学校給食の牛乳は、大雑把にいえば昭和が「瓶」で、平成が「紙パック」である。
尤も最新の給食事情によれば「ご飯にあわない」ということで、牛乳が出ない日があるらしい。
そんな馬鹿な!!
牛乳が好きで好きで、嫌いな子からもらいまくり、結果1日1リットルくらい飲んでいた自分のようなガキはどうなるんだ!?
・・・という抗議は現在のところ起こっていないようで、いまの子はつくづくクールだと思う。
自分の好きだった給食メニューを5つ挙げてみると・・・
(1)若鶏のマリネ
(2)カレー
(3)やきそば
(4)うどん
(5)牛乳
牛乳が1位じゃないんかい!! とはいわないでほしい。
食い物のランキングで飲み物が5位に入るのだから、なかなかのものでしょう。
そういえば牛乳の振興委員会みたいなCMが盛んに創られた時期があったが、こういうのは続けてほしいよね。
※川島海荷だったんだ!!
給食はみんな好きだが、給食当番の子たちが準備室から給食を運ぶ際、モノによってはひじょうに嫌われる。
重いもの、ね。
カレーや味噌汁などが入った寸胴と、牛乳瓶のケースである。
学校給食から牛乳瓶が消えていった最大の理由は、この重さにあったのだろうね。
牛乳大好きの自分は、率先して重い牛乳のケースを教室に運んだ。
ふだんは相棒が居て、ふたりで運んでいたと記憶するが、その日は相棒が風邪かなにかで欠席、ひとりでひぃひぃいいながら運んでいたんだ。
200ミリリットル×40本。
小学生にとっては、なかなかの重量である。
ケースを抱えながら、階段を一段一段下って―もうこの時点で想像がつくとは思うが、足を踏み外し転倒、牛乳瓶とともに自分は階段を転げ落ちていった・・・。
次々と割れる牛乳瓶。
白い液体が階段と廊下にぶちまけられ、そこに自分の鮮血が混じり、不思議なグラデーションが展開されていった。
・・・・・。
痛みはなかった。
あれ自分、怪我している? みたいな。
大流血の自分は保健室に運ばれたが、保健の先生では応急処置しか出来ず、救急車に乗って病院へ搬送された。
左手首を、何十針か縫う―これが、自分が記憶している生まれて初めての大怪我。
ほとんどの牛乳瓶が割れたが、3本だけ奇跡的に? 割れなかった―そんな細かいところまで覚えており、面白いなぁと思うのは、この事故がきっかけで、うちの学校は周りよりも「やや早く」紙パックが導入されたということ。
自分きっかけじゃん! みたいな。
いやいや、問題はここから、、、なのである。
ふだんから悪いことをしていると、こういう目に遭う―という典型例かもしれないが。
そこそこの怪我なので、母親が病院に呼ばれた。
包帯ぐるぐる巻きの自分の姿を見て、なんだか怒ったような顔をしている。
あれ、心配してくれないのかな・・・。
そのあと、担任の車に乗って給食センターへ。
一気に30本以上の牛乳瓶を割ってしまったからね、報告? する必要があるのだろう。
車中で、担任の帰りを待つ母と子。
「まったく、あなたはろくなことしないんだから!」
「えっ」
「食べ物を粗末にして、なにが楽しいの!?」
・・・・・。
完全に、誤解している。
誤解を解こうにも、こっちの話を聞いてくれない。
「もうこれ以上、お母さんに恥かかせないで!!」
みんな運びたがらないものだから、率先して運んだ―ただそれだけのことなのに。
半年間も休まず万引きしていたり、学校の公衆電話から消防署にイタズラ電話をかけたり、ひとんちのビニールハウスを鎌で裂いたりするような少年時代を送っていると、悪意ゼロの事故であったとしても「悪意から起こした事件」だと思われてしまうものなんだね。
手首に残った傷を見るたびに、この悲しい事故を思い出す自分なのであった。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『♪ アイドルは、やめられない …の?』
尤も最新の給食事情によれば「ご飯にあわない」ということで、牛乳が出ない日があるらしい。
そんな馬鹿な!!
