み「ち」→「ち」ち
かーちゃんが生きているあいだは、かーちゃんのことを「おかあさん」といっていた。
ママ、といったことはない。
そういう世代なのでしょう。
ただ、かーちゃんが死んでしばらく経つと、かーちゃんのことを「かーちゃん」というようになった。
「かーちゃん」というようになる前、少しだけ「おふくろ」といってみたが、違和感ありありだったので、すぐにやめた。
まだまだ元気な実家の父親に関しては、昔も今も「おとうさん」といっている。
当然、パパといったことはない。
ただ、文章にするときだけ「とーちゃん」といっている。
群馬の片田舎で育ったものにとっては、響き的に「とーちゃん」「かーちゃん」がちょうどいい。
父親/母親ともに、映画のなかで印象に残るキャラクターはひじょうに多い。
以下が、自分にとっての「印象に残る、映画のなかの父親」です。
なんとなんと、ワンツーフィニッシュで同じ俳優になってしまった。
(1)『おとうと』(60)
森雅之が演じる、ことばを発することがほとんどない作家の父親。
(2)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
そういえばこの映画の森雅之も、あまりことばを発しない父親役だったなぁ。
(3)『晩春』(49)
トップ画像の笠智衆。
小津映画で何度も父親を演じてきたが、ベストはこれだと思う。
(4)『アマデウス』(84)
『ドン・ジョヴァンニ』とは、モーツァルトの父親のことだったか。
(5)『ゴッドファーザー』(72)
映画史上で、最もインパクトのある父親かもしれない。
(6)『マグノリア』(99)
かつて娘に「あやまち」を犯した父親は、そのことを悔いても「自死すること」すら出来ないのだった。
(7)『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 』(2014)
理想の父親像のアンケートを取ると、野原ひろしが「ぶっちぎり」で首位なのだそうだ。
(8)『復讐するは我にあり』(79)
骨だけになった息子・緒形拳を散骨する三國連太郎の、鬼気迫る演技といったらない。
(9)『カノン』(98)
強がって強がって強がって、しかし最後の最後で精神が崩壊し、娘に抱かれて嗚咽する父親。
(10)『父、帰る』(2003)
12年ぶりに姿を現した父親に動揺、反発を繰り返す兄弟だったが・・・。
一部の映画ファンにしか知られていない、ロシア産の傑作。
次回のしりとりは・・・
「ち」→「ち」ず。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『お土産と、食い意地』
かーちゃんが生きているあいだは、かーちゃんのことを「おかあさん」といっていた。
ママ、といったことはない。
そういう世代なのでしょう。
ただ、かーちゃんが死んでしばらく経つと、かーちゃんのことを「かーちゃん」というようになった。
「かーちゃん」というようになる前、少しだけ「おふくろ」といってみたが、違和感ありありだったので、すぐにやめた。
まだまだ元気な実家の父親に関しては、昔も今も「おとうさん」といっている。
当然、パパといったことはない。
ただ、文章にするときだけ「とーちゃん」といっている。
群馬の片田舎で育ったものにとっては、響き的に「とーちゃん」「かーちゃん」がちょうどいい。
父親/母親ともに、映画のなかで印象に残るキャラクターはひじょうに多い。
以下が、自分にとっての「印象に残る、映画のなかの父親」です。
なんとなんと、ワンツーフィニッシュで同じ俳優になってしまった。
(1)『おとうと』(60)
森雅之が演じる、ことばを発することがほとんどない作家の父親。
(2)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
そういえばこの映画の森雅之も、あまりことばを発しない父親役だったなぁ。
(3)『晩春』(49)
トップ画像の笠智衆。
小津映画で何度も父親を演じてきたが、ベストはこれだと思う。
(4)『アマデウス』(84)
『ドン・ジョヴァンニ』とは、モーツァルトの父親のことだったか。
(5)『ゴッドファーザー』(72)
映画史上で、最もインパクトのある父親かもしれない。
(6)『マグノリア』(99)
かつて娘に「あやまち」を犯した父親は、そのことを悔いても「自死すること」すら出来ないのだった。
(7)『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 』(2014)
理想の父親像のアンケートを取ると、野原ひろしが「ぶっちぎり」で首位なのだそうだ。
(8)『復讐するは我にあり』(79)
骨だけになった息子・緒形拳を散骨する三國連太郎の、鬼気迫る演技といったらない。
(9)『カノン』(98)
強がって強がって強がって、しかし最後の最後で精神が崩壊し、娘に抱かれて嗚咽する父親。
(10)『父、帰る』(2003)
12年ぶりに姿を現した父親に動揺、反発を繰り返す兄弟だったが・・・。
一部の映画ファンにしか知られていない、ロシア産の傑作。
次回のしりとりは・・・
「ち」→「ち」ず。
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明日のコラムは・・・
『お土産と、食い意地』