Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

音、学。→あーと。 ~自分を構成する「あらゆるヒト・モノ・コト」vol.14~

2012-03-15 00:20:00 | コラム
去年引退したボクサー、内藤大助の入場を初めて目にしたとき、
不意を突かれたというか、
もっと本音をいえば「マジか!?」と思ったものだった。

だってC-C-Bなんだもの。
いや自分だって好きだったよ、レコード持ってたし。

明らかに音痴なドラムまで歌いだすという素敵なバンドだったが、
これから殴りあうひとが聴く曲ではない・・・と誰もが思うはず、しかし内藤だけはちがった。
「元気が出る」のだという、なるほど、その点では誤りともいえない。

そんな自分だって、内藤を笑えるような「ハイ」センスの持ち主というわけではない。

「もしプロ格闘家だったら、入場曲をなににする?」
という質問には、東京事変の『閃光少女』と即答する。

瞬時に関節技・絞め技を極める―という目標があって「閃光」が相応しいと思っているのだが、
少女を歌った曲を、きったねーザーメン野郎が選んじゃダメでしょう。林檎ちゃん、ごめんなさい。

少しでも格闘技に興味がある男子には、この質問(=入場曲をなににするか)を投げかけることにしている。
その結果、最も多く票を集めたのは、なんと『残酷な天使のテーゼ』だった。
なるほど、世代でしょう。


センスのある映画監督は、大抵「耳がいい」といったのは、井上ひさし。
確かにそうで、スコセッシやキューブリック、フィンチャーにタランティーノ・・・みんな、内藤とはちがった意味で「えっ」と思わせるオドロキの選曲をやってのける。

そういう意味では自分、いい映画監督になれそうもない。
自分が選んだ曲がダメダメという意味ではなく、その一貫性のなさが末期症状、、、ということである。


最初に買ったレコードは、おニャン子クラブのファーストアルバムだった。
現在では恥ずかしげもなくザーメン臭がすることを誇って? はいるものの、自分にだって思春期はあり、

「先生、授業が始まっちゃうからダメよ」

なんていう歌詞を女子大生が歌う曲を、台所で夕食を作る「かーちゃん」に聴かれるのは恥ずかしかった。

現在のAKB現象を批判的に見る向きのなかに「その軽薄さ」を挙げるひとが居るが、おニャン子に比べれば歌唱力があるし、曲も基本的には前向きソングだ。
「下着で歌わせるPV」にナンヤカンヤいうひとに対しては、「真ん中もっこり、夕焼けニャンニャン!」といわせていた当時のテレビ番組を突きつけてやりたい。

おニャン子の次が、斉藤由貴と中森明菜。
由貴の太目の足首や明菜の暗いエロスに発情しつつ、ちゃんと曲そのものにも感情移入するようになる。だから真の意味で「音楽との出会い」となると、このふたりを挙げるのが正しいのだろう。

そんなJアイドル? Jソング? 漬けだった中学生の自分が洋楽ロックを聴き始めるのは、映画の影響によるものだった。

ザ・ローリング・ストーンズ
ドアーズ
R.E.M
マドンナ
トーキングヘッズ
セックスピストルズ

「ズ」が多いが、半分以上はスコセッシ映画の受け売りといっていい趣味性となっている。

というわけで現在でも、映画から新しい音楽を発見する―という流れが基本である。


現在までに「いちどでも」ライヴに行ったことのあるアーティストは・・・


おニャン子クラブ
中森明菜

マイケル・ナイマン(オーケストラ)
村治佳織(ギター)
キャンディ・ダルファー(サックス)
吉田恭子(ヴァイオリン)

Perfume
ウルフルズ
ザ・イエローモンキー
椎名林檎、あるいは東京事変

ナイン・インチ・ネイルズ

ザ・ローリング・ストーンズ
マドンナ
ビョーク

・・・・・となるか。


アイドルから洋楽ロック、クラシックまで。
繰り返すが一貫性はまったくない、ないが、いいものはいい―ということなのだと思う。

そのなかでインストゥメンタルではない、つまり「歌詞あり」で5曲を挙げるとすれば、こうなる。


(5)『モルヒネ』(椎名林檎)

♪ あたしの脳のなかで、麻薬物質が、
とめどなく とめどなく、ながれゆき ♪ だよ、たまらない。

(4)『マイ・ウェイ』(シド・ビシャス版)

(3)『借金大王』(ウルフルズ)

多重債務者だったころ、自己紹介としてカラオケで歌った。

(2)『悲しみよこんにちは』(斉藤由貴)


1位は、ぶっちぎりで、これだ。






つづく。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『あーと。→酔いどれで、イク。 ~自分を構成する「あらゆるヒト・モノ・コト」vol.15~』


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