手癖が悪い―「超」肥満児になる前の自分に相応しい形容は、こうなる。
ほとんどビョーキ、、、といってよかった。
窃盗に走る少年少女の8割くらいの動機は、「ドキドキ」を味わいたい―というもの。
自分の場合、「ドキドキ」なんて不必要だった。
単に欲しいから盗る、ただそれだけの動機。ドキドキせずに、意中のモノをゲットしたかった。
この分野、
一度や二度は・・・といわれるが、一桁を超えれば「通る道だから」などといっていられなくなる。
何度も職員室に呼び出される「かーちゃんの涙」を見て改心を誓うが、それも1日経つと忘れる。
しだいに「牧野さんちの子とは、遊んじゃいけないよ」といわれるようになり、孤立感を深める。
だからひとり遊びが上手になり、自分の場合、その遊びが「たまたま」窃盗だった、、、ということかもしれない。
そうか、ひとり遊び好きは、このころからか。どうりで自慰が好きなわけだ、なるほど~。。。
などといっている場合じゃない、この世の、人生の不思議というか、
そんなヤツが成人後、窃盗犯を捕まえる「私服保安員」をやることになるのだからシュールである。
よくいえば、経験が活きた・・・といったところか。
いわゆる万引きGメンのドキュメンタリーは、「ちょうどいい非日常性」が好評なのか、夕方のニュースなどで飽きることなく企画が繰り返されている。
自分がクソガキだったころは私服保安員(万引きGメンではなく、こっちが正式な職業名)は市民権を得ておらず、しかも群馬の「ド」田舎だったから、
保安員に捕まる→店の事務所で説諭→警察に通報→警察で説諭→身柄引受人として親類登場、、、
などという「まどろっこしい」手順は踏まない。
捕まえられたら、すぐに親が引き取りに来る。と同時に、学校に通報される、、、という流れ。
時代と、ド田舎故郷に感謝しなければなるまい。
なぜなら捕まえるほうを経験してみて、こんな辱めは受けたくない―と思ったから。
店長の視線、事務所で休む店員の視線、保安員の視線、警察の視線、そして身柄引受人の視線・・・あらゆる視線が痛いのだ。
基本、男子は馬鹿である。
だから逮捕歴などを誇るヤツが(20代はもちろん、30代でも40代でも)居て、頭を抱えてしまうのだが、
自分も超のつく馬鹿ではあるものの、こういう連中とはちがうところのネジが抜けている。だから前科に関しては、ただ恥ずべきことである、、、という意識しかない。
前科はゼロのほうがいいに決まっているし、
何事も経験―というのは、自分とは無関係なことだから、、、と思っているひとの意見が大半だと思う。
印象的な盗人のキャラクターが登場する映画は多いが、ひとつ挙げるとするならば、大好きな『グッドフェローズ』(90)だろうか。
盗みと殺しを生業とするギャングたちを活写した実録風の物語であり、
実際に起こったルフトハンザの強盗(当時、史上最高の被害額だった)にも触れている。
自分が盗っていたのは、100円のジュースとか菓子類。
彼らはゲンナマ。
額が問題ではないかもしれないが、しかし自分は「継続は力なり」ということばを間違った方向で信じ、ジュース窃盗を半年間は続けた。
180日として、ジュースだけで18000円。そこに菓子などが加わり、少なくとも30000円にはなる。
じゃあ半年でやめたのかというと、別の店で(やっぱり)菓子などを盗っていたわけで、
さらにいえば「とーちゃんの紙幣アルバム」から旧万札を盗ったり、
かーちゃんの財布から現金を盗ったり、
とにかく様々な場所で「そこそこのもの」を盗っていたのだから、結果、被害額は300000円以上にはなる(はず)。
ルフトハンザ強盗団や、府中の3億円犯人、立川の6億円強盗団は笑うだろうか。
そうだとしても、少年らしい可愛げのある犯罪とはいえない。
法的には時効かもしれないが、そんなことをネタにしてモノ書いているヤツにはバツを・・・ということだろう、二ヶ月前、買ったばかりの自転車が盗まれた。
ママチャリではない、ン万もする高級チャリである。
怒りがないといえば嘘になる、
しかし最初に出たことばは、「あぁ、バチかぶったんだ」だった。
因果応報、世の中、よく出来ていると「ほんとうに」思う。
バチなんか、いちどもないよ。悪いこと、散々してきたけど・・・なんていうアナタ、「まだ」起こってないだけで、これからなんだよきっと。
こころして、待ちましょう。
※『グッドフェローズ』より。
日本人で最もこの映画に精通している、、、といっちゃおうかな。
そのくらい、観ている。
つづく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ホラ吹きか、誇大妄想か→「素」まいる ~自分を構成する「あらゆるヒト・モノ・コト」vol.20~』
