Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

切ないハダカ

2013-06-03 00:15:00 | コラム
痛々しくて。
あるいは、切なくて。

見てはいけないような。

それでも顔を背けることが出来なかったりして、ハダカはつくづく罪作りだなぁ、、、などと。

映画はエロスと暴力だっていうけれど、
自信満々に「ほら見ろっ! 見ろって!」と煽るものと、そうでないもの―ハダカの描写は、その二種類に分けられるのだと思う。

「そこに文化が介在しないと、男は不能になるイキモノだ」と、ある漫画家はいったが、
実際そのとおりで、
沢尻エリカに「見たいものを見せてあげる」と挑発されてもチンピクこないのに、
コスプレな格好をした田畑智子の「ひかえめな喘ぎ声」に、カウパーが暴発しちゃったりするのである。

『羅生門』(50)の志村喬のように、「分かんねぇ、さっぱり分かんねぇ!」といってみたくなるが、その分からなさが性の面白さでもあるはずで。


ところで某成人誌から、矢口真里について一本書いてくれという原稿の依頼がきた。

ジャンルとしては得意分野? で、書き易いが、
しかしまぁあれだ、暴露される内容の「お下品」なことと、ここぞとばかりに誰もが叩く展開に、ちょっと嫌気が差してきており。

「あの、便乗して叩くのは好きじゃないんで、応援っぽい内容になっちゃうかもしれないですけれど、それでいいんですかね?」
「いいよ、いいよ、なんでも。面白く書いてくれれば」

・・・うーむ。
まぁ可愛い子だからね、いろいろあるのも不思議な話ではないと。それを面白く書けばいいってわけね。


ただひとつ、はっきりしているのは、矢口真里のハダカは切なくはないだろう、、、ということ。

スキャンダル性は帯びているが、なんとなく明るく「翳」がない。

切ないハダカ―その絶対条件とは、「翳」があることと、豊満でないこと。
そうして、もうひとつ。女であるとは、かぎらない、、、ということ。

とかいって、以下のリストには、豊満な身体だって含まれてはいるのだが。


~「翳」のある、切ないハダカが登場する映画10傑~

(1)星野真里、『さよならみどりちゃん』(2004)

(2)大谷直子、『肉弾』(68)

(3)エミリー・ワトソン、『奇跡の海』(96)

(4)ガイ・ピアース、『メメント』(2000…文末動画参照)

(5)坂井真紀、『ノン子36歳(家事手伝い)』(2008…トップ画像)

(6)ナスターシャ・キンスキー、『マリアの恋人』(84)

(7)荻野目慶子、『皆月』(99)

(8)ジュリエット・ルイス、『ストレンジ・デイズ』(95)

(9)クリスティーナ・リッチ、『私は「うつ依存症」の女』(2001)

(10)田畑智子、『ふがいない僕は空を見た』(2012)





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コメント (5)
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