71年12月20日生まれ・46歳。
愛知出身。
公式サイト
すれっからしで。
やさぐれて。
そうした印象が薄れたのはごく最近で、
とくに90年代後半から2000年代前半にかけては、片岡礼子(かたおか・れいこ)さんの印象は、まさにそれでした。
悪口じゃありません、むしろ褒めことばです。
女優としての。
若ければ若いほど、キレイキレイ・かわいいかわいい、そんなキャラクターを演じたがるものでしょう。
そうでないひとは一様に「性格俳優」と評されるわけですが、そんな風に括ってしまうのは逆に失礼なのかな・・・とも思うのです。
脱ぐ勇気はもちろん、
我々が出来れば見たくないと思う「おんなの一面」を晒すこともあり、常に映画ファンを驚かせてくれます。
結果、映画好きの多くが「片岡さんが出ている映画なら、おさえておこうか」と一目置くようになりました。
そうでなければ、「片岡礼子映画祭」なんて開催されないですものねぇ!!
※キャリア最高作は、これなのではないかしら
<経歴>
幼少期に成龍(ジャッキー・チェン)の虜になり、映画界を志す。
大学時代に『週刊朝日』の表紙モデルを務め、注目を集める。
映画俳優デビュー作は、93年の橋口亮輔監督作『二十才の微熱』。
94年、『愛の新世界』で鈴木砂羽とともにヘアヌードも辞さぬ熱演で話題をかっさらう。
ある識者は「出しているからって、えばるなよ」とこの映画を腐しましたが、まぁ話題になったのが「ヘアばかり」だったことには自分も不満があるものの、映画そのものは表現への熱い想いに溢れていて、好きでしたね。
ともあれこの作品により、寡作で有名な橋口監督のほか、石井隆や青山真治、瀬々敬久のような一癖も二癖もある鬼才たちから熱烈なオファーを受ける存在に。
原田眞人が監督、役所広司が大熱演する傑作『KAMIKAZE TAXI』(95)、
石井隆の『GONIN2』(96)、『黒の天使 vol.1』(98)と『黒の天使 vol.2』(99)、
青山真治による佳作『チンピラ』(96)、
『鬼火』(97)、『狼の眼』(97)、『北京原人 Who are you?』(97)、『JOKER 厄病神』(98)、『明治青春伝』(98)。
2000年代以降も『本日または休診なり』(2000)、全俳優が評価された橋口亮輔の『ハッシュ!』(2001)などで映画ファンを喜ばせてくれましたが・・・
2002年、脳出血(=脳動静脈奇形による血管出血)で倒れ、生命の危機に。
その後、奇跡的に回復し2004年から女優業を復活させました。
ふぅ、えがったえがった。
『伝説のワニ ジェイク』(2004)、『帰郷』(2005)、『犯人に告ぐ』(2007)、『ぐるりのこと。』(2008)、『よるのくちぶえ』(2009)。
片岡さんの演技に触れるぶんには、どれも当たりです。
ただ最高のパフォーマンスを披露してくれるのは橋口亮輔と組んだとき、そして、リンク動画の『ヘヴンズ ストーリー』(2010)だと思います。
とくに、あまり観られていない後者は、ぜひ観てほしいですね4時間超の映画だけれども。。。
近年の作品に・・・
『まほろ駅前多田便利軒』(2011)、
『函館珈琲』(2016)、『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016)、『武曲』(2017)、『榎田貿易堂』(2018)、『ミスミソウ』(2018)などなど。
これからも真性の映画キチガイどもを驚かせたり、喜ばせたりしてくれると思います。
次回のにっぽん女優列伝は、片桐はいりさんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『どっちも頑張れ―これ、基本の応援スタイル』
愛知出身。
公式サイト
すれっからしで。
やさぐれて。
そうした印象が薄れたのはごく最近で、
とくに90年代後半から2000年代前半にかけては、片岡礼子(かたおか・れいこ)さんの印象は、まさにそれでした。
悪口じゃありません、むしろ褒めことばです。
女優としての。
若ければ若いほど、キレイキレイ・かわいいかわいい、そんなキャラクターを演じたがるものでしょう。
そうでないひとは一様に「性格俳優」と評されるわけですが、そんな風に括ってしまうのは逆に失礼なのかな・・・とも思うのです。
脱ぐ勇気はもちろん、
我々が出来れば見たくないと思う「おんなの一面」を晒すこともあり、常に映画ファンを驚かせてくれます。
結果、映画好きの多くが「片岡さんが出ている映画なら、おさえておこうか」と一目置くようになりました。
そうでなければ、「片岡礼子映画祭」なんて開催されないですものねぇ!!
※キャリア最高作は、これなのではないかしら
<経歴>
幼少期に成龍(ジャッキー・チェン)の虜になり、映画界を志す。
大学時代に『週刊朝日』の表紙モデルを務め、注目を集める。
映画俳優デビュー作は、93年の橋口亮輔監督作『二十才の微熱』。
94年、『愛の新世界』で鈴木砂羽とともにヘアヌードも辞さぬ熱演で話題をかっさらう。
ある識者は「出しているからって、えばるなよ」とこの映画を腐しましたが、まぁ話題になったのが「ヘアばかり」だったことには自分も不満があるものの、映画そのものは表現への熱い想いに溢れていて、好きでしたね。
ともあれこの作品により、寡作で有名な橋口監督のほか、石井隆や青山真治、瀬々敬久のような一癖も二癖もある鬼才たちから熱烈なオファーを受ける存在に。
原田眞人が監督、役所広司が大熱演する傑作『KAMIKAZE TAXI』(95)、
石井隆の『GONIN2』(96)、『黒の天使 vol.1』(98)と『黒の天使 vol.2』(99)、
青山真治による佳作『チンピラ』(96)、
『鬼火』(97)、『狼の眼』(97)、『北京原人 Who are you?』(97)、『JOKER 厄病神』(98)、『明治青春伝』(98)。
2000年代以降も『本日または休診なり』(2000)、全俳優が評価された橋口亮輔の『ハッシュ!』(2001)などで映画ファンを喜ばせてくれましたが・・・
2002年、脳出血(=脳動静脈奇形による血管出血)で倒れ、生命の危機に。
その後、奇跡的に回復し2004年から女優業を復活させました。
ふぅ、えがったえがった。
『伝説のワニ ジェイク』(2004)、『帰郷』(2005)、『犯人に告ぐ』(2007)、『ぐるりのこと。』(2008)、『よるのくちぶえ』(2009)。
片岡さんの演技に触れるぶんには、どれも当たりです。
ただ最高のパフォーマンスを披露してくれるのは橋口亮輔と組んだとき、そして、リンク動画の『ヘヴンズ ストーリー』(2010)だと思います。
とくに、あまり観られていない後者は、ぜひ観てほしいですね4時間超の映画だけれども。。。
近年の作品に・・・
『まほろ駅前多田便利軒』(2011)、
『函館珈琲』(2016)、『HiGH&LOW THE RED RAIN』(2016)、『武曲』(2017)、『榎田貿易堂』(2018)、『ミスミソウ』(2018)などなど。
これからも真性の映画キチガイどもを驚かせたり、喜ばせたりしてくれると思います。
次回のにっぽん女優列伝は、片桐はいりさんから。
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明日のコラムは・・・
『どっちも頑張れ―これ、基本の応援スタイル』