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にっぽん男優列伝(219)谷原章介

2014-02-22 00:30:00 | コラム
72年7月8日生まれ・現在41歳。
神奈川出身。

公式プロフィール

主演作に「ハンサム」のつく映画があるくらいですから、実際にハンサムな谷原章介(たにはら・しょうすけ)さん・・・ですが、
ハンサムの呪縛といいますか、その美しさをもてあましている感がありました。
その壁を破ったという意味においても、セルフパロディっぽい『ハンサム★スーツ』(2000)という映画は評価すべきですし、実際のところ谷原さんの代表作になっていると思います。

ところで数日前に「ハンサムとイケメンは似て非なるもの」みたいなネット記事を読みました。
読んでもちがいが分からなかったのですけれど笑、イケメンは「若いひとを指す」みたいなイメージはありますよね。だから谷原さんは、やっぱり「ハンサム」のほうでいいのだと思います。

そんな谷原さんの愛称は「ハラショー」。
映画小僧にとってはクセモノっぽいネーミングだな、、、と。
なぜなら、キューブリックの怪作『時計じかけのオレンジ』(71)の主人公アレックスが連発している造語だからです。

「すばらしい」とか、そういうような意味だとか。

狙って名づけられたわけはないと思いますが、谷原さんの演技を見るたびに「アレックスの狂気の目」を想像しちゃって困る自分なのでした。





<経歴>

スタートは前日の田辺誠一とまったく同じ、『メンズノンノ』の専属モデルです。
つまり、田辺さんは3つ年上の先輩モデルということ。

映画俳優デビュー作は、95年の『花より男子』。
「映画のひと」というイメージは強くないのですが、映画が最初だったんですね。
しかし繰り返しますが、あの見た目とイメージにより「ハンサムくん」「ハンサムさん」の役柄が多く、2000年代なかごろまで「これだ!」というビッグインパクトを残すことが出来ませんでした。

『極道戦国志 不動』(96)、『デボラがライバル』(97)、出演者全員が「忘れたがっている」とまでいわれる『不夜城』(98)、『クロスファイア』(2000)、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』(2000)。

・・・うん、たしかにインパクトは弱い。
谷原さんがどんな役だったのか、ちゃんと思い出せないですもの。

江戸川乱歩の『白髪鬼』を日本・香港の合作で発表した『THE SNOW』(2003)も、制作前は話題になりましたが、きっちりと一般公開されませんでした。

ツキがないのかな・・・。

しかし、『スカイハイ 劇場版』(2003)を経て『深呼吸の必要』(2004)あたりから役柄にも作品にも恵まれ始め、
『亡国のイージス』(2005)、『嫌われ松子の一生』(2006)、『大奥』(2006)、『ザ・マジックアワー』(2008)と、立て続けに話題作に出演。
そして、鈴木おさむが企画した『ハンサム★スーツ』でドランクドラゴン・塚地武雅とダブル主演を果たし、自身のハンサムっぷりを笑う「もうけ役」をきっちりこなしたのでした。

『天使の恋』(2009)、『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』(2009)、『僕と妻の1778の物語』(2011)、『アンダルシア 女神の報復』(2011)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』(2011)。
最新作は、『ひみつのアッコちゃん』(2012)。

さすがに『ハンサム★スーツ』を超える当たり役には出会っていないですね。

トム・クルーズやミッキー・ロークが挑戦した「顔に傷がつくハンサム」というキャラクターを演じたりすれば、さらに飛躍するのかもしれません。


次回のにっぽん男優列伝は、玉木宏さんから。

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コメント (1)
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