夏フェスも甲子園も終わったので、気持ち的にはもう晩夏。
実際きのうはエアコン要らず、、、どころか扇風機さえオンにする必要がなく、こりゃいいぞ、来たよ来たよ映画の季節が―なんて、まぁ自分は1年中「映画だ! 映画がやってくる!」と騒いでいるが、
今週なかばよりベネチア国際映画祭が、
10月23日からは東京国際映画祭が開催される。
海外には何度か行ったことあるが、海外映画祭への参戦経験はない。
10日前後の開催期間中に何十本もの映画に触れることが出来る「楽園」、
しかし英語はスラングしか分からないし、知っている外国語といえばポルトガル語「のなかの」格闘技用語だけだったりして、
観光だけならそれもいいが、台詞理解出来ぬまま映画に触れてもなぁ、、、という気持ちがある。
いっぽうで、いやいや、映画祭の雰囲気だけでも実際に味わうべきで、、、とも思ったり。
三大映画祭ばかりではない、トロント・モントリオール・シカゴ・サンダンス・釜山・シトヘス映画祭などなど、体感したい映画祭は山ほどある・・・というか、ぜんぶ行ってみたい。
世界の映画祭は(小規模なものを含めると)何百とあるはずだが、そのなかで完全に権威づけされているものは、カンヌとベルリン、ベネチアの三大映画祭。
賞にからまなくとも、コンペティションに出品されること自体が名誉だったりして、だから予告編でも「○○映画祭、正式出品作」なんて大きな売りにされることがある。
この三大映画祭で、日本と最も良好な関係を築いているのはベネチアだと思う。
今年の審査員のひとりは、坂本龍一。(審査委員長は、イタリアの巨匠ベルトリッチ)
数年前は塚本晋也が、ずっと前は大島渚も務めたことがある。
今年のコンペ部門には、日本から『風立ちぬ』が、
またオリゾンティ部門には、園子温による『地獄でなぜ悪い』が出品されている。
過去の金獅子(最高賞)受賞作に、日本映画がいくつかからんでいる。
最も有名なのは、敗戦のショックを和らげた―なんていう評価までされた、『羅生門』(50)の金獅子受賞だろう。
50年代の日本映画黄金期は、この受賞がきっかけとされている。
(ちなみにトップ画像は、名誉金獅子を受けたデヴィッド・リンチ。持っている「光り輝くもの」こそ、金の獅子像である)
と、いうわけで。
今宵は、過去の金獅子受賞作から「これだけでも観ておいて!」と映画小僧が薦めたい13本を挙げてみる。
やや重たい、小僧好み? のセレクトなので、動画くらいは誰もが触れられるものに。
コンペ出品作『風立ちぬ』主題歌を、あやや(結婚おめでとー♪)が歌うバージョンで。
ついでに宣伝を、ひとつ。
今晩のNHK『プロフェッショナル』は、拡大版で宮崎爺を特集。
ぜひ! ぜひ!! ぜひ!!!
