Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

Boys Don’t Cry

2014-02-15 00:30:00 | コラム
きょうで、ちょうど交通事故から2ヶ月が経つ。

折れた3つの骨は元通りとなり、
ふつうにチャリに乗って、
ふつうにウンコ出来て、、、というか、尻が拭けて、
ふつうに靴下が履けて、
ふつうに洗濯物を取りこめて(これが意外と、きつかったのだ)、
ふつうに自慰が出来る日々を取り戻せている。

というわけで、肋骨を押さえていたバンドを外すことにした。

ふぅ、すっきりした。

ブラジャーをつけている感覚って、こういうものなのかな。
ちょっとちがうのか、それよか映画『ボーイズ・ドント・クライ』(99、トップ画像)のブランドン・ティーナ(ヒラリー・スワンク)、彼女(彼?)の気持ちが分かった、、、といったほうが適切か。

性同一性障害を患う彼女は、膨らんできた胸を「さらし」できつく巻いていた。
そうすることによって、「努めて」男であろうとした。

涙ぐましいじゃないか。
情が移るじゃないか。

この映画、そーとーな傑作だと思うが、意外と知られていない。
彼女のことを「男だ」と信じてつるんでいた「異性の友人たち」が真実を知り、なんともいいようのない怒りの感情に我を忘れて「彼女を」犯してしまう―という後半の描写とか、かなり胸が締めつけられる。
キンバリー・ピアーズは新鋭の女流監督だったが、たいした力量だと感心した。
去年のリメイク版『キャリー』(2013)を期待したのは、クロエ嬢が主演しているからではなく、キンバリーが演出していたからなのだよね。(その割には・・・の出来だったけれど)


自分の話に戻す。
バンドを洗濯し、箪笥に仕舞う。

ふと気づいた、
肋骨を押さえるバンド、腰を補助するコルセット、膝の靭帯を守るサポーターがセットで仕舞われていることを。

これ全部を装着したらTHE怪我人間にも見えるが、なんとなく最強な感じじゃんっ!! って。

馬鹿な発想だが、なにかあっても? 負けない気がしてきたのであった。


それにしても。
今回の怪我、つくづく冬の季節でよかったなぁと思う。
胸にバンドするわけだからね、夏だったら自慢のTシャツを着て歩けなかったろうな・・・。
ただそれだけの理由で、ひきこもり気味になっていたかもしれない。

膝をやったのは真夏で、ギブスは蒸れるしリハビリは暑くてイヤになるしで、いい思い出なんかないもの。

ハニーとは別れたばかり。
自慰も出来ない。
借金の悩みが尽きない。
リハビリがイヤだ。

・・・・・。

そんな自分を奮い立たせてくれたのが、開催中のアテネ夏季五輪だった。
80日間くらい仕事が出来なかったものだから、ほぼ連日、五輪の生中継を観て過ごした。

頑張っている彼ら彼女らを見ていると、自然にやる気が出たものである。

そしていま、ソチ冬季五輪。
怪我のタイミングで(いつも)五輪というのが不思議な縁? を感じるが、高梨沙羅ちゃんなんか10代で、あんな小さな身体で100m前後ジャンプしているわけで、

オメーの怪我なんかどうってことねぇじゃねーか!!

と、自分自身にツッコミを入れたくなる。


あらためて、スポーツって偉大だな。
高揚感だけでない効用があり、未来や可能性を信じられるという点で、すべてのアスリートに感謝したくなりますわ。

柄にもなく、、、ね。


※ボーイズ・ドント・クライといえば、世代的にこの曲だ。翔子ちゃんは、やっぱりかわいい。




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明日のコラムは・・・

『最後の晩餐』

コメント (2)
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