Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

消えた「ペンだこ」

2014-02-09 06:14:28 | コラム
プライベート用のスマホ、仕事用のスマホ、
その両方を兼ねるタブレット、
自宅にはデスクトップパソコン・・・という具合に、いつの間にか「いまっぽい?」人間になっていた。

仕事が仕事だから、、、といえば格好いいが、QTタランティーノなんか売れっ子になったいまでも脚本は手書きだからね、やろうと思えばアナログでも通用する世界なんだ。
(でもQTの読み難いクセ字を「誰かが」タイプしているわけだが)

この仕事にありついた際、なかば強制的にノートパソコンを持たされた。
取材先で原稿をチャチャッと仕上げ、編集部にメールをよこせと。
もちろんQTや田中慎弥ほどの能力があれば手書きを貫けるが、そうしないと声もかからない状態から始めたもので、とりあえずごめんなさい(?)

そう、最初は嫌々だった。
フィルムからデジタルへの移行を始めたころの映画―といっても、ほんの最近の出来事だ―と同様に「踏ん張って」いたかった。

いたかったのだが、いつの間にか慣れてしまった。
慣れたどころか、それが心地いいとまで思うようになった。

最初から貧乏だったら貧乏を我慢出来るが、金持ちを経験したあとの貧乏は耐えられない―と、誰かがいったが、同じことだと思う、
もう手書きのころには戻れないだろうなぁ、、、なんて。


あぁ自分、いまっぽい人間だぁ!!


いまっぽい人間になったぶん、電気代も高額になっている。
モバイルの充電器だけで3つもコンセント使っているし。
「いまっぽい」とは関係ないが、ガスファンヒーターじゃなく電気ストーブだし。

東電からの請求書が送られてくる度に原発のことが頭をかすめ、少し暗くなる、、、というか、ちょっと罪な感情に襲われる。

じゃあ・・・ということで、せめて自慰くらいはアナログでいこうと、きょうもAVではなくエロ本でシコシコと。

右手とティッシュで夢の世界へ。
電気なんか要らねぇよ。

こういうことを書くと本気で怒るひとも居るが、微力ながらこれだって立派な省エネのひとつにちがいない。
気持ちよさは一緒だし。
(省エネのところを脱原発と書いてみて、それはちがうなと思い慌てて直す自分)


変化は生活スタイルや電気代だけではない。
20代のころに自慢していた「ペンだこ」が完全に消えてしまっていた。

右手人差し指に出来ていた、「文人」の証。

万年筆を持ち続け、書き続けていたあのころ。
文字生産数でいえば「いま」のほうが3倍も4倍も仕上げてはいるが、たこを左手で愛でうっとりしたり、女子に愛でてもらって疼いたりしたものだ。

それがいつ消えたのかも分からない。
分からないくらい夢中になってモノを書いていた―都合よく、そう解釈しておこうか。

またそんなネタかよ! と突っ込まれそうだが、
変わりに「自慰だこ」が出来てもおかしくないくらい、やらかしてはいるのだけれどもね。
いつになっても、それは出来ないのだった。

去年暮れに引退したAV男優、加藤鷹の「黄金の指」を触らせてもらったことがある。

それはそれは、アレな? 指だった。

10000000000000000文字? を書いて出来た「ペンだこ」と、
10000人を超える女子を相手にして完成した「黄金の指」。

それだって「要なし」となれば、いつかは消えてしまう。
鷹さんだって引退だもの、そりゃあ時代だって変化しますわな。


※映画表現のありかた、その変化について考察したいひとにおススメの映画




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『異常天才キャラ10傑』


コメント (2)
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