るん「ば」→「ば」かやろう
他者を罵る際に、何度くらい「ばかやろう」ということばを吐いたのかを、思い出してみる―。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・あれ。
43年の人生で、数えるくらいしかないかもしれない。
自身に対して「ばかやろう」と突っ込むことは多いのに。
では、他者を罵らないのかというと、そういうわけでもない。
「ばかやろう」ではないことばを用いているっていうだけの話である。
ちんかす野郎
しょんべん野郎
生ごみ野郎
ウンゲロミミズ
・・・小学生かよってね。
でも実際、「ばかやろう」以上に多用している。
自分のなかで「ばかやろう」が、ひとを傷つけることばとしては「軽い。」と思っているからなのだよね。
どうせ罵るならば、もっと傷つけてやろうってわけ。
「ちんかす野郎」で傷つくとは思えないけれど、「ばかやろう」よりは効果的なのではないか・・・という思考自体が、そーとーガキであると。
「ばか」は英語で、stupid。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88…トップ画像)のキチガイ演技でオスカー助演賞に輝いたケビン・クラインは、周囲からよく「stupid」といわれ、そのたびに、
「Don’t call me stupid!!」
と、怒っていた。
自分?
よく「バカ!」とはいわれるが、べつになんとも思わないなぁ。
「男子ってさ、バカだよね」といったのは、『どこまでもいこう』(96)の芳賀優里亜だった。
女子にいわれる「バカ」(けっして、馬鹿ではない)は、男子にとっては褒美でもあったり。
「あんたって、バカなの?」といわれ、「バカなことをするヤツが、バカなんだよ」と返すのは『フォレスト・ガンプ』(94)。
ただ、最も印象的な「ばかやろう」映画を一般アンケートで選出したとしたら、それはやっぱり『アウトレイジ』のシリーズ(2010~)になるのではないか。
北野武映画における「ばかやろう」は、「ばかやろう」というより「バカヤロー」のほうなんだけれどね。
ふつうの会話にも「fuck」をつけずにはいられないスコセッシ映画の住人たちと同じキャラクター性なので、じつはそれほど怒っていないことも多く、相手を罵ってやろうという意識がないときだってある。
有吉弘行「広島のある地域では、なんでも“クソ”ってつけたがる。クソ面白いとか、クソ格好いいとか」
つまりは、そういうことなのだろう。
次回のしりとりは・・・
ばかやろ「う」→「う」み。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(198)』
他者を罵る際に、何度くらい「ばかやろう」ということばを吐いたのかを、思い出してみる―。
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・・・あれ。
43年の人生で、数えるくらいしかないかもしれない。
自身に対して「ばかやろう」と突っ込むことは多いのに。
では、他者を罵らないのかというと、そういうわけでもない。
「ばかやろう」ではないことばを用いているっていうだけの話である。
ちんかす野郎
しょんべん野郎
生ごみ野郎
ウンゲロミミズ
・・・小学生かよってね。
でも実際、「ばかやろう」以上に多用している。
自分のなかで「ばかやろう」が、ひとを傷つけることばとしては「軽い。」と思っているからなのだよね。
どうせ罵るならば、もっと傷つけてやろうってわけ。
「ちんかす野郎」で傷つくとは思えないけれど、「ばかやろう」よりは効果的なのではないか・・・という思考自体が、そーとーガキであると。
「ばか」は英語で、stupid。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88…トップ画像)のキチガイ演技でオスカー助演賞に輝いたケビン・クラインは、周囲からよく「stupid」といわれ、そのたびに、
「Don’t call me stupid!!」
と、怒っていた。
自分?
よく「バカ!」とはいわれるが、べつになんとも思わないなぁ。
「男子ってさ、バカだよね」といったのは、『どこまでもいこう』(96)の芳賀優里亜だった。
女子にいわれる「バカ」(けっして、馬鹿ではない)は、男子にとっては褒美でもあったり。
「あんたって、バカなの?」といわれ、「バカなことをするヤツが、バカなんだよ」と返すのは『フォレスト・ガンプ』(94)。
ただ、最も印象的な「ばかやろう」映画を一般アンケートで選出したとしたら、それはやっぱり『アウトレイジ』のシリーズ(2010~)になるのではないか。
北野武映画における「ばかやろう」は、「ばかやろう」というより「バカヤロー」のほうなんだけれどね。
ふつうの会話にも「fuck」をつけずにはいられないスコセッシ映画の住人たちと同じキャラクター性なので、じつはそれほど怒っていないことも多く、相手を罵ってやろうという意識がないときだってある。
有吉弘行「広島のある地域では、なんでも“クソ”ってつけたがる。クソ面白いとか、クソ格好いいとか」
つまりは、そういうことなのだろう。
次回のしりとりは・・・
ばかやろ「う」→「う」み。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(198)』