Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(76)香椎由宇

2018-09-07 00:10:00 | コラム
87年2月16日生まれ・31歳。
神奈川出身。

公式プロフィール

『リンダ リンダ リンダ』(2005)で香椎由宇(かしい・ゆう)さんを起用した山下敦弘監督は、香椎さんのことを・・・



「捉えどころのない子だったから、どう接すればいいのかさえ分からなかった」と評していました。


うん、たしかに。

会ったことも見たこともありませんが、ちょいと取っつき難さがあるように感じてしまいます。

いわゆるクールビューティだから、それでいいのでしょう。

ただ青春映画のヒロインを演じるにはクールに過ぎる気がします、
しかしそれはほら、脇を固めるのが芸達者なペ・ドゥナ、そして人当たりのよい前田亜季ちゃんですから、香椎さんが極端に浮くことはありませんでした。

まぁ少しだけ、浮いてはいましたが笑

<経歴>

旦那は、俳優のオダギリジョー。



目白大学・外国語学部英米語学科卒業。

まだ中学生だった2001年、雑誌『mc Sister』のモデルとして業界デビューを飾りました。

少女期をシンガポールで過ごした帰国子女、さらに16歳で小型船舶免許(2級)を取るくらいなので、いろんな意味で「早熟のひと」だったのかもしれません。


実質的な映画俳優デビュー作は、2005年のアクション大作『ローレライ』。



福井晴敏の濃密な原作小説をスッカスカにしてしまった失敗作だとは思うのですが、キーパーソンとなる少女を演じた香椎さんは悪くなかったように思います。


『ホールドアップダウン』(2005)、『大停電の夜に』(2005)、『真昼ノ星空』(2006)、『デスノート 前編』(2006)、『パビリオン山椒魚』(2006)、
『黄色い涙』(2007)、『真夜中のマーチ』(2007)、『ユメ十夜 「第三夜」』(2007)で夏目鏡子を好演した2007年、オダギリとの結婚を発表。

ただ不幸なことに2015年、1歳の次男が絞扼性イレウスにより亡くなってしまいます。

そうした事情からテレビドラマの降板などがあり、また、長期撮影を余儀なくされる映画制作とは距離を置くようになりました。

残念ですが、仕方のないことですよね・・・。


ほかの映画作品に、
『252 生存者あり』(2008)、『釣りキチ三平』(2009)、『ボックス!』(2010)、『ワラライフ!!』(2011)、『劇場版 SPEC~結~ 漸ノ篇』(2013)、『大人ドロップ』(2014)など。


その後、少しずつ復帰しているものの、基本的には家庭重視のキャリアに。

そのぶん、旦那さんが頑張ってくれていますね。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(77)片岡礼子』
コメント (2)
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