創り手としては、のちに名言と評されるような「決め(キメ)台詞」を映画のなかに残したい。
けれども狙った台詞が5つも6つもあったとしたら、どれがほんとうの「キメ」なのか分からなくなり、結果としてどれも中途半端な印象に終わったり。
「キメ」は、ひとつかふたつで充分。
これを際立たせる・引き立たせるために、ほかの台詞をごく自然に・リアルに構成する書き手も多いことだろう。
ただ不思議なもので、ときとして「キメ」以上に印象に残ってしまう「ごく自然な台詞」がある。
きょうは、そんな10傑を展開してみよう。
題して、「名言じゃない-1 GP」。
(1)「ニューヨークは雨だってよ」…『ユージュアル・サスペクツ』(95・トップ画像)
作戦決行の前日、マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)が「ふと」漏らしたヒトコト。
なぜか印象に残るのよねぇ。
(2)「(クマのぬいぐるみに)黙ってろ」…『ダイ・ハード』(88)
リムジンの運転手、アーガイルが後部座席に陣取る「ビッグベア」に話しかける。
(3)「日立のビーバーエアコンがいいらしいぞ」…『太陽を盗んだ男』(79)
犯人・沢田研二と刑事・菅原文太の会話。
けれども、よく考えてみたら、ビーバーエアコンって三菱重工業産なんだよね!笑
(4)「ダメだ、出ない!」…『どこまでもいこう』(96)
男子トイレでのヒトコマ。
準備したのに小便が出てこない―これを台詞にせず、映像だけで表現したのは『バッファロー’66』(98)だった。
(5)「ふん!」…『酔いどれ天使』(48)
医師・志村喬の口癖。
台詞とは、いえないかもしれないが。。。
(6)「ヘビィだ」「またいったな、ヘビィって!」…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)
マーティ(マイケル・J・フォックス)とドク(クリストファー・ロイド)の会話。
※チャック・ベリー追悼
(7)「もっと脳味噌を!」…『バタリアン』(85)
コメントの必要なし笑
(8)「お前が話せ。よく回る舌で」「女房に聞いたのか」…『セブン』(95)
ミルズ(ブラッド・ピット)とサマセット(モーガン・フリーマン)が、ジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)のマンションを訪ねるシーン。
(9)「沢山の経験からいっているんだ、女は脚のマッサージくらい、、、みたいな顔をしているクセに、ビンビン感じているんだ」…『パルプ・フィクション』(94)
ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)が、ジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)に得意げに話している。
(10)「新聞を、新聞を」…『グッドフェローズ』(90)
ヘンリー(レイ・リオッタ)のナレーションでギャング仲間を紹介するシーン。
「なんでも二度いう」男が、たしかにこう話している笑
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(5)浅丘ルリ子』
けれども狙った台詞が5つも6つもあったとしたら、どれがほんとうの「キメ」なのか分からなくなり、結果としてどれも中途半端な印象に終わったり。
「キメ」は、ひとつかふたつで充分。
これを際立たせる・引き立たせるために、ほかの台詞をごく自然に・リアルに構成する書き手も多いことだろう。
ただ不思議なもので、ときとして「キメ」以上に印象に残ってしまう「ごく自然な台詞」がある。
きょうは、そんな10傑を展開してみよう。
題して、「名言じゃない-1 GP」。
(1)「ニューヨークは雨だってよ」…『ユージュアル・サスペクツ』(95・トップ画像)
作戦決行の前日、マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)が「ふと」漏らしたヒトコト。
なぜか印象に残るのよねぇ。
(2)「(クマのぬいぐるみに)黙ってろ」…『ダイ・ハード』(88)
リムジンの運転手、アーガイルが後部座席に陣取る「ビッグベア」に話しかける。
(3)「日立のビーバーエアコンがいいらしいぞ」…『太陽を盗んだ男』(79)
犯人・沢田研二と刑事・菅原文太の会話。
けれども、よく考えてみたら、ビーバーエアコンって三菱重工業産なんだよね!笑
(4)「ダメだ、出ない!」…『どこまでもいこう』(96)
男子トイレでのヒトコマ。
準備したのに小便が出てこない―これを台詞にせず、映像だけで表現したのは『バッファロー’66』(98)だった。
(5)「ふん!」…『酔いどれ天使』(48)
医師・志村喬の口癖。
台詞とは、いえないかもしれないが。。。
(6)「ヘビィだ」「またいったな、ヘビィって!」…『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)
マーティ(マイケル・J・フォックス)とドク(クリストファー・ロイド)の会話。
※チャック・ベリー追悼
(7)「もっと脳味噌を!」…『バタリアン』(85)
コメントの必要なし笑
(8)「お前が話せ。よく回る舌で」「女房に聞いたのか」…『セブン』(95)
ミルズ(ブラッド・ピット)とサマセット(モーガン・フリーマン)が、ジョン・ドゥ(ケビン・スペイシー)のマンションを訪ねるシーン。
(9)「沢山の経験からいっているんだ、女は脚のマッサージくらい、、、みたいな顔をしているクセに、ビンビン感じているんだ」…『パルプ・フィクション』(94)
ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)が、ジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)に得意げに話している。
(10)「新聞を、新聞を」…『グッドフェローズ』(90)
ヘンリー(レイ・リオッタ)のナレーションでギャング仲間を紹介するシーン。
「なんでも二度いう」男が、たしかにこう話している笑
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(5)浅丘ルリ子』