Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画のタイトル10傑:日本映画篇

2018-08-29 01:09:27 | コラム
いつものように(?)調子に乗って、映画の10傑シリーズをつづけよう。

きょうとあすは、タイトルの10傑。

第1日目は日本映画篇。

パルムドール受賞作『万引き家族』(2018)は絶賛されているいっぽうで、「主に、観ていない向きから」批判もされている。

曰く「タイトルが下品で直截的で、観る気が起きない」というもの。

好き嫌いはしょうがないが、自分は「あり。」だと思った。

そんなこといったら『ゴキブリ刑事』(73)とか『パンツの穴』(84)とか、どうなるんだって話でね。

少なくとも『万引き家族』は、作品のカラーにあっている。
だから正解、だと思う。

動員数を増やすようなタイトルかと問われれば、頷きはしないけれども!!


『万引き家族』のように中身をはっきりと説明してしまうタイトルもあれば、観客に対して不親切なほど素っ気ないタイトルもある。

タイトルは「顔。である。」からして、そのタイトルで創り手のスタンスさえ伺い知ることだって「場合によっては」可能。

個人的な趣味をいわせてもらえば、なんらかのメタファーとして機能しているタイトルが好き。

以下の10傑は、そのあたりの自分の嗜好が色濃く出ているかなと。。。


(1)『復讐するは我にあり』(79…トップ画像)

内容というより、主題そのものを表現していて秀逸。

原作小説も同名なのでイマヘイというより、佐木隆三の功績のような気もするが・・・
『豚と軍艦』(61)といい『にっぽん昆虫記』(63)といい、イマヘイのネーミングセンスは「元々秀でている」と思う。

(2)『戦場のメリークリスマス』(83)

違和感のある単語を、ふたつ繋げて「技あり。」な好例。



(3)『太陽を盗んだ男』(79)

これぞ、メタファー最高の形。



(4)『仁義なき戦い』(73)

ひたすら格好いい。
格好よさでは、『男たちの挽歌』(86)と双璧かと。



(5)『シン・ゴジラ』(2016)

すべてカタカナにしたセンス、大成功。

(6)『死んでもいい』(92)

究極的、じゃあないでしょーか。



(7)『酔いどれ天使』(48)

鑑賞の途中で気づく、あぁこれは三船の映画ではなく志村喬こそ主人公なんだって。

(8)『全身小説家』(94)

キャッチフレーズも最高なんだ、だって、

「嘘もつき終わりましたので…、じゃあ」だよ素晴らしいじゃないか!!



(9)『逆噴射家族』(84)

ある意味で、『万引き家族』と同じ発想から辿り着いたタイトル。

そう意外性、意外性ですよ。

(10)『GONIN』(95)

アンノと同じセンスじゃないかな、カタカナとアルファベットのちがいがあるだけ。



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明日のコラムは・・・

『映画のタイトル10傑:外国映画篇』
コメント (1)
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