出す。
声がしないと少し心配する。
「あかとんぼ」
嫌そうなのに、少し追いかけてみた。
「ハマナス」
夏の花が咲き残っていた。秋の花は色が鮮やかな気がする。
「キツネノマゴ」
尻尾が狐なのかなぁ
「オオアレチノギク」
秋になると綿毛が目につくようになる。花は地味だけれど。