Ｇｒｅｅｎ、Ｇｒｅｅｎ

「お待たせしました、わたくし○○が担当しますのでよろしくお願いします」
「あのですね、どちらにせよ、きょう機種変更させてもらうんですが、最初に確認してもらいたいことがありまして」
「はい、なんでしょう」
「前回、自分、分割払いがＮＧだったんですね。まぁ、そう審査される理由というものに、こころあたりがないといったら嘘になるんですけれど」
「はい」
「それで２年経った現在はどうなっているのかと」
「かしこまりました、少々お待ちください」
「ほら、こころの準備があるじゃないですか」
「（作り笑い）そうですよねぇ」
「もし一括で買うとしたら、きょう、いくらくらい必要なんですかね」
「そうですね、７万円弱、、、くらいかと」

・・・ハッタリ野郎、少し固まる。

財布には、ちょうど７万円が入っている。
ケータイ機種変更のための予算というわけじゃない、あすは美女としゃぶしゃぶデートで、出来るだけそのために残しておきたい。
だからもし分割がＮＧであれば、キャンセルしようかとも考えていた。

が、審査は通過。

周囲を気に？　して、軽くホッと胸を撫で下ろしただけだが、
こころのなかでは、パンパカパーーーーーーーーーーーーーーーン！！　とファンファーレが鳴り響いている。

多重債務者から脱し完済人となって５年―噂はほんとうで、信用機関による「要注意人物」指定も、５年を経過すれば解かれるのだね。

「真」人間になれたことが、よほどうれしかったのだろう。
ｄｏｃｏｍｏショップを出るまでのあいだ、ひたすら喋り続けた。面白いことを喋ったという記憶がないので、つまらない話に付き合ってくれた担当のおねいさん、どうもありがとう。

で、帰宅後にカスタマイズ。

生意気にレザーで出来ているカバーを用意し、装着。

背面は、こんな感じ。


緑が好きなものでね、布団もソファもバッグも靴もキャップも緑、すべてが緑、名曲『Ｇｒｅｅｎ、Ｇｒｅｅｎ』は、自分のテーマソングだと思っているほどなのである。

トップ画像はしょこたん中川翔子だが、壁紙はほとんど毎日変わる。そのための？　３６５枚の美女画像は既にＳＤカードに保存済み、
キューピーちゃんが「まゆ」に包まれたストラップをつけ、洗練されたＧａｌａｘｙ Ｓ４が、あっという間にゴテゴテした感じに。

これでいいのだ、美女と、よく分かんないストラップをジャラジャラさせるのが好きなのだから。


繰り返しになるが、分割の審査が通って、ほんとうによかった。
２年前はハンソロのように固まって動けなくなったものね、引くに引けず「じゃあ一括で買います」とはいってみたものの、それが当時の全財産で、カバーを買うことも出来なかったし、呑み会の誘いも断ったんだっけか。
「ごめん、ケータイ変えたから」のヒトコトじゃ、誘ったほうは「？？」だったろうが。

そんなわけで今晩は、楽しい楽しいデートである。


総選挙？

あぁそうだったね、それ自体には既に興味がないけれど、とりあえず、まゆゆの健闘を祈って―と、なかなかにテキトーなシメだが、たまにはいいっしょ？　デートなんだから、、、なんて。


※安田祥子・由紀さおりによる『Ｇｒｅｅｎ、Ｇｒｅｅｎ』




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