Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

指先の主張

2013-08-05 00:30:00 | コラム
15年前は、万年筆を持ち、手書きでシナリオを仕上げていた。

苦とは思わず、それが当然、、、という感じで。

しばらくすると「ペンだこ」が出来た。
なんだか「モノカキ」になった気分がして、とても心地よかった。

10年ほど前にパソコンを買った。
原稿などをワードで仕上げることが多くなり、「ペンだこ」はいつの間にか消えていた。

モノカキとして喰えるようになる以前は、主に肉体労働系のアルバイトで生活費を稼いでいた。

「ペンだこ」は消えたが、重い作業道具などをよく使うことから、労働者階級の証? っぽい「たこ」がいくつも出来た。

現在は、それも消えている。

顔や身体に人生が刻まれるというが、なくなってしまうものもあるのだねぇ・・・。


じゃあ指先がキレイなのかというと、そんなわけもない。

強力なハンドソープで洗っても、日々のザーメンは落ち切らない―そのくらいムスコを酷使しているわけだが、
女子はよく「手のキレイなひとが好き」とか、いうんだよね。

そう発されたあと、なんとなく手を見えないようにしてしまう自分。

うん、自信がない。
あるわけが、ない。

「髪の毛とか、それこそ身体とか触られるわけだから、キレイであればあるほどいい」なんていわれると、萎縮しちゃうぜコノヤロウ!!


というわけで、月初めの恒例っぽくなってきた「映画の10傑」、今宵は「映画のなかで印象に残る手、あるいは指先」を選出してみた。


自己主張する、手・手・手・手・手・手・手・手・手・手・手・手・手・手・手・・・。

あなたはどんな手に、魅かれますか―?


(1)『アラビアのロレンス』(62…トップ画像)

マッチの炎にどこまで耐えられるか―ここにロレンスのキャラクターが集約されているし、なんとなくセクシーにも感じられて素晴らしい。

(2)『レザボア・ドッグス』(92)

ミスター・ピンク(スティーブ・ブシェーミ)による、「お涙、頂戴か? 哀しいメロディでも弾こうか?」のシーン。

(3)『クライング・ゲーム』(92)

歌姫? デイルの歌う『クライング・ゲーム』、その振り付けで強調される手の動き。

彼女? の指の太さは映画の「秘密を解く鍵」とされたが、それ以前に秘密が漏れに漏れて、みんな「すべてを知った状態」で映画と対峙したのだった。

(4)『キャリー』(76)

「おまけ」ともいえる、最後の最後に待っているショッキングシーン。

(5)『羊たちの沈黙』(91)

檻に囚われたレクター博士の指と、クラリスの指が一瞬だけ触れる。

(6)『やわらかい手』(2007)

神の手による、男への慰め。

まさか、(現在の)マリアンヌ・フェイスフルが風俗嬢を演じるなんて。
おそらくキャスティングの時点で「勝ち」が見えた快作。

(7)『裸の島』(60)

乙羽信子と殿山泰司、その労働の手。

(8)『キューティ・ブロンド』(2001…文末動画参照)

落ち込むとネイルサロンに駆け込むヒロイン。

いろいろ綻びは散見されるが、これほど元気が出る映画も珍しいので無問題。

(9)『シザーハンズ』(90)

変化球を一本。
愛するものを抱きしめたいのに、それが出来ない。

切ない・・・。

ウィノナ・ライダーが、キャリアのなかで最もキュートだったころの佳作。

(10)『セブン』(95)

犯人ジョン・ドゥは、指紋を残さないため指先の皮膚を削ぎ落としているのだ!!





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明日のコラムは・・・

『シックス・センスはないはずだが・・・』

コメント (1)
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