たーと「る」→「る」いあーむすとろんぐ(ルイ・アームストロング)
「まっき~、その歌、よく口ずさんでいるよね。好きなん?」
「うん、CMで聞いただけだから、この部分しか知らないんだけどね」
「曲名、知ってる?」
「…恥ずかしいことに、それも知らない」
「『この素晴らしき世界』、有名な曲だよ」
中学2年のころだったと思う、もうなんのCMかも覚えていないが、サッチモの代表曲『この素晴らしき世界』が流れていて、ほとんど毎日のように口ずさんでいた。
曲名を教えてくれたのは、音楽通の吉岡くんだったと記憶する。
よし、来月の小遣いでレコード―そう、まだレコードだった―を買おう、、、そう思っていたのだが、その数週間後に斉藤由貴のアルバムが出たものだから、結局は買わずじまい。
その1~2年後に自分は映画小僧を名乗るようになり、『この素晴らしき世界』と(何度も何度も)再会することになる。
最初は『グッドモーニング、ベトナム』(87)だったと思う。
「これしかない」というシーンで「これしかない」という選曲、物語は忘れても、そのシーンだけは未だワンショット「ごと」完全に覚えている。
この曲を流した、技あり! な映画の筆頭といえば、『12モンキーズ』(95)なのではないか。
※このころのマデリーン・ストー、ほんとうに美しい
終末的な物語ゆえ、エンドクレジットで流れたときは打たれるものがあった。
中盤にオリジナル、エンディングにカバーを流したのは、マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)。
オリジナルは、ルイ・アームストロングによるもの。
口に特徴があるひとで、サッチモという愛称は「satchel mouth」(がま口みたいな口)からきたという説や、「such a mouth!」(なんて口だ!)からきたという説などなど、正確な由来は分からないらしい。
1920年代にデビューを果たし、数々のヒット曲を生み出す。
スポーツ選手もそうだが、このころの黒人の生きざまは、そのまま人種差別の重い歴史とも重なっていく。
いくらステージで喝采を浴びようとも、宿泊先や劇場の出入り口まで(同行する)白人たちとは別々で、サッチモはどんな思いで日々を暮らしていたのかなって想像する。
『この素晴らしき世界』のほかに、代表曲として『キッス・オブ・ファイア』『ハロー・ドーリー!』など。
また、『グレン・ミラー物語』(54)や『上流社会』(56)、『5つの銅貨』(59)では俳優にも挑戦、演技は上手とはいえないが、愛嬌があって悪くない感じ。
71年7月6日に死去、享年は69歳。
音楽サイトにジャンプしたほうが詳しいキャリアを知ることが出来ると思うので、細かいキャリアは割愛。
ただ古典の凄みというか、偉大さというか、歳を取るごとにそういうものを強く感じるようになった自分が居るなぁ、、、と。
10年前はそうではなかったけれど、いまは、この曲が流れてきただけで、涙腺がうるうるしてきてしまうのだもの。
そこまで思い入れがある曲というわけではないのに、あの歌声と、歌詞に、やられているのだと思う。
※最後に、サラ・ブライトマンのバージョンで
次回のしりとりは・・・
るいあーむすとろん「ぐ」→「ぐ」らんぶるー。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『TSUBAKI』
「まっき~、その歌、よく口ずさんでいるよね。好きなん?」
「うん、CMで聞いただけだから、この部分しか知らないんだけどね」
「曲名、知ってる?」
「…恥ずかしいことに、それも知らない」
「『この素晴らしき世界』、有名な曲だよ」
中学2年のころだったと思う、もうなんのCMかも覚えていないが、サッチモの代表曲『この素晴らしき世界』が流れていて、ほとんど毎日のように口ずさんでいた。
曲名を教えてくれたのは、音楽通の吉岡くんだったと記憶する。
よし、来月の小遣いでレコード―そう、まだレコードだった―を買おう、、、そう思っていたのだが、その数週間後に斉藤由貴のアルバムが出たものだから、結局は買わずじまい。
その1~2年後に自分は映画小僧を名乗るようになり、『この素晴らしき世界』と(何度も何度も)再会することになる。
最初は『グッドモーニング、ベトナム』(87)だったと思う。
「これしかない」というシーンで「これしかない」という選曲、物語は忘れても、そのシーンだけは未だワンショット「ごと」完全に覚えている。
この曲を流した、技あり! な映画の筆頭といえば、『12モンキーズ』(95)なのではないか。
※このころのマデリーン・ストー、ほんとうに美しい
終末的な物語ゆえ、エンドクレジットで流れたときは打たれるものがあった。
中盤にオリジナル、エンディングにカバーを流したのは、マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)。
オリジナルは、ルイ・アームストロングによるもの。
口に特徴があるひとで、サッチモという愛称は「satchel mouth」(がま口みたいな口)からきたという説や、「such a mouth!」(なんて口だ!)からきたという説などなど、正確な由来は分からないらしい。
1920年代にデビューを果たし、数々のヒット曲を生み出す。
スポーツ選手もそうだが、このころの黒人の生きざまは、そのまま人種差別の重い歴史とも重なっていく。
いくらステージで喝采を浴びようとも、宿泊先や劇場の出入り口まで(同行する)白人たちとは別々で、サッチモはどんな思いで日々を暮らしていたのかなって想像する。
『この素晴らしき世界』のほかに、代表曲として『キッス・オブ・ファイア』『ハロー・ドーリー!』など。
また、『グレン・ミラー物語』(54)や『上流社会』(56)、『5つの銅貨』(59)では俳優にも挑戦、演技は上手とはいえないが、愛嬌があって悪くない感じ。
71年7月6日に死去、享年は69歳。
音楽サイトにジャンプしたほうが詳しいキャリアを知ることが出来ると思うので、細かいキャリアは割愛。
ただ古典の凄みというか、偉大さというか、歳を取るごとにそういうものを強く感じるようになった自分が居るなぁ、、、と。
10年前はそうではなかったけれど、いまは、この曲が流れてきただけで、涙腺がうるうるしてきてしまうのだもの。
そこまで思い入れがある曲というわけではないのに、あの歌声と、歌詞に、やられているのだと思う。
※最後に、サラ・ブライトマンのバージョンで
次回のしりとりは・・・
るいあーむすとろん「ぐ」→「ぐ」らんぶるー。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『TSUBAKI』