Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(128)

2015-06-27 05:47:47 | コラム
さー「ふぃん」→「ふぃん」がー(フィンガー)

強いていえば。
強いていえばだが、身体の部位で自信があるところ、といえば・・・

脚、
眼、
耳、

・・・という順になるだろうか。

脚は、まぁチャリダーとして「そこそこ」鍛えられていると思うから。

眼は、優しそうな眼をしている、、、といわれることが多いから。

耳は、いわゆる福耳らしいから。


逆にコンプレックスを抱えるほど自信がないところ、といえば・・・

手、あるいは指になる。


♪ きれいな指してたんだね、知らなかったよ ♪

なんていう曲があるが、あれも好きじゃない―くらいに? 手や指には自信がない。

「骨っぽい」と評されたこともあるが、まぁ簡単にいえばきれいではないから、、、なのだろう。
冬になると乾燥肌がひどく、他者に見せられないほどガサガサになるし。
好いている女子と手をつなぐのも、気が引けてしまうのだよねぇ。


その昔、AV男優・加藤鷹の指を触らせてもらったことがある。

驚いた。
この世のものとは思えない、不思議な感触。

あぁこれで、潮を吹かせてきたんだなぁと。

鷹さんは自分の指を触り返し、「あぁ労働者階級の指だよね。これはこれで悪くないと思うよ」と評してくれた。

女子だけでなく、キッタネー男子にも優しいナイスガイだった。


映画のなかの指といえば、まず『羊たちの沈黙』(91)を想起する。

主人公クラリスが上司に呼ばれ、会話するシーン。

「僕の授業でも、君はAを取っている。優秀だな」

「いいえ、Aマイナスでした」―そう答えるクラリスは、苦笑しながら髪をかき上げる。
その髪を触る指には、いくつもの絆創膏が巻かれているのである。

なんと細かい演出!!

彼女はFBIの訓練生として、きっちりトレーニングしていることが、このワンショットだけで理解出来るようになっているのだもの!!

物語の後半では、檻のなかで暮らす? レクター博士とクラリスの指が触れ合うシーン(!!)もあり、監督ジョナサン・デミは心憎い演出をするなぁ、、、と感心しきりである。


しかしこの映画は有名に過ぎて、99%の映画ファンが観ている作品だろう。
だから自分は、50%にも満たない認知度であろう作品を紹介しておきたい。

中年になったマリアンヌ・フェイスフルが、軽やかに熱演した『やわらかい手』(2007)。

ある事情で、金が必要になった主人公が始めたアルバイトとは・・・。




まぁ簡単にいえば、中年女子が風俗嬢になるっていう話。
顔やスタイルではなく、その美しい手と指で、あっという間に指名ナンバーワンになってしまう。

重い話に際どい内容、でも不思議と笑えて、しかもラストには救済の微光も見える。

日本では、そうだなぁ・・・

原日出子や麻木久仁子が演じるとリアリティが出るかも。

・・・・・。

いかんいかん、いろいろと想像してしまいました笑


※ちなみに若いころのマリアンヌは、こんな感じ。
このころの彼女が主演なら、なんてことない物語だよね~。




次回のしりとりは・・・
ふぃん「がー」→「がー」ふぃーるど。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『24時間耐久映画鑑賞の会』

コメント (2)
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