きのうからのつづき、「演技のためだったら、なんだってやる」系の、きょうは男優10傑を。
女優とはちがって、男優がいくら脱ごうがセックス狂いのキャラクターを演じようが、受け手は「えらい!」などとは思わない。
津川雅彦やマイケル・ダグラスのことをいっているのだが笑、むしろ羨ましいと捉えられてしまう傾向にあり、そこらへんが男と女のちがいで。
今井雅之が死んだ。
最後まで演じることをあきらめなかった、役者バカ。
なんで追悼文書かないの? いつも書くのに。
と友人にいわれたのだが、じつをいうと、あんまりピンとこなかったというか。
ライフワークとしていた『THE WINDS OF GOD』の物語に、それほどこころを動かされなかったというか。
とはいえ。
病と闘い、勝とうとし、俳優を続けようとしたその姿には打たれるものがあるわけで。
それを念頭に置きつつ、男優の10傑を選出してみると・・・
その生き様や思想みたいなものも含めたうえで「根性すわっている!」と評することになってしまったのだが、これでは前日と趣旨とちがったものになってしまう、、、かなあ?
(1)ジャッキー・チェン
とはいえ、ベストワンは身体を張った命知らずの男に決定。
ほんとうは笑ってはいけないはずのNGシーンも、一周して笑うほかないと思わせてしまうのは、もはや「芸」である。
骨折を「芸」と思わせるなんて!!
(2)殿山泰司
三文役者として、300本超の映画に出演。
代表作は主演を務めた『裸の島』(60)になるのだろうが、「それ以外」を挙げたほうが喜びそう―なところがいい。
(3)ショーン・ビーン
自らすすんで・・・なのかどうか分からないが、
悪役というか、ほとんどの作品で憎まれ役を演じている。
でもなんか、「たぶん、いいヤツ」と思わせる魅力があるのだよなぁ。
(4)ロバート・デ・ニーロ
このひとを外すわけにはいかない。
最近は、単なる「ひとのいいおじちゃん」みたいではあるが。
(5)ダスティン・ホフマン
オスカー批判をしていたころの考えかたに共鳴する。
「演じるものは、みなファミリーだ。優劣をつけるものではない」
そういう思想が、きっちり作品選びに反映されていたと思う。
(6)藤竜也
『愛のコリーダ』(76)一本で選出。
本番撮影は、男だってきつい(はず)。
(7)フィリップ・シーモア・ホフマン
ダメ男を演じさせれば、天下一品。
そんな役ばかり演じるものだから、盟友ポール・トーマス・アンダーソンは彼のために「ややマトモ」なキャラクターを作ってあげたくらい。
自分は、このひとの死を、未だ受け入れられない。
(8)ゲイリー・オールドマン
キチガイばかり演じていたが、子どもが出来て「子どもに観てもらえるような作品を」とキャリア変更を試みている最中のひと。
最初は「なんで!?」とショックを受けたが、その思いが徹底していて、なんだか分からないが感動してしまった。
(9)松田優作
今井雅之の訃報を目にしたとき、想起したのはこのひとだ。
(10)チャールズ・チャップリン
トーキー以後の作品は、すべて「戦うための」映画だった。
とくに『独裁者』(40)は、命を賭けているなぁと。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『煙の不思議』
女優とはちがって、男優がいくら脱ごうがセックス狂いのキャラクターを演じようが、受け手は「えらい!」などとは思わない。
津川雅彦やマイケル・ダグラスのことをいっているのだが笑、むしろ羨ましいと捉えられてしまう傾向にあり、そこらへんが男と女のちがいで。
今井雅之が死んだ。
最後まで演じることをあきらめなかった、役者バカ。
なんで追悼文書かないの? いつも書くのに。
と友人にいわれたのだが、じつをいうと、あんまりピンとこなかったというか。
ライフワークとしていた『THE WINDS OF GOD』の物語に、それほどこころを動かされなかったというか。
とはいえ。
病と闘い、勝とうとし、俳優を続けようとしたその姿には打たれるものがあるわけで。
それを念頭に置きつつ、男優の10傑を選出してみると・・・
その生き様や思想みたいなものも含めたうえで「根性すわっている!」と評することになってしまったのだが、これでは前日と趣旨とちがったものになってしまう、、、かなあ?
(1)ジャッキー・チェン
とはいえ、ベストワンは身体を張った命知らずの男に決定。
ほんとうは笑ってはいけないはずのNGシーンも、一周して笑うほかないと思わせてしまうのは、もはや「芸」である。
骨折を「芸」と思わせるなんて!!
(2)殿山泰司
三文役者として、300本超の映画に出演。
代表作は主演を務めた『裸の島』(60)になるのだろうが、「それ以外」を挙げたほうが喜びそう―なところがいい。
(3)ショーン・ビーン
自らすすんで・・・なのかどうか分からないが、
悪役というか、ほとんどの作品で憎まれ役を演じている。
でもなんか、「たぶん、いいヤツ」と思わせる魅力があるのだよなぁ。
(4)ロバート・デ・ニーロ
このひとを外すわけにはいかない。
最近は、単なる「ひとのいいおじちゃん」みたいではあるが。
(5)ダスティン・ホフマン
オスカー批判をしていたころの考えかたに共鳴する。
「演じるものは、みなファミリーだ。優劣をつけるものではない」
そういう思想が、きっちり作品選びに反映されていたと思う。
(6)藤竜也
『愛のコリーダ』(76)一本で選出。
本番撮影は、男だってきつい(はず)。
(7)フィリップ・シーモア・ホフマン
ダメ男を演じさせれば、天下一品。
そんな役ばかり演じるものだから、盟友ポール・トーマス・アンダーソンは彼のために「ややマトモ」なキャラクターを作ってあげたくらい。
自分は、このひとの死を、未だ受け入れられない。
(8)ゲイリー・オールドマン
キチガイばかり演じていたが、子どもが出来て「子どもに観てもらえるような作品を」とキャリア変更を試みている最中のひと。
最初は「なんで!?」とショックを受けたが、その思いが徹底していて、なんだか分からないが感動してしまった。
(9)松田優作
今井雅之の訃報を目にしたとき、想起したのはこのひとだ。
(10)チャールズ・チャップリン
トーキー以後の作品は、すべて「戦うための」映画だった。
とくに『独裁者』(40)は、命を賭けているなぁと。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『煙の不思議』