映画の祭典、米オスカー賞が来週に迫っている。
というわけでノミニー作品を立て続けに鑑賞しているのだが、実話ベースの映画がひじょうに多い。
ずっと続いてきた傾向ではあるけれど、昔は「偉人伝」「歴史劇」が主流、現在は「これ嘘のような、ほんとうの話」が持てはやされている―というちがいがある。
ベン・アフレックの『アルゴ』(2012)が成功したからね、ここに目をつけるのは「さすが」というか、いや、ハリウッドのプロデューサーなら「当然」ということなのだろう。
実際、今回のノミニー作品のうち、実話ベースのものは・・・
『アメリカン・ハッスル』
『キャプテン・フィリップス』
『ダラス・バイヤーズクラブ』
『あなたを抱きしめる日まで』
『それでも夜は明ける』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
・・・9作品中6作品という多さであり、しかも6作品すべてが「これ嘘のような、ほんとうの話」的な創りになっているのだった。
(あらゆるコネを使って)ノミニー9作品すべてを観た自分は、オスカー作品賞を予想し易い。
し易いけれど、それは数日後のコラムでやることにして、きょうはべつのテーマを展開してみる。
ノミニー9作品は、ノミネートされるだけあって、すべて傑作と評していいレベルの高い映画である。
【傑作】
作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。
言動などが突飛でひどくこっけいなこと。また、そのさま。
(デジタル大辞泉より)
(a)傑作だと聞いて触れてみて、ほんとうに傑作だと思った
(b)傑作だと聞いて触れてみたけれど、どう傑作なのかよく分からなかった
(a)と(b)、どちらもあり得ることだと思う。
それが「ひとそれぞれ」ということだもの。
作品名を出さないと卑怯なので、自分の場合(b)は・・・
『プリティ・ウーマン』(90)や、いっちゃうけど『カサブランカ』(42)だろうか。
『カサブランカ』なんて、オスカー受賞作なのに!!
いや、ボギーもバーグマンも美しいけれどね。
ただ、あの美学は自分が生きる世界にはないな、、、と。
そして。
(a)と(b)の「どちらにも当てはまらない」ケース(c)というのもあって。
(c)傑作だと聞いて触れてみて、たしかに傑作だとは思った・・・けれども、なぜかひじょうに眠くなった
こういう経験、ないだろうか。
自分は「いちどだけ」、、、いや訂正、一作品だけ、そういう映画がある。
何度試しても眠くなる。
映像は面白いし物語そのものも興味深い。
その監督が嫌いというわけではない、いや、むしろ好きなほうで。
しかしこの映画に関してだけは、どうもダメ、、、という。
これ真面目な話、最初に観ようと思ったのが高校1年生のころで、けれども何度試しても途中で寝てしまって挫折。
それを繰り返し、やっと最後まで観ることが出来たのは21歳のころだった。
5年以上かけて、最後まで観た映画―テリー・ギリアムによる、SF映画の傑作『未来世紀ブラジル』(85)である。
そう、間違いなく傑作なのだ。
でも、自分は5年以上かけないとこの映画について語る資格を得ることが出来なかった。
アイルランドのつぎにブラジルが好きなのに。
地元の隣町がブラジル人街になっているのに。
(関係ないか)
なぜ?
世紀の駄作と評される『稲村ジェーン』(90)だって『死霊の盆踊り』(65)だって「アクビさえせずに」きちんと観ることの出来た自分が、なぜ?
そりゃもう、分からんとしかいいようがない。
ちなみにトップ画像は、そんなギリアム監督による新作SF。
こんどはどうかな、眠くならないかな。
でも、この美女のワンショットだけで大丈夫だろうと思う自分って・・・という話である。
じつをいうと映画小僧にとって、こういう話って下半身事情より恥ずかしかったりする。
だって、ねぇ。。。
映画小僧が好きそうな映画を観て眠くなるオメーって、ほんとうに大丈夫? と思われたりするんじゃないかって。
※アントニオ・カルロス・ジョビンの演奏で!!
