Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

24時間耐久映画鑑賞の会

2015-06-28 05:25:11 | コラム
オールナイト上映が大好きである。

「毎年、誕生日には気に入りの映画館で3本立てのオールナイト映画を観る」といっていたのは『トゥルー・ロマンス』(93)のクラレンスだが、もうその時点で友達になれそう。


晩に入場して、出てきたら夜明けだとか。
多くのひとが寝静まっているときに、刺激的な映画体験をしていることだとか。
割安な料金で、2~4本の映画を立て続けに触れることが出来る贅沢なところとか。

魅力いっぱい、夢いっぱい。
そんなわけで通産200、、、には到達していないかな、だが「それ前後」のオールナイト上映を体感している。

映画は基本ひとりで観たいタイプの人間だが、オールナイト上映だけは、ふたり、あるいはそれ以上で観たい。

長時間の興行であるし。
独特な時間の流れがあるし。
劇場を出たあと、早朝、ファミレスでもなんでもいいので、ビール呑みながら語り合いたいし。

最も印象に残るオールナイト上映は、テアトル新宿でおこなわれた「犯罪映画の夜」というもの。

『新幹線大爆破』(75)



『太陽を盗んだ男』(79)



『誘拐』(97)

の、3本立て。

1日1本にして、大事に大事に観るべき? 映画を、一晩で。
お腹いっぱいなのである。

ただ最近は、オールナイト上映に出かける機会も減ってしまった。
ふつうの映画鑑賞もそうだけど、最も映画館に「行ける」世代って20代なんだよね。

通常、オールナイト上映は金・土に開催される。
呑み会も金・土に開かれることが多く、付き合いが増えれば増えるほど、つまり歳を取れば取るほど、気軽にオールナイト上映に行けなくなってしまうのだ。

その代わりに、家でオールナイト上映のマネゴトなんかをしてみる。

オフの取れた平日の朝―。
暇をしている友人・・・って、この年齢で暇だといろいろ問題があるのだが、ひとりだけそういう自由人? が居て、ソイツを誘い、ブルーレイディスクを20枚くらい用意する。

テーブルには、眠たくなったときのための目薬。
「きっちりとした」食事を取る時間を省くために、お菓子やカップラーメンを。

そうして、ビールで乾杯しながら1枚目のディスクを入れると。

目標は、翌日の朝まで。
24時間耐久映画鑑賞の会、なのである。

3年前は黒澤特集を、2年前はスコセッシ特集を企画した。
去年は互いに忙しく、プログラムを組むことが出来なかった。

今年は都合がつきそうなので、デヴィッド・リンチの特集を、この際だから一晩で『ツイン・ピークス』シリーズを観終えようかと話し合っている。


なにを好き好んで―と自分でも思うが、馬鹿なことを馬鹿だと自覚し、それを笑いながらもきちんと実行出来る友人が居るって、けっこう幸福なことなんじゃないか、、、と思うのだ。

クラレンスは、こうやって振られてしまうわけだし!!




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『誘われる男』

コメント (1)
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