54年7月29日生まれ、62歳。
静岡出身。
公式ブログ
優等生っぽくなった沢尻エリカには、正直、あまり興味がなかったりします。
あのまま生意気で不機嫌なキャラクターのまま、女優をつづけてほしかった・・・と思っているのは、きっと自分だけではないはずです。
あの当時のままで『ヘルタースケルター』(2012)に出ていてくれたら、あの映画はもっと面白くなったのではないでしょうか。
ネットが生み出したバッシングや炎上というものは、絶対数が分かりづらいです。
ひょっとしたら「ほんの一部」かもしれない、その逆に、ものすごい数の否定的意見があるかもしれない。
それでも、そんなことを気にせずにキャリアを築いていく―そこが格好いいのですけれど、ネット時代で「それ」を貫くのはしんどいのでしょうね。
エリカ嬢の元祖ともいえる秋吉久美子(あきよし・くみこ)さんが「それ」を貫けたのは、あるいは時代のおかげだったのかもしれません。
しらけた発言に、不遜な態度。
もちろん当時でもアンチは存在していたでしょう、でもそれ以上に支持者が多かったと聞きます。
女優としての、抗い難い魅力があったから、、、ではないでしょうか。
(そしてもちろん、ネットがなかったから)
いまでもドキッとしますもの、強烈な色気に。
これはもう、女優としての、持って生まれた才能としかいいようがありません。
※大林宣彦の映画で、いちばん好き。
鶴ちゃんも、名取さんも秋吉さんも、みんなえがった。
<経歴>
高橋洋子がヒロインを演じることになった『旅の重さ』(72)の主役オーディションに挑み次点に選出、端役ながら自死を遂げる少女を印象的に演じて幸運な映画俳優デビューを飾る。
一浪し受験勉強をつづけるも、演じることの喜びが忘れられずに再び映画の世界へ。
初主演映画『十六歳の戦争』の制作年は73年、しかし「難解に過ぎる」との理由から76年まで公開は先延ばしに。
たしかに分かり易くはないです、しかし「能」の考察でチンプンカンプンになっても、秋吉さんの可憐な姿ですべてメデタシメデタシ♪ になるとは思うのですが。。。
けれども若い秋吉さんの魅力を最大限に引き出してみせた映画監督は、やっぱり藤田敏八でしょう。
『赤ちょうちん』(74)、『妹』(74)、『バージンブルース』(74)と立て続けに公開された3作により、秋吉さんは性少年にとってのアイドルになります。
これらの映画は、いま観てもなお、男子のリビドーを刺激しますもの。
『炎の肖像』(74)、『昭和枯れすすき』(75)、『挽歌』(76)、『さらば夏の光よ』(76)、『不毛地帯』(76)、『パーマネント・ブルー 真夏の恋』(76)、『あにいもうと』(76)、『八甲田山』(77)、『姿三四郎』(77)、『ワニと鸚鵡とおっとせい』(77)。
70年代後半は、はっきりいって出来不出来の差が激しいキャリアが築かれていきます。
しかし81年、天才モリタによる『の・ようなもの』でソープ嬢を好演、10代のころの3倍くらいのエロスを発散させて映画青年たちのこころを鷲掴みにしました。
『さらば愛しき大地』(82)、『凶弾』(82)、『誘拐報道』(82)、『ウィークエンド・シャッフル』(82)、『あいつとララバイ』(83)、『地平線』(84)、『チーちゃんごめんね』(84)、『ひとひらの雪』(85)、『夜汽車』(87)、『男はつらいよ 寅次郎物語』(87)、『異人たちとの夏』(88)、『誘惑者』(89)。
このひとが出ている映画を観れば、なんか分からんけど体温が上がる―という印象は40歳を過ぎても変わらず、
『レッスン LESSON』(94)、遠藤周作の『深い河』(95)、『死びとの恋わずらい』(2001)、『十七歳』(2002)、『青の炎』(2003)、『月の砂漠』(2003)、『透光の樹』(2004)、『パラレル』(2009)、『ビターコーヒーライフ』(2012)、『インターミッション』(2013)・・・と、気づけば、『ひとひらの雪』以降のほとんどの作品を劇場公開時に「ドキドキしながら」観ていたのでした笑
最新作は、2016年の『浅草・筑波の喜久次郎~浅草六区を創った筑波人~』。
2007年、早稲田大学大学院公共経営研究科専門職学位課程公共経営学専攻に入学。
長過ぎてさっぱり…ですが、2009年には公共経営修士を取得。
勉強家であることは、分かります。
勉強も大事ですけど、まだまだ現役? でしょう、スクリーンで映画青年たちを挑発しつづけてほしいです。
次回のにっぽん女優列伝は、浅丘ルリ子さんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ぐらさん。』