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『最高のCD』
というわけでノミニー作品を立て続けに鑑賞しているのだが、実話ベースの映画がひじょうに多い。
ずっと続いてきた傾向ではあるけれど、昔は「偉人伝」「歴史劇」が主流、現在は「これ嘘のような、ほんとうの話」が持てはやされている―というちがいがある。
ベン・アフレックの『アルゴ』(2012)が成功したからね、ここに目をつけるのは「さすが」というか、いや、ハリウッドのプロデューサーなら「当然」ということなのだろう。
実際、今回のノミニー作品のうち、実話ベースのものは・・・
『アメリカン・ハッスル』
『キャプテン・フィリップス』
『ダラス・バイヤーズクラブ』
『あなたを抱きしめる日まで』
『それでも夜は明ける』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
・・・9作品中6作品という多さであり、しかも6作品すべてが「これ嘘のような、ほんとうの話」的な創りになっているのだった。
(あらゆるコネを使って)ノミニー9作品すべてを観た自分は、オスカー作品賞を予想し易い。
し易いけれど、それは数日後のコラムでやることにして、きょうはべつのテーマを展開してみる。
ノミニー9作品は、ノミネートされるだけあって、すべて傑作と評していいレベルの高い映画である。
【傑作】
作品が非常にすぐれたできばえであること。また、その作品。
言動などが突飛でひどくこっけいなこと。また、そのさま。
(デジタル大辞泉より)
(a)傑作だと聞いて触れてみて、ほんとうに傑作だと思った
(b)傑作だと聞いて触れてみたけれど、どう傑作なのかよく分からなかった
(a)と(b)、どちらもあり得ることだと思う。
それが「ひとそれぞれ」ということだもの。
作品名を出さないと卑怯なので、自分の場合(b)は・・・
『プリティ・ウーマン』(90)や、いっちゃうけど『カサブランカ』(42)だろうか。
『カサブランカ』なんて、オスカー受賞作なのに!!
いや、ボギーもバーグマンも美しいけれどね。
ただ、あの美学は自分が生きる世界にはないな、、、と。
そして。
(a)と(b)の「どちらにも当てはまらない」ケース(c)というのもあって。
(c)傑作だと聞いて触れてみて、たしかに傑作だとは思った・・・けれども、なぜかひじょうに眠くなった
こういう経験、ないだろうか。
自分は「いちどだけ」、、、いや訂正、一作品だけ、そういう映画がある。
何度試しても眠くなる。
映像は面白いし物語そのものも興味深い。
その監督が嫌いというわけではない、いや、むしろ好きなほうで。
しかしこの映画に関してだけは、どうもダメ、、、という。
これ真面目な話、最初に観ようと思ったのが高校1年生のころで、けれども何度試しても途中で寝てしまって挫折。
それを繰り返し、やっと最後まで観ることが出来たのは21歳のころだった。
5年以上かけて、最後まで観た映画―テリー・ギリアムによる、SF映画の傑作『未来世紀ブラジル』(85)である。
そう、間違いなく傑作なのだ。
でも、自分は5年以上かけないとこの映画について語る資格を得ることが出来なかった。
アイルランドのつぎにブラジルが好きなのに。
地元の隣町がブラジル人街になっているのに。
(関係ないか)
なぜ?
世紀の駄作と評される『稲村ジェーン』(90)だって『死霊の盆踊り』(65)だって「アクビさえせずに」きちんと観ることの出来た自分が、なぜ?
そりゃもう、分からんとしかいいようがない。
ちなみにトップ画像は、そんなギリアム監督による新作SF。
こんどはどうかな、眠くならないかな。
でも、この美女のワンショットだけで大丈夫だろうと思う自分って・・・という話である。
じつをいうと映画小僧にとって、こういう話って下半身事情より恥ずかしかったりする。
だって、ねぇ。。。
映画小僧が好きそうな映画を観て眠くなるオメーって、ほんとうに大丈夫? と思われたりするんじゃないかって。
※アントニオ・カルロス・ジョビンの演奏で!!
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『最高のCD』