~飯島愛の巻~
第一夜:飯島愛のキャリアを我流紹介
第二夜:飯島愛への手紙
【第一夜】
AV女優としての飯島愛の出演作は、じつは異様に少ない。
売れなかったから「あとがつづかなかった」わけではなく、
その逆で、かなり売れたため「その数本だけで、ほかの女優の10作くらいの価値」がつけられた結果だった。
とはいえ。
それにしたって。
総集編やら特別編集版やらを抜かせば、「売れっ子で」トータル10作にも満たないのは「極端に」少ない。
10年以上の活躍をつづけ、未だトップの人気を誇る「つぼみ」は、すでに出演作1000作を超えている。
時代がちがうから比べてもしょうがないかもしれないが、時給換算したら、ふたつみっつの桁違いが生じるかもしれない。
時代ちがいで、もうひとつ。
飯島愛は明らかに疑似撮影メインで、つぼみは本番あり。
射精に関しても前者は胸がほとんど、後者は「顔面」か「ごっくん」。
ハードルが高くなったのにギャラは低くなっているのが現状で、ことばを慎重に選ぶ必要があるが、飯島愛はよい時代に生きていたんだな、、、と思うことがある。
飯島愛がAV女優として活動したのは、92~94年(20~22歳)。
自分が18歳のころにAV界でトップを走っていた売れっ子であり、同級生のほとんどが「愛ちゃんのハダカ」を知っていた。
自分はレンタルビデオ店の一般コーナーで『ツイン・ピークス』のシリーズを手に取ったあと、
その足でアダルトコーナーに入り、愛ちゃん主演作を手に取るも残念ながら「レンタル中」であった・・・というオチを何遍も経験している。
服を着ているひとがハダカになるのは簡単なこと―とされているが、
その逆に、ハダカだったひとが徐々に服を着て芸能活動を展開することは、なかなかに難しい。
あっけらかんとしている(ように見える)本人のキャラクター性と、業界に彼女のファンが多かったこと、それから「時代」に助けられ、飯島愛は「ごく自然に」テレビタレント転身に成功した。
そりゃあ偏見はあったでしょうよ、
はっきりいえば「人前でセックスしていたおんな」なんだもの、好奇の視線で見られることは多かったであろうし、当時付き合っていた彼女も「このひと、なんかキライ」といって、よくテレビのチャンネルを変えていたのだから。
それでも飯島愛はテレビに出つづけた。
出つづけることによって、「AV出演そのものを、なかったこと」にさせた―と結んだのは、たしか松尾スズキだったか。
2000年―。
半自伝的小説『プラトニック・セックス』を発表。
AV出演はもちろん、そこに至った経緯や中絶、整形なども告白しベストセラーに。
これにより風向きが大きく変わり、どちらかというと同性の支持を強く受けるようになる。
2007年3月―。
体調不良を理由に芸能活動を引退。
そして2008年12月―。
自室で死んでいるところを親戚の女性によって発見される。
死亡推定日時は、12月17日だった。
享年36歳。
2009年3月1日―。
飯島愛の本葬(お別れの会)が執り行われる。
主に成人誌の駄文で稼いでいた自分は取材者として参列したが、いろいろな想いがこみあげてきて思わず泣いてしまったよ。
なかなかにハードな人生だが、正直、格好いいと思った。
あすは、「第二夜:飯島愛への手紙」。
※この動画を観ると、ほんとう、奇跡の時代だったんだなと思う。いや愛ちゃんではなく、彼女と一緒に踊る子どもたちがね。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『『拝啓、〇〇様』(4)』
第一夜:飯島愛のキャリアを我流紹介
第二夜:飯島愛への手紙
【第一夜】
AV女優としての飯島愛の出演作は、じつは異様に少ない。
売れなかったから「あとがつづかなかった」わけではなく、
その逆で、かなり売れたため「その数本だけで、ほかの女優の10作くらいの価値」がつけられた結果だった。
とはいえ。
それにしたって。
総集編やら特別編集版やらを抜かせば、「売れっ子で」トータル10作にも満たないのは「極端に」少ない。
10年以上の活躍をつづけ、未だトップの人気を誇る「つぼみ」は、すでに出演作1000作を超えている。
時代がちがうから比べてもしょうがないかもしれないが、時給換算したら、ふたつみっつの桁違いが生じるかもしれない。
時代ちがいで、もうひとつ。
飯島愛は明らかに疑似撮影メインで、つぼみは本番あり。
射精に関しても前者は胸がほとんど、後者は「顔面」か「ごっくん」。
ハードルが高くなったのにギャラは低くなっているのが現状で、ことばを慎重に選ぶ必要があるが、飯島愛はよい時代に生きていたんだな、、、と思うことがある。
飯島愛がAV女優として活動したのは、92~94年(20~22歳)。
自分が18歳のころにAV界でトップを走っていた売れっ子であり、同級生のほとんどが「愛ちゃんのハダカ」を知っていた。
自分はレンタルビデオ店の一般コーナーで『ツイン・ピークス』のシリーズを手に取ったあと、
その足でアダルトコーナーに入り、愛ちゃん主演作を手に取るも残念ながら「レンタル中」であった・・・というオチを何遍も経験している。
服を着ているひとがハダカになるのは簡単なこと―とされているが、
その逆に、ハダカだったひとが徐々に服を着て芸能活動を展開することは、なかなかに難しい。
あっけらかんとしている(ように見える)本人のキャラクター性と、業界に彼女のファンが多かったこと、それから「時代」に助けられ、飯島愛は「ごく自然に」テレビタレント転身に成功した。
そりゃあ偏見はあったでしょうよ、
はっきりいえば「人前でセックスしていたおんな」なんだもの、好奇の視線で見られることは多かったであろうし、当時付き合っていた彼女も「このひと、なんかキライ」といって、よくテレビのチャンネルを変えていたのだから。
それでも飯島愛はテレビに出つづけた。
出つづけることによって、「AV出演そのものを、なかったこと」にさせた―と結んだのは、たしか松尾スズキだったか。
2000年―。
半自伝的小説『プラトニック・セックス』を発表。
AV出演はもちろん、そこに至った経緯や中絶、整形なども告白しベストセラーに。
これにより風向きが大きく変わり、どちらかというと同性の支持を強く受けるようになる。
2007年3月―。
体調不良を理由に芸能活動を引退。
そして2008年12月―。
自室で死んでいるところを親戚の女性によって発見される。
死亡推定日時は、12月17日だった。
享年36歳。
2009年3月1日―。
飯島愛の本葬(お別れの会)が執り行われる。
主に成人誌の駄文で稼いでいた自分は取材者として参列したが、いろいろな想いがこみあげてきて思わず泣いてしまったよ。
なかなかにハードな人生だが、正直、格好いいと思った。
あすは、「第二夜:飯島愛への手紙」。
※この動画を観ると、ほんとう、奇跡の時代だったんだなと思う。いや愛ちゃんではなく、彼女と一緒に踊る子どもたちがね。
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明日のコラムは・・・
『『拝啓、〇〇様』(4)』