静岡出身。
公式ブログ
優等生っぽくなった沢尻エリカには、正直、あまり興味がなかったりします。
あのまま生意気で不機嫌なキャラクターのまま、女優をつづけてほしかった・・・と思っているのは、きっと自分だけではないはずです。
あの当時のままで『ヘルタースケルター』(2012)に出ていてくれたら、あの映画はもっと面白くなったのではないでしょうか。
ネットが生み出したバッシングや炎上というものは、絶対数が分かりづらいです。
ひょっとしたら「ほんの一部」かもしれない、その逆に、ものすごい数の否定的意見があるかもしれない。
それでも、そんなことを気にせずにキャリアを築いていく―そこが格好いいのですけれど、ネット時代で「それ」を貫くのはしんどいのでしょうね。
エリカ嬢の元祖ともいえる秋吉久美子(あきよし・くみこ)さんが「それ」を貫けたのは、あるいは時代のおかげだったのかもしれません。
しらけた発言に、不遜な態度。
もちろん当時でもアンチは存在していたでしょう、でもそれ以上に支持者が多かったと聞きます。
女優としての、抗い難い魅力があったから、、、ではないでしょうか。
(そしてもちろん、ネットがなかったから)
いまでもドキッとしますもの、強烈な色気に。
これはもう、女優としての、持って生まれた才能としかいいようがありません。
※大林宣彦の映画で、いちばん好き。
鶴ちゃんも、名取さんも秋吉さんも、みんなえがった。
<経歴>
高橋洋子がヒロインを演じることになった『旅の重さ』(72)の主役オーディションに挑み次点に選出、端役ながら自死を遂げる少女を印象的に演じて幸運な映画俳優デビューを飾る。
一浪し受験勉強をつづけるも、演じることの喜びが忘れられずに再び映画の世界へ。
初主演映画『十六歳の戦争』の制作年は73年、しかし「難解に過ぎる」との理由から76年まで公開は先延ばしに。
たしかに分かり易くはないです、しかし「能」の考察でチンプンカンプンになっても、秋吉さんの可憐な姿ですべてメデタシメデタシ♪ になるとは思うのですが。。。
けれども若い秋吉さんの魅力を最大限に引き出してみせた映画監督は、やっぱり藤田敏八でしょう。
『赤ちょうちん』(74)、『妹』(74)、『バージンブルース』(74)と立て続けに公開された3作により、秋吉さんは性少年にとってのアイドルになります。
これらの映画は、いま観てもなお、男子のリビドーを刺激しますもの。
『炎の肖像』(74)、『昭和枯れすすき』(75)、『挽歌』(76)、『さらば夏の光よ』(76)、『不毛地帯』(76)、『パーマネント・ブルー 真夏の恋』(76)、『あにいもうと』(76)、『八甲田山』(77)、『姿三四郎』(77)、『ワニと鸚鵡とおっとせい』(77)。
70年代後半は、はっきりいって出来不出来の差が激しいキャリアが築かれていきます。
しかし81年、天才モリタによる『の・ようなもの』でソープ嬢を好演、10代のころの3倍くらいのエロスを発散させて映画青年たちのこころを鷲掴みにしました。
『さらば愛しき大地』(82)、『凶弾』(82)、『誘拐報道』(82)、『ウィークエンド・シャッフル』(82)、『あいつとララバイ』(83)、『地平線』(84)、『チーちゃんごめんね』(84)、『ひとひらの雪』(85)、『夜汽車』(87)、『男はつらいよ 寅次郎物語』(87)、『異人たちとの夏』(88)、『誘惑者』(89)。
このひとが出ている映画を観れば、なんか分からんけど体温が上がる―という印象は40歳を過ぎても変わらず、
『レッスン LESSON』(94)、遠藤周作の『深い河』(95)、『死びとの恋わずらい』(2001)、『十七歳』(2002)、『青の炎』(2003)、『月の砂漠』(2003)、『透光の樹』(2004)、『パラレル』(2009)、『ビターコーヒーライフ』(2012)、『インターミッション』(2013)・・・と、気づけば、『ひとひらの雪』以降のほとんどの作品を劇場公開時に「ドキドキしながら」観ていたのでした笑
最新作は、2016年の『浅草・筑波の喜久次郎~浅草六区を創った筑波人~』。
2007年、早稲田大学大学院公共経営研究科専門職学位課程公共経営学専攻に入学。
長過ぎてさっぱり…ですが、2009年には公共経営修士を取得。
勉強家であることは、分かります。
勉強も大事ですけど、まだまだ現役? でしょう、スクリーンで映画青年たちを挑発しつづけてほしいです。
次回のにっぽん女優列伝は、浅丘ルリ子さんから。
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明日のコラムは・・・
『ぐらさん。』