10傑シリーズの最後は、映画で描かれる死について。
そのなかでも、突発的な死ではなく、覚悟を持った死というか、もちろん自死も含まれるわけだが、それだけでなく、
たとえば刺された直後とか、あるいは撃たれる直前とか、そうした場面における言動から、そのキャラクターのイキザマ/シニザマが見えてくるという、そんな描写が光る映画を選出。
分かり易くいえば、ジーパン刑事の「なんじゃこりゃー!」とか、ネロとパトラッシュの最期とか。
だから衝撃的な死として確実に上位に入る、ボニーとクライドや、ワイルドバンチな連中は含まれない。
ちなみにきょうのタイトルは、同名映画(86)から拝借したもの。
オリバー・ストーンが脚本を担当したことで知られる、通好みのサスペンス映画である。
では、いってみよう。
(1)ランバ・ラル、『機動戦士ガンダム』(79…トップ画像)
手榴弾で自害、最期のことばは「戦いに敗れるとは、こういう事だ」。
アニメシリーズだが、映画にもなっているので特別に選出。
(2)カラス神父(ジェイソン・ミラー)、『エクソシスト』(73…文末動画参照)
悪魔を道連れにダイブ。
そーとーな覚悟が要ったはず。
(3)セルマ(ビョーク)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)
泣き崩れるが、やがて・・・。
舞台劇のような背景のなかで、死刑に処せられる。
観た直後は「こんな展開、あるか!」と突っ込んだが、いまは「けっこう、あり得る話かも・・・」なんて思ったり。
(4)西(ビートたけし)、『HANA-BI』(98)
奥さんの「ありがとう、ごめんね」を合図に引き金を引く。
銃声だけというのも、余韻を残して素晴らしい演出。
(5)ニック(クリストファー・ウォーケン)、『ディア・ハンター』(78)
親友に「かつての」笑顔を見せた直後、銃弾が直撃。
あまりにも、切ない。
(6)クリフォード・ウォリー(デニス・ホッパー)、『トゥルー・ロマンス』(93)
そんな男ウォーケンが、本作では出自を馬鹿にした元警官を撃つ。
撃たれるほうも肝が据わっていて、殺されることを覚悟したうえで彼を侮辱したのだった。
(7)おさん(香川京子)、『近松物語』(54)
不義密通により刑場に引かれていくヒロインの、瞳の力強さといったら!!
(8)T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)、『ターミネーター2』(91)
「ひとが泣く理由が、なんとなく分かった」なんていいながら、マシーンは溶けていく。
(9)レフティ(アル・パチーノ)、『フェイク』(97)
直接的に死が描かれるわけではないが、とてもこころに残るので特例扱い。
「ドニーに伝えてくれ。お前だから、許せるって」
妻にそういい、処刑を覚悟して家を出る「しがない」ヤクザ。
(10)ロイ(ルトガー・ハウアー)、『ブレードランナー』(82)
主人公を助けて? 息絶えるのは、人間ではなくレプリカントだった。
ハリソン・フォードがこの作品を嫌いだとするのは、よく分かる。
印象に残るのは、「すべて」レプリカントなのだもの。
尤も「デッカード=ハリソンはレプリカント」説っていうのも根強いのだけれど。
※この曲が流れるタイミングが「絶妙に外されていて」見事
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『トラビスくんのこと、その壱』
そのなかでも、突発的な死ではなく、覚悟を持った死というか、もちろん自死も含まれるわけだが、それだけでなく、
たとえば刺された直後とか、あるいは撃たれる直前とか、そうした場面における言動から、そのキャラクターのイキザマ/シニザマが見えてくるという、そんな描写が光る映画を選出。
分かり易くいえば、ジーパン刑事の「なんじゃこりゃー!」とか、ネロとパトラッシュの最期とか。
だから衝撃的な死として確実に上位に入る、ボニーとクライドや、ワイルドバンチな連中は含まれない。
ちなみにきょうのタイトルは、同名映画(86)から拝借したもの。
オリバー・ストーンが脚本を担当したことで知られる、通好みのサスペンス映画である。
では、いってみよう。
(1)ランバ・ラル、『機動戦士ガンダム』(79…トップ画像)
手榴弾で自害、最期のことばは「戦いに敗れるとは、こういう事だ」。
アニメシリーズだが、映画にもなっているので特別に選出。
(2)カラス神父(ジェイソン・ミラー)、『エクソシスト』(73…文末動画参照)
悪魔を道連れにダイブ。
そーとーな覚悟が要ったはず。
(3)セルマ(ビョーク)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)
泣き崩れるが、やがて・・・。
舞台劇のような背景のなかで、死刑に処せられる。
観た直後は「こんな展開、あるか!」と突っ込んだが、いまは「けっこう、あり得る話かも・・・」なんて思ったり。
(4)西(ビートたけし)、『HANA-BI』(98)
奥さんの「ありがとう、ごめんね」を合図に引き金を引く。
銃声だけというのも、余韻を残して素晴らしい演出。
(5)ニック(クリストファー・ウォーケン)、『ディア・ハンター』(78)
親友に「かつての」笑顔を見せた直後、銃弾が直撃。
あまりにも、切ない。
(6)クリフォード・ウォリー(デニス・ホッパー)、『トゥルー・ロマンス』(93)
そんな男ウォーケンが、本作では出自を馬鹿にした元警官を撃つ。
撃たれるほうも肝が据わっていて、殺されることを覚悟したうえで彼を侮辱したのだった。
(7)おさん(香川京子)、『近松物語』(54)
不義密通により刑場に引かれていくヒロインの、瞳の力強さといったら!!
(8)T-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)、『ターミネーター2』(91)
「ひとが泣く理由が、なんとなく分かった」なんていいながら、マシーンは溶けていく。
(9)レフティ(アル・パチーノ)、『フェイク』(97)
直接的に死が描かれるわけではないが、とてもこころに残るので特例扱い。
「ドニーに伝えてくれ。お前だから、許せるって」
妻にそういい、処刑を覚悟して家を出る「しがない」ヤクザ。
(10)ロイ(ルトガー・ハウアー)、『ブレードランナー』(82)
主人公を助けて? 息絶えるのは、人間ではなくレプリカントだった。
ハリソン・フォードがこの作品を嫌いだとするのは、よく分かる。
印象に残るのは、「すべて」レプリカントなのだもの。
尤も「デッカード=ハリソンはレプリカント」説っていうのも根強いのだけれど。
※この曲が流れるタイミングが「絶妙に外されていて」見事
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