牛乳が好きで好きで、嫌いな子からもらいまくり、結果1日1リットルくらい飲んでいた自分のようなガキはどうなるんだ!?
・・・という抗議は現在のところ起こっていないようで、いまの子はつくづくクールだと思う。
自分の好きだった給食メニューを5つ挙げてみると・・・
(1)若鶏のマリネ
(2)カレー
(3)やきそば
(4)うどん
(5)牛乳
牛乳が1位じゃないんかい!! とはいわないでほしい。
食い物のランキングで飲み物が5位に入るのだから、なかなかのものでしょう。
そういえば牛乳の振興委員会みたいなCMが盛んに創られた時期があったが、こういうのは続けてほしいよね。
※川島海荷だったんだ!!
給食はみんな好きだが、給食当番の子たちが準備室から給食を運ぶ際、モノによってはひじょうに嫌われる。
重いもの、ね。
カレーや味噌汁などが入った寸胴と、牛乳瓶のケースである。
学校給食から牛乳瓶が消えていった最大の理由は、この重さにあったのだろうね。
牛乳大好きの自分は、率先して重い牛乳のケースを教室に運んだ。
ふだんは相棒が居て、ふたりで運んでいたと記憶するが、その日は相棒が風邪かなにかで欠席、ひとりでひぃひぃいいながら運んでいたんだ。
200ミリリットル×40本。
小学生にとっては、なかなかの重量である。
ケースを抱えながら、階段を一段一段下って―もうこの時点で想像がつくとは思うが、足を踏み外し転倒、牛乳瓶とともに自分は階段を転げ落ちていった・・・。
次々と割れる牛乳瓶。
白い液体が階段と廊下にぶちまけられ、そこに自分の鮮血が混じり、不思議なグラデーションが展開されていった。
・・・・・。
痛みはなかった。
あれ自分、怪我している? みたいな。
大流血の自分は保健室に運ばれたが、保健の先生では応急処置しか出来ず、救急車に乗って病院へ搬送された。
左手首を、何十針か縫う―これが、自分が記憶している生まれて初めての大怪我。
ほとんどの牛乳瓶が割れたが、3本だけ奇跡的に? 割れなかった―そんな細かいところまで覚えており、面白いなぁと思うのは、この事故がきっかけで、うちの学校は周りよりも「やや早く」紙パックが導入されたということ。
自分きっかけじゃん! みたいな。
いやいや、問題はここから、、、なのである。
ふだんから悪いことをしていると、こういう目に遭う―という典型例かもしれないが。
そこそこの怪我なので、母親が病院に呼ばれた。
包帯ぐるぐる巻きの自分の姿を見て、なんだか怒ったような顔をしている。
あれ、心配してくれないのかな・・・。
そのあと、担任の車に乗って給食センターへ。
一気に30本以上の牛乳瓶を割ってしまったからね、報告? する必要があるのだろう。
車中で、担任の帰りを待つ母と子。
「まったく、あなたはろくなことしないんだから!」
「えっ」
「食べ物を粗末にして、なにが楽しいの!?」
・・・・・。
完全に、誤解している。
誤解を解こうにも、こっちの話を聞いてくれない。
「もうこれ以上、お母さんに恥かかせないで!!」
みんな運びたがらないものだから、率先して運んだ―ただそれだけのことなのに。
半年間も休まず万引きしていたり、学校の公衆電話から消防署にイタズラ電話をかけたり、ひとんちのビニールハウスを鎌で裂いたりするような少年時代を送っていると、悪意ゼロの事故であったとしても「悪意から起こした事件」だと思われてしまうものなんだね。
手首に残った傷を見るたびに、この悲しい事故を思い出す自分なのであった。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『♪ アイドルは、やめられない …の?』