ほとんどビョーキ、、、といってよかった。
窃盗に走る少年少女の8割くらいの動機は、「ドキドキ」を味わいたい―というもの。
自分の場合、「ドキドキ」なんて不必要だった。
単に欲しいから盗る、ただそれだけの動機。ドキドキせずに、意中のモノをゲットしたかった。
この分野、
一度や二度は・・・といわれるが、一桁を超えれば「通る道だから」などといっていられなくなる。
何度も職員室に呼び出される「かーちゃんの涙」を見て改心を誓うが、それも1日経つと忘れる。
しだいに「牧野さんちの子とは、遊んじゃいけないよ」といわれるようになり、孤立感を深める。
だからひとり遊びが上手になり、自分の場合、その遊びが「たまたま」窃盗だった、、、ということかもしれない。
そうか、ひとり遊び好きは、このころからか。どうりで自慰が好きなわけだ、なるほど~。。。
などといっている場合じゃない、この世の、人生の不思議というか、
そんなヤツが成人後、窃盗犯を捕まえる「私服保安員」をやることになるのだからシュールである。
よくいえば、経験が活きた・・・といったところか。
いわゆる万引きGメンのドキュメンタリーは、「ちょうどいい非日常性」が好評なのか、夕方のニュースなどで飽きることなく企画が繰り返されている。
自分がクソガキだったころは私服保安員(万引きGメンではなく、こっちが正式な職業名)は市民権を得ておらず、しかも群馬の「ド」田舎だったから、
保安員に捕まる→店の事務所で説諭→警察に通報→警察で説諭→身柄引受人として親類登場、、、
などという「まどろっこしい」手順は踏まない。
捕まえられたら、すぐに親が引き取りに来る。と同時に、学校に通報される、、、という流れ。
時代と、ド田舎故郷に感謝しなければなるまい。
なぜなら捕まえるほうを経験してみて、こんな辱めは受けたくない―と思ったから。
店長の視線、事務所で休む店員の視線、保安員の視線、警察の視線、そして身柄引受人の視線・・・あらゆる視線が痛いのだ。
基本、男子は馬鹿である。
だから逮捕歴などを誇るヤツが(20代はもちろん、30代でも40代でも)居て、頭を抱えてしまうのだが、
自分も超のつく馬鹿ではあるものの、こういう連中とはちがうところのネジが抜けている。だから前科に関しては、ただ恥ずべきことである、、、という意識しかない。
前科はゼロのほうがいいに決まっているし、
何事も経験―というのは、自分とは無関係なことだから、、、と思っているひとの意見が大半だと思う。
印象的な盗人のキャラクターが登場する映画は多いが、ひとつ挙げるとするならば、大好きな『グッドフェローズ』(90)だろうか。
盗みと殺しを生業とするギャングたちを活写した実録風の物語であり、
実際に起こったルフトハンザの強盗(当時、史上最高の被害額だった)にも触れている。
自分が盗っていたのは、100円のジュースとか菓子類。
彼らはゲンナマ。
額が問題ではないかもしれないが、しかし自分は「継続は力なり」ということばを間違った方向で信じ、ジュース窃盗を半年間は続けた。
180日として、ジュースだけで18000円。そこに菓子などが加わり、少なくとも30000円にはなる。
じゃあ半年でやめたのかというと、別の店で(やっぱり)菓子などを盗っていたわけで、
さらにいえば「とーちゃんの紙幣アルバム」から旧万札を盗ったり、
かーちゃんの財布から現金を盗ったり、
とにかく様々な場所で「そこそこのもの」を盗っていたのだから、結果、被害額は300000円以上にはなる(はず)。
ルフトハンザ強盗団や、府中の3億円犯人、立川の6億円強盗団は笑うだろうか。
そうだとしても、少年らしい可愛げのある犯罪とはいえない。
法的には時効かもしれないが、そんなことをネタにしてモノ書いているヤツにはバツを・・・ということだろう、二ヶ月前、買ったばかりの自転車が盗まれた。
ママチャリではない、ン万もする高級チャリである。
怒りがないといえば嘘になる、
しかし最初に出たことばは、「あぁ、バチかぶったんだ」だった。
因果応報、世の中、よく出来ていると「ほんとうに」思う。
バチなんか、いちどもないよ。悪いこと、散々してきたけど・・・なんていうアナタ、「まだ」起こってないだけで、これからなんだよきっと。
こころして、待ちましょう。
※『グッドフェローズ』より。
日本人で最もこの映画に精通している、、、といっちゃおうかな。
そのくらい、観ている。
つづく。
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