Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(43)

2013-06-15 04:06:27 | コラム
えれべー「たー」→「たー」びゅらんす(タービュランス)

唐突で急激な「土砂降り」のことをゲリラ豪雨と表現するようになったのは、5年くらい前からだろうか。

常に自転車で移動するチャリダーな自分は、「きょうのゲリラ、大変だったでしょ?」などといわれることが多いのだが、
雪の降る日・台風の日以外で、きょうはキツい! と思ったことはない。

乗っているあいだは、雨とか「ぜんぜん」気にならないのだ。

へっちゃらさ!
むしろ、もっと触れみたいな。
ジーン・ケリーになった気分で、雨を煽る? 感じで。

・・・といえるのも、ほんとうの豪雨に遭遇していないからかもしれない。


気象災害と呼ばれるもの。

たとえば先日も米国で大きな被害をもたらした竜巻とか。
屋根が、、、いや、ときとして家ごと吹き飛ばされるのだから、73.5kgの自分なんて、チャリごとどこかに持っていかれてしまうのだろう。

『E.T.』(82)の再現だ! などとふざけている場合ではない、
「自然を甘く見るな」とはよく聞くことばだが、そもそも自分、竜巻とハリケーンとサイクロンのちがいさえ明確に知らないわけで。(さっき、Yahoo!知恵袋にお邪魔してみた)

3.11発生時に実感したのは、そういった現象が起こった際、結局は「なにも出来ない」ということ。
ただうろたえて、コトが治まるのを待つ。

あわあわしている自分が情けないが、いっぽうで人間なんてその程度なのだろうな、、、とも思ったり。


映画『乱気流 タービュランス』(97)を観るまで、乱気流という現象なんて知らなかった。

『バックドラフト』(91)を観て以降も、ニュース番組で「―バックドラフトという現象が」などとキャスターが発すると“知ったかぶり全開”で「あぁバックドラフトね」などといってみたりもするが、
じゃあ乱気流やバックドラフトを説明せよといわれても、

えーと、えーと・・・ばかりで、なんのことばも出てこなかったりするのだけれども。

いえることといったら「とにかく大変な状況」くらいで、これじゃあさっぱり分からない。


日常生活においては危険がないとされる乱気流とはつまり、積乱雲のなかで存在することが多く、気流が不規則になるため飛行機の安全を脅かす。
このなかに入った飛行機は機体を安定させることが難しく、墜落の危険さえあるという。

このアクシデントを取り入れたパニック映画が『乱気流 タービュランス』で、
CA役のローレン・ホリーが飛行機を操縦するという(割と)トンデモ作品ではあったのだが、脚本がスカスカだったというのもあり、彼女の熱演は報われない失敗作ということになっている。

まぁ実際つまらなかったのだが、この映画によって乱気流を知ることが出来た。

「あげまん」とか「エアフォース・ワン」とか、変り種では「スポンティニアス・コンパッション」(人体自然発火)とか、映画で知ることばや現象は多い。
知らなくても生きていけるのかもしれないが、それこそトリビアじゃないけれど、知っていたほうが会話も弾むし豊かな人間になれそうな気がする。

そういう意味では駄作にだって価値はあるわけで、観なくていい映画なんてひとつもないよな―などとも思うのであった。






あすのしりとりは・・・
たーびゅらん「す」→「す」てぃぐま。

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明日のコラムは・・・

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コメント (1)
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