ときどき、ほんとうに、ときどき、天才っていいよなぁ、、、などと思う。
思ってすぐに、いや、「天才と認識された途端に」ふつうの日常生活を送ることが出来なくなるだろうし、苦労も多いだろうなぁと想像し、羨ましいとか不公平だとかいう感情はなくなる。
もてはやされたことがないものだから、憧れというものはあるけれど。
それともうひとつ。
日常生活を送れないとかのサブ要素を抜きにして、能力という点においてのみ、天才であったらなぁ、、、などと思うことも。
そう思っている時点でゼッタイに天才ではないわけで。
天才も天才であるがゆえに苦悩が大きいであろうことくらいは想像出来るが、天才だって努力しなければ云々・・・などと正論っぽいことを吐いてもしょうがない、
能力差というものは歴然として存在しており、そのへんのことについてきっちり決着? をつけておかないと、
『アマデウス』(84)のサリエリのように、
あるいは『黒子のバスケ』脅迫事件の犯人のように、
自分の能力を可能なかぎり広げることに集中せず、天才への嫉妬から生じる「怨念」だけを肥大させていくことになる。
あぁ厄介だねぇ人間って。
映画のキャラクターにおける天才。
しかも、頭に「異常」がつけられるほどの天才。
今宵は、そんなクレイジーなやつら10人を選出してみた。
(1)マックス・コーエン(ショーン・ガレット)…『π』(88、トップ画像)
ダーレン・アロノフスキーの劇場デビュー作。
「世界に存在する事象のすべては、それぞれひとつの数式で理解出来る」―そう信じる数学者の妄想の日々。
(2)ストレンジラヴ博士(ピーター・セラーズ)…『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(64、文末動画参照)
興奮すると右手が勝手に動くクセモノ。
核戦争が起こっても「優秀な人間は生き残ることが出来る」とかなんとかいっている。
セラーズはほかに、大佐と大統領を怪演。
だいたい「ストレンジラヴ」という名前がひとを喰っているよね。
(3)ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)
茶目っ気のある博士だが、異常は異常。
次元転移装置を発明したはよかったが、タイムトラベルを可能にさせるため、テロリストを騙してプルトニウムいただいちゃうのだから。
(4)カイザー・ソゼ(ケビン・スペイシー)…『ユージュアル・サスペクツ』(95)
「証人を消す」という理由のために、大がかりな計画を立て、何人も殺してしまう。
それだけの頭があれば、もう少し「地味に」殺すことが出来そうな気がする。
(5)城戸誠(沢田研二)…『太陽を盗んだ男』(79)
たったひとりで原爆を創り上げたから。
これだけのことが出来る男だ、被曝することも覚悟のうえだったのだろう。
やっぱり異常だ。
(6)ゼリグ(ウディ・アレン)…『カメレオンマン』(83)
環境や相手によって、キャラクターだけでなく体型まで変化させられる特異体質な男。
(7)ヴィクター・フランケンシュタイン(ケネス・ブラナー)…『フランケンシュタイン』(94)
絞首刑にされた片足の男の死体から、新たな生命を創りだす。
じつに罪作りな主人公だが、これぞ映画的。
(8)ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)…『ビューティフル・マインド』(2001)
「ゲーム理論」を発見した実在の数学者を描く。
何度説明されても、「ゲーム理論」の「理論」が分からない。
(9)エバ・ペロン(マドンナ)…『エビータ』(96)
美も才能のひとつ。
エビータはその才能をフルに駆使して、ファーストレディにまでのし上がる。
すごい。
(10)フランク・W・アバグネイル・Jr(レオナルド・ディカプリオ)…『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
天才詐欺師の物語を軽快なリズムで描く。
レオは、これでオスカーもらってもよかったんじゃないかな。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『怒れる雄牛の物語』
思ってすぐに、いや、「天才と認識された途端に」ふつうの日常生活を送ることが出来なくなるだろうし、苦労も多いだろうなぁと想像し、羨ましいとか不公平だとかいう感情はなくなる。
もてはやされたことがないものだから、憧れというものはあるけれど。
それともうひとつ。
日常生活を送れないとかのサブ要素を抜きにして、能力という点においてのみ、天才であったらなぁ、、、などと思うことも。
そう思っている時点でゼッタイに天才ではないわけで。
天才も天才であるがゆえに苦悩が大きいであろうことくらいは想像出来るが、天才だって努力しなければ云々・・・などと正論っぽいことを吐いてもしょうがない、
能力差というものは歴然として存在しており、そのへんのことについてきっちり決着? をつけておかないと、
『アマデウス』(84)のサリエリのように、
あるいは『黒子のバスケ』脅迫事件の犯人のように、
自分の能力を可能なかぎり広げることに集中せず、天才への嫉妬から生じる「怨念」だけを肥大させていくことになる。
あぁ厄介だねぇ人間って。
映画のキャラクターにおける天才。
しかも、頭に「異常」がつけられるほどの天才。
今宵は、そんなクレイジーなやつら10人を選出してみた。
(1)マックス・コーエン(ショーン・ガレット)…『π』(88、トップ画像)
ダーレン・アロノフスキーの劇場デビュー作。
「世界に存在する事象のすべては、それぞれひとつの数式で理解出来る」―そう信じる数学者の妄想の日々。
(2)ストレンジラヴ博士(ピーター・セラーズ)…『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(64、文末動画参照)
興奮すると右手が勝手に動くクセモノ。
核戦争が起こっても「優秀な人間は生き残ることが出来る」とかなんとかいっている。
セラーズはほかに、大佐と大統領を怪演。
だいたい「ストレンジラヴ」という名前がひとを喰っているよね。
(3)ドク・ブラウン(クリストファー・ロイド)…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)
茶目っ気のある博士だが、異常は異常。
次元転移装置を発明したはよかったが、タイムトラベルを可能にさせるため、テロリストを騙してプルトニウムいただいちゃうのだから。
(4)カイザー・ソゼ(ケビン・スペイシー)…『ユージュアル・サスペクツ』(95)
「証人を消す」という理由のために、大がかりな計画を立て、何人も殺してしまう。
それだけの頭があれば、もう少し「地味に」殺すことが出来そうな気がする。
(5)城戸誠(沢田研二)…『太陽を盗んだ男』(79)
たったひとりで原爆を創り上げたから。
これだけのことが出来る男だ、被曝することも覚悟のうえだったのだろう。
やっぱり異常だ。
(6)ゼリグ(ウディ・アレン)…『カメレオンマン』(83)
環境や相手によって、キャラクターだけでなく体型まで変化させられる特異体質な男。
(7)ヴィクター・フランケンシュタイン(ケネス・ブラナー)…『フランケンシュタイン』(94)
絞首刑にされた片足の男の死体から、新たな生命を創りだす。
じつに罪作りな主人公だが、これぞ映画的。
(8)ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)…『ビューティフル・マインド』(2001)
「ゲーム理論」を発見した実在の数学者を描く。
何度説明されても、「ゲーム理論」の「理論」が分からない。
(9)エバ・ペロン(マドンナ)…『エビータ』(96)
美も才能のひとつ。
エビータはその才能をフルに駆使して、ファーストレディにまでのし上がる。
すごい。
(10)フランク・W・アバグネイル・Jr(レオナルド・ディカプリオ)…『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)
天才詐欺師の物語を軽快なリズムで描く。
レオは、これでオスカーもらってもよかったんじゃないかな。
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