Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(71)尾野真千子

2018-08-07 06:49:34 | コラム
81年11月4日生まれ・36歳。
奈良出身。

公式プロフィール


カンヌに愛された監督・河瀬直美って、いかにも意志の強そうな目をしていますが、このひとが「発見」し「育て」た尾野真千子(おの・まちこ)さんもまた、意志の強さは目を見れば分かります。



まだあどけない顔をしていたデビュー時でも、目だけはなんとなく鋭かったです、強い感じがしていました。




3年くらい前でしたか、舞台挨拶の取材でいちどだけ「間近」で拝んだことがありますが、公称は161cmとなっているものの、それより「はるかに」長身に感じられました。


河瀬監督の影響で、いつか映画監督をやるんじゃないか・・・と思っています。




<経歴>

96年―。
校舎内に居ただけの尾野少女を河瀬監督が「たまたま」発見、そのまま口説かれて『萌の朱雀』(97)で幸運な映画女優デビューを飾る。

少女の成長譚といえる物語で、尾野少女の魅力が全開です。

ただ、自分が「このひと、いいな」と思ったのは、2001年の『EUREKA』からですね。

目立つキャラクターを演じているわけではありませんが、将来性を感じさせるフレッシュさに溢れていました。


『ギプス』(2001)、『あしたはきっと…』(2001)、『リアリズムの宿』(2004)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)、『茶の味』(2004)。

『ありがとう』(2006)を経た2007年、再び『殯の森』で河瀬監督とタッグを組み、これがカンヌで第二席に輝く。

以後、安定期に入り映画出演がつづくようになる。

『山のあなた~徳市の恋~』(2008)、『ヤーチャイカ』(2008)、『クライマーズ・ハイ』(2008)、『旅立ち~足寄より~』(2009)、
『真幸くあらば』(2010)、『トロッコ』(2010)、『心中天使』(2011)、『小川の辺』(2011)、『外事警察 その男に騙されるな』(2012)、『のぼうの城』(2012)、『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』(2013)、『謝罪の王様』(2013)、

そして、おそらく現時点における(河瀬映画以外での)代表作であろう『そして父になる』(2013)。

そう、よい女優さんなのに、河瀬映画以外で主演を張ることが少なく、だから「この演技がいい!」という作品を選び難いのですね。

河瀬映画は良質ですし、映画愛がありますが、けっしてポピュラーなものではありませんから。


『ニシノユキヒコの恋と冒険』(2014)、「おソノ」を好演した『魔女の宅急便』(2014)、
『神様はバリにいる』(2015)、『ソロモンの偽証』(2015)の「前篇・事件」と「後篇・裁判」、『きみはいい子』(2015)、『起終点駅 ターミナル』(2015)、
『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(2016)、『後妻業の女』(2016)、『ミュージアム』(2016)、
『いつまた、君と ~何日君再来~』(2017)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)、

素敵で過激な母親を演じた『素敵なダイナマイトスキャンダル』(2018)、



そして最新作は、来年春公開の『影踏み』。


36歳―母親を演じることが多くなりましたが、アクションや犯罪劇にも挑戦してほしいものですなぁ、きっと似合うでしょう。


以上で、「やっと」あ行の女優さんが終了です。
あ行だけで70人を超えるとは、最終的に単純計算しても300人以上になりますね。

長い連載になります、自分が50歳くらいになるまでつづくかも・・・笑

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(72)香川京子』
コメント (1)
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