Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん男優列伝(210)武田真治

2013-10-27 00:30:00 | コラム
72年12月18日生まれ・現在40歳。
北海道出身。

公式プロフィール

ほとんどの俳優さんにいえることですが、みなさん実年齢より「かなり」若く見えます。
テレビ画面やスクリーンでもそう感じますし、取材などで実際に会っても若くてビビります。
同世代の俳優さんだったとすれば、ビビるというより、ちょっと嫉妬するというか。

同世代ゆえ、思ったことをそのままぶつけることが多い自分ですが、彼ら彼女らは「いえいえ、だって、見られる仕事ですから」と発します。

武田真治(たけだ・しんじ)くんにも、今年そんな風に返されました。
映画『二流小説家 シリアリスト』(2013)のインタビューで話したのですが、いやぁほんとうに若かったし、それに独特の「間」を大事にするひとだなぁ、、、と思いました。

インタビューはもちろん時間制限ありで、こっちはいろいろ聞きたいから「過剰にリズミカル」というか、なんとなく「飛ばしがち」になってしまうものなんですね、
そのリズムに乗ってくれればこっちの「勝ち」なのですが、武田くんは「わざと」と確信出来るほど、ゆっくりのんびりと質問に答えるのです。
あぁ、完全に主導権を取られたな―そう思いました。

空気や雰囲気を大事にする俳優さんですから、それでいいのだと思います。
取材者の立場としては、ひじょうに困るキャラクターではありますが。

<経歴>

少年期からサックスを練習し、音楽の世界で活躍するきっかけになれば―と、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募。
そこでグランプリを獲得し、芸能界デビューを果たす。まだ高校生でした。

※だからサックスの腕は、ホンモノ





映画俳優デビュー作は、92年の『七人のおたく』。
日陰者のオタクが頑張っちゃう―これ、すごく大好きな題材なのですが、映画そのものは「惜しい!」出来で、劇場で悔しい思いをしました。
武田くんのキャラクターはアイドル・自動車オタク。自動車はともかく、ひじょうに共感出来ましたね。

『ヒーローインタビュー』(94)、
テレビドラマの好評を得て制作、しかしテレビ観ていないものには??? だらけだった『NIGHT HEAD 劇場版』(94)、
『愛の新世界』(94)、『大失恋。』(95)、『大いなる幻影』(99)。

99年―オオシマの美意識によって集結した新選組がじつに素晴らしかった『御法度』で、沖田総司を好演。
代表作をひとつ挙げるとするならば、個人的にはこれを挙げますね。

『不確かなメロディー』(2001)、『カタクリ家の幸福』(2002)、『突入せよ! あさま山荘事件』(2002)、『茶の味』(2004)、『嫌われ松子の一生』(2006)・・・と、小規模というわけではないけれど通好みのしそうなキャリアを築く、、、も、これは起用した監督への文句になりますが、武田くんの持つ魅力を活かしきれていないと思います。

『GSワンダーランド』(2008)、『ロストクライム ―閃光―』(2010)、最新作は前述した『二流小説家 シリアリスト』。

いろいろもったいないですよ、顔は美しいし身体は鍛えまくっているしサックス演奏出来るし雰囲気抜群だし・・・。

これだけ特徴あるのに、監督さんはなにやってんだ? という話なのでした。

これから、かな?

これから、でしょう。

期待しております。


次回のにっぽん男優列伝は、武田鉄矢さんから。

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明日のコラムは・・・

『触れたい―でも、身近な存在であってほしくはない』

コメント (2)
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