37年9月25日生まれ・現在74歳。
高知出身。
公式プロフィール
『仁義なき戦い』シリーズ(73~)の親分、金子信雄の演技は「あんな風」? なのに、
なぜ「リアリティ」を感じるのでしょう。
実際に「あんな風」な親分が多いからです。
コワモテで声も野太かったりするのは幹部に多く、親分は(キレなければ)穏やかだったりユーモラスだったりする―という事実は、
一般のひとは「意外とあんな風なんだろうな」と想像するだけですが、知り合いのヤクザあるいは元ヤクザに聞いてみると、
「ほんとうに、あんな風なんだよ」と教えてくれました。
なるほど、そんなものか。
そういう考えがあったかどうかは分かりませんが・・・
キャスティングの才能において日本一といっていい北野武は、『アウトレイジ』(2010)で北村総一朗(きたむら・そういちろう)さんにヤクザの親分(というか、会長)を演じさせました。
さすがだな、と思いましたね。
それ以前の代表作、『踊る大捜査線』シリーズ(97~)における「ユーモラスな署長役」のイメージがあまりに強いため、最初は「どうかな、、、」と思いましたが、意外や意外、ほんとうに親分に見えてくるのです。
そんな総一朗さんと自分の最初の出会いは、人気ドラマ『スクール☆ウォーズ』(84~85、TBS)でした。
病気で亡くなるイソップの、父親を演じていたのです。
ただ「イソップと、神にすがる母親」のインパクトが強烈に過ぎ、「やけにまごまごしているお父さん」という印象しか残っていません。
再会するのは数年後、なんと外国映画でした。
そういえば、なかなかに「いい声」ですものね、吹き替えとして『イージー・ライダー』(69)のジャック・ニコルソンや、『華麗なるギャツビー』(74)のレッドフォードなどを担当していたのです。
ぜ、ん、ぜ、ん、き、づ、か、な、か、っ、た。
そう、観たときは気づかず、それを知ったのは20歳を過ぎてからでした。
ひとに歴史あり、、、ですなぁ!!
<経歴>
上京後、文学座の研究生となる。
同期の面々が、どえらいことになってます。だって岸田森に寺田農、橋爪功、さらに樹木希林と小川真由美ですよ!!
(ところで小川真由美の娘さんが告白本を出しましたが、かなりエグい内容でした)
映画もテレビも70年代から出演していますが、なかなか芽が出ず、90年代後半まで、長~~~い下積み/脇役時代が続きました。
映画俳優デビュー作は、75年の『東京湾炎上』。
『鉄騎兵、跳んだ』(80)、『スタア』(86)、『郷愁』(88)、『遺産相続』(90)、『集団左遷』(94)・・・すべて観ていますが、確かに「え、総一朗さん、出てた?」という感じです。
97年―フジテレビのヒットドラマ『踊る大捜査線』で脚光を浴びる。
「よく見る顔だけど、初めて名前を知った」というひとも多かったことでしょう。
以後、このシリーズの映画版―98年の『踊る大捜査線 THE MOVIE』、2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』、2010年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』―はもちろん、
そのスピンオフ版『容疑者 室井慎次』(2005)、
ほかにも『いぬのえいが』(2004)、『キラー・ヴァージンロード』(2009)などで、相変わらず脇役ではありますが、「それ以前」とでは明らかにちがう印象の強さを残しています。
そして2010年、北野映画の『アウトレイジ』で「70代にして」新境地を開拓。
映画そのものは「ぎりぎり及第点」のような気がしますが、配役は全員がよかったです。
次回のにっぽん男優列伝は、きたろうさんから。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『距離感だよ、距離感』
高知出身。
公式プロフィール
『仁義なき戦い』シリーズ(73~)の親分、金子信雄の演技は「あんな風」? なのに、
なぜ「リアリティ」を感じるのでしょう。
実際に「あんな風」な親分が多いからです。
コワモテで声も野太かったりするのは幹部に多く、親分は(キレなければ)穏やかだったりユーモラスだったりする―という事実は、
一般のひとは「意外とあんな風なんだろうな」と想像するだけですが、知り合いのヤクザあるいは元ヤクザに聞いてみると、
「ほんとうに、あんな風なんだよ」と教えてくれました。
なるほど、そんなものか。
そういう考えがあったかどうかは分かりませんが・・・
キャスティングの才能において日本一といっていい北野武は、『アウトレイジ』(2010)で北村総一朗(きたむら・そういちろう)さんにヤクザの親分(というか、会長)を演じさせました。
さすがだな、と思いましたね。
それ以前の代表作、『踊る大捜査線』シリーズ(97~)における「ユーモラスな署長役」のイメージがあまりに強いため、最初は「どうかな、、、」と思いましたが、意外や意外、ほんとうに親分に見えてくるのです。
そんな総一朗さんと自分の最初の出会いは、人気ドラマ『スクール☆ウォーズ』(84~85、TBS)でした。
病気で亡くなるイソップの、父親を演じていたのです。
ただ「イソップと、神にすがる母親」のインパクトが強烈に過ぎ、「やけにまごまごしているお父さん」という印象しか残っていません。
再会するのは数年後、なんと外国映画でした。
そういえば、なかなかに「いい声」ですものね、吹き替えとして『イージー・ライダー』(69)のジャック・ニコルソンや、『華麗なるギャツビー』(74)のレッドフォードなどを担当していたのです。
ぜ、ん、ぜ、ん、き、づ、か、な、か、っ、た。
そう、観たときは気づかず、それを知ったのは20歳を過ぎてからでした。
ひとに歴史あり、、、ですなぁ!!
<経歴>
上京後、文学座の研究生となる。
同期の面々が、どえらいことになってます。だって岸田森に寺田農、橋爪功、さらに樹木希林と小川真由美ですよ!!
(ところで小川真由美の娘さんが告白本を出しましたが、かなりエグい内容でした)
映画もテレビも70年代から出演していますが、なかなか芽が出ず、90年代後半まで、長~~~い下積み/脇役時代が続きました。
映画俳優デビュー作は、75年の『東京湾炎上』。
『鉄騎兵、跳んだ』(80)、『スタア』(86)、『郷愁』(88)、『遺産相続』(90)、『集団左遷』(94)・・・すべて観ていますが、確かに「え、総一朗さん、出てた?」という感じです。
97年―フジテレビのヒットドラマ『踊る大捜査線』で脚光を浴びる。
「よく見る顔だけど、初めて名前を知った」というひとも多かったことでしょう。
以後、このシリーズの映画版―98年の『踊る大捜査線 THE MOVIE』、2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』、2010年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』―はもちろん、
そのスピンオフ版『容疑者 室井慎次』(2005)、
ほかにも『いぬのえいが』(2004)、『キラー・ヴァージンロード』(2009)などで、相変わらず脇役ではありますが、「それ以前」とでは明らかにちがう印象の強さを残しています。
そして2010年、北野映画の『アウトレイジ』で「70代にして」新境地を開拓。
映画そのものは「ぎりぎり及第点」のような気がしますが、配役は全員がよかったです。
次回のにっぽん男優列伝は、きたろうさんから。
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『距離感だよ、距離感』