Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

♪ ひとりよりふたりがいいさ、じゃあ10人と11人だったら?

2013-06-24 00:15:00 | コラム
公開されたばかりの韓国映画『10人の泥棒たち』(トップ画像)が抜群に面白く、韓国やるなぁ! と。

派手かつベタなものと、地味かつ斬新なもの―韓国産の映画は「その中間」がなく、はっきりと2種類に分かれているが、自分は主に後者の韓国映画が好き。
だから韓流とは無縁であるし、じつは少女時代が何人組なのかも分からないのだった。

『10人の泥棒たち』はエンターテインメントを突き詰めたような創りの大作で、これは前者に属するのだろう。

自分の派手かつベタという前者の位置づけは、それ自体が既に批判的な意味合いがこめられている・・・ような気が「自分自身でも」するのだが、この映画に関しては文句がつけられない。
小さな穴や細かい綻びを見つけようと思えばそれも可能だろう、しかしどう考えても野暮である。

野心と情熱で創られたようなこの映画に、ちょっと嫉妬しているくらいだから。


さて。
『10人の泥棒たち』のように、タイトルに数字を持ってくる映画は多い。
きょうはそれらの映画を「印象に残るタイトル」の順に20本挙げてみたい。

※もちろん、パート2だとか3だとかの数字は含まれない
※※映画小僧であればあるほど1位は「あの作品」になってしまうような気がするし、実際そうなってしまったので、敢えて下の順位から表記する



(20)『フィフス・エレメント』(97)

内容はスカスカだったけれど、ミラの衣装はインパクト大。

(19)『三匹の侍』(64)

「匹」とすることで、作品のカラーが際立つ。

(18)『5つの銅貨』(59)

ダニー・ケイが熱演した、コルネット奏者レッド・ニコルズの伝記映画。

(17)『二十四時間の情事』(59)

不条理の王様、アントニオーニの最高傑作。
岡田英次が格好いい。

(16)『NINE』(2009)

フェリーニへのオマージュたっぷり。

(15)『ふたりのベロニカ』(91)

ひらがなで「ふたり」と表記する作品、増えたよね。

(14)『第三の男』(49)

映画史上に燦然と輝く傑作。
自分のようなヤツが、いまさら解説する必要はなし。

(13)『十二人の怒れる男』(57)

この映画を観たときは、日本が再び陪審員制度を導入するなんて思ってもみなかった。

(12)『シックス・センス』(99)

このことばに関しては、英語よりも日本語で「第六感」と表記したほうがしっくりくる。

(11)『007』シリーズ(62~)

これを外すわけにはいかない。

(10)『21グラム』(2003)

タイトルにまで解説が必要な作品って、個人的に大好き。

(9)『1941』(79)

スピルバーグのなかでは初期唯一の失敗作・・・とされているが、愛すべき作品かと。

(8)『ぼくらの七日間戦争』(88)

話は面白くなかったが、少年少女たちがフレッシュでいい。

(7)『セブン』(95)

7位には、やっぱりこれを。

(6)『六月の蛇』(2002)

文学の香りさえ漂い、かなり好きなタイトル。

(5)『第七の予言』(88)

タイトルが既に怖い雰囲気を醸し出している。

(4)『12モンキーズ』(95)

作品の鍵のようでもあり、ミスリードさせるようでもある、じつに巧いタイトル。

(3)『8 1/2』(63)

フェリーニの「名刺的」タイトル。

(2)『ナインハーフ』(85)

イコール「エロ」と記号化されたという意味で、エマニュエルと同じ価値を持つ。

(1)『七人の侍』(54)

これ以外に1位はないっしょ?


※きょうのタイトルは、この名曲から引用




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コメント (2)
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