いつものように(?)調子に乗って、映画の10傑シリーズをつづけよう。
きょうとあすは、タイトルの10傑。
第1日目は日本映画篇。
パルムドール受賞作『万引き家族』(2018)は絶賛されているいっぽうで、「主に、観ていない向きから」批判もされている。
曰く「タイトルが下品で直截的で、観る気が起きない」というもの。
好き嫌いはしょうがないが、自分は「あり。」だと思った。
そんなこといったら『ゴキブリ刑事』(73)とか『パンツの穴』(84)とか、どうなるんだって話でね。
少なくとも『万引き家族』は、作品のカラーにあっている。
だから正解、だと思う。
動員数を増やすようなタイトルかと問われれば、頷きはしないけれども!!
『万引き家族』のように中身をはっきりと説明してしまうタイトルもあれば、観客に対して不親切なほど素っ気ないタイトルもある。
タイトルは「顔。である。」からして、そのタイトルで創り手のスタンスさえ伺い知ることだって「場合によっては」可能。
個人的な趣味をいわせてもらえば、なんらかのメタファーとして機能しているタイトルが好き。
以下の10傑は、そのあたりの自分の嗜好が色濃く出ているかなと。。。
(1)『復讐するは我にあり』(79…トップ画像)
内容というより、主題そのものを表現していて秀逸。
原作小説も同名なのでイマヘイというより、佐木隆三の功績のような気もするが・・・
『豚と軍艦』(61)といい『にっぽん昆虫記』(63)といい、イマヘイのネーミングセンスは「元々秀でている」と思う。
(2)『戦場のメリークリスマス』(83)
違和感のある単語を、ふたつ繋げて「技あり。」な好例。
(3)『太陽を盗んだ男』(79)
これぞ、メタファー最高の形。
(4)『仁義なき戦い』(73)
ひたすら格好いい。
格好よさでは、『男たちの挽歌』(86)と双璧かと。
(5)『シン・ゴジラ』(2016)
すべてカタカナにしたセンス、大成功。
(6)『死んでもいい』(92)
究極的、じゃあないでしょーか。
(7)『酔いどれ天使』(48)
鑑賞の途中で気づく、あぁこれは三船の映画ではなく志村喬こそ主人公なんだって。
(8)『全身小説家』(94)
キャッチフレーズも最高なんだ、だって、
「嘘もつき終わりましたので…、じゃあ」だよ素晴らしいじゃないか!!
(9)『逆噴射家族』(84)
ある意味で、『万引き家族』と同じ発想から辿り着いたタイトル。
そう意外性、意外性ですよ。
(10)『GONIN』(95)
アンノと同じセンスじゃないかな、カタカナとアルファベットのちがいがあるだけ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『映画のタイトル10傑:外国映画篇』
きょうとあすは、タイトルの10傑。
第1日目は日本映画篇。
パルムドール受賞作『万引き家族』(2018)は絶賛されているいっぽうで、「主に、観ていない向きから」批判もされている。
曰く「タイトルが下品で直截的で、観る気が起きない」というもの。
好き嫌いはしょうがないが、自分は「あり。」だと思った。
そんなこといったら『ゴキブリ刑事』(73)とか『パンツの穴』(84)とか、どうなるんだって話でね。
少なくとも『万引き家族』は、作品のカラーにあっている。
だから正解、だと思う。
動員数を増やすようなタイトルかと問われれば、頷きはしないけれども!!
『万引き家族』のように中身をはっきりと説明してしまうタイトルもあれば、観客に対して不親切なほど素っ気ないタイトルもある。
タイトルは「顔。である。」からして、そのタイトルで創り手のスタンスさえ伺い知ることだって「場合によっては」可能。
個人的な趣味をいわせてもらえば、なんらかのメタファーとして機能しているタイトルが好き。
以下の10傑は、そのあたりの自分の嗜好が色濃く出ているかなと。。。
(1)『復讐するは我にあり』(79…トップ画像)
内容というより、主題そのものを表現していて秀逸。
原作小説も同名なのでイマヘイというより、佐木隆三の功績のような気もするが・・・
『豚と軍艦』(61)といい『にっぽん昆虫記』(63)といい、イマヘイのネーミングセンスは「元々秀でている」と思う。
(2)『戦場のメリークリスマス』(83)
違和感のある単語を、ふたつ繋げて「技あり。」な好例。
(3)『太陽を盗んだ男』(79)
これぞ、メタファー最高の形。
(4)『仁義なき戦い』(73)
ひたすら格好いい。
格好よさでは、『男たちの挽歌』(86)と双璧かと。
(5)『シン・ゴジラ』(2016)
すべてカタカナにしたセンス、大成功。
(6)『死んでもいい』(92)
究極的、じゃあないでしょーか。
(7)『酔いどれ天使』(48)
鑑賞の途中で気づく、あぁこれは三船の映画ではなく志村喬こそ主人公なんだって。
(8)『全身小説家』(94)
キャッチフレーズも最高なんだ、だって、
「嘘もつき終わりましたので…、じゃあ」だよ素晴らしいじゃないか!!
(9)『逆噴射家族』(84)
ある意味で、『万引き家族』と同じ発想から辿り着いたタイトル。
そう意外性、意外性ですよ。
(10)『GONIN』(95)
アンノと同じセンスじゃないかな、カタカナとアルファベットのちがいがあるだけ。
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明日のコラムは・・・
『映画のタイトル10傑:外国映画篇』