(制作年度順、つまり優劣はなし)
『情婦マノン』(48)
クルーゾー監督は、エンタメの才能を持った厭世家だった。
『羅生門』(50)
宮川一夫の撮影と、京マチ子の美しさ。
『無法松の一生』(58)
こういう三船も悪くない。
『去年マリエンバートで』(61)
ふつうの映画に飽きてしまったら、どうぞ。
『昼顔』(67)
ドヌーヴみたいな娼婦が居たら、はまるね。断言出来る。
『さよなら子供たち』(88)
ルイ・マルの描く戦争。
『悲情城市』(89)
アジア映画の夜明けを告げた傑作。
『秋菊の物語』(92)
イーモウ×コン・リーの映画で、いちばん好きかも。
『ショート・カッツ』(93)
アルトマン、後期の代表作。
『シクロ』(96)
トラン・アン・ユンは、これ以降の作品が振るわない。
『HANA-BI』(98)
これが最初の北野映画だったというひと、意外と多い。
やはり賞の効果って、大きいのだ。
『父、帰る』(2003)
ロシア映画の底力を見た。
『レスラー』(2008)
ミッキー・ロークの復活は、朋ちゃんの復活よりも劇的で、うれしい。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『無地嫌い』
実際きのうはエアコン要らず、、、どころか扇風機さえオンにする必要がなく、こりゃいいぞ、来たよ来たよ映画の季節が―なんて、まぁ自分は1年中「映画だ! 映画がやってくる!」と騒いでいるが、
今週なかばよりベネチア国際映画祭が、
10月23日からは東京国際映画祭が開催される。
海外には何度か行ったことあるが、海外映画祭への参戦経験はない。
10日前後の開催期間中に何十本もの映画に触れることが出来る「楽園」、
しかし英語はスラングしか分からないし、知っている外国語といえばポルトガル語「のなかの」格闘技用語だけだったりして、
観光だけならそれもいいが、台詞理解出来ぬまま映画に触れてもなぁ、、、という気持ちがある。
いっぽうで、いやいや、映画祭の雰囲気だけでも実際に味わうべきで、、、とも思ったり。
三大映画祭ばかりではない、トロント・モントリオール・シカゴ・サンダンス・釜山・シトヘス映画祭などなど、体感したい映画祭は山ほどある・・・というか、ぜんぶ行ってみたい。
世界の映画祭は(小規模なものを含めると)何百とあるはずだが、そのなかで完全に権威づけされているものは、カンヌとベルリン、ベネチアの三大映画祭。
賞にからまなくとも、コンペティションに出品されること自体が名誉だったりして、だから予告編でも「○○映画祭、正式出品作」なんて大きな売りにされることがある。
この三大映画祭で、日本と最も良好な関係を築いているのはベネチアだと思う。
今年の審査員のひとりは、坂本龍一。(審査委員長は、イタリアの巨匠ベルトリッチ)
数年前は塚本晋也が、ずっと前は大島渚も務めたことがある。
今年のコンペ部門には、日本から『風立ちぬ』が、
またオリゾンティ部門には、園子温による『地獄でなぜ悪い』が出品されている。
過去の金獅子(最高賞)受賞作に、日本映画がいくつかからんでいる。
最も有名なのは、敗戦のショックを和らげた―なんていう評価までされた、『羅生門』(50)の金獅子受賞だろう。
50年代の日本映画黄金期は、この受賞がきっかけとされている。
(ちなみにトップ画像は、名誉金獅子を受けたデヴィッド・リンチ。持っている「光り輝くもの」こそ、金の獅子像である)
と、いうわけで。
今宵は、過去の金獅子受賞作から「これだけでも観ておいて!」と映画小僧が薦めたい13本を挙げてみる。
やや重たい、小僧好み? のセレクトなので、動画くらいは誰もが触れられるものに。
コンペ出品作『風立ちぬ』主題歌を、あやや(結婚おめでとー♪)が歌うバージョンで。
ついでに宣伝を、ひとつ。
今晩のNHK『プロフェッショナル』は、拡大版で宮崎爺を特集。
ぜひ! ぜひ!! ぜひ!!!
(制作年度順、つまり優劣はなし)
『情婦マノン』(48)
クルーゾー監督は、エンタメの才能を持った厭世家だった。
『羅生門』(50)
宮川一夫の撮影と、京マチ子の美しさ。
『無法松の一生』(58)
こういう三船も悪くない。
『去年マリエンバートで』(61)
ふつうの映画に飽きてしまったら、どうぞ。
『昼顔』(67)
ドヌーヴみたいな娼婦が居たら、はまるね。断言出来る。
『さよなら子供たち』(88)
ルイ・マルの描く戦争。
『悲情城市』(89)
アジア映画の夜明けを告げた傑作。
『秋菊の物語』(92)
イーモウ×コン・リーの映画で、いちばん好きかも。
『ショート・カッツ』(93)
アルトマン、後期の代表作。
『シクロ』(96)
トラン・アン・ユンは、これ以降の作品が振るわない。
『HANA-BI』(98)
これが最初の北野映画だったというひと、意外と多い。
やはり賞の効果って、大きいのだ。
『父、帰る』(2003)
ロシア映画の底力を見た。
『レスラー』(2008)
ミッキー・ロークの復活は、朋ちゃんの復活よりも劇的で、うれしい。
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『無地嫌い』