小学生のころに「なりたい!」と憧れを抱いた職業に、実際就いたひとってどのくらいの割合なんだろうか。
1割・・・にも満たないよね、きっと。
そういう思いでこの動画を観ると、ひじょうに感慨深い。
ミルコVS美濃輪の煽りV…この興行の開催日が、5月5日の「子どもの日」というのが泣かせる。
「いろんな夢をあきらめて、ひとは、おとなになるのだろうか」
信奉する映画監督マーティン・スコセッシは、ほんとうは司祭になりたかった。
司祭の試験に何度も落ちて挫折し、幼少のころ夢中になった映画の世界に救いを求めたのだった。
将来を宿命づけられた歌舞伎の世界とか皇室の方々って、葛藤はなかったのだろうか・・・などと思ったりもする。
自分が映画にのめり込み、直接的でなくともいいから、間接的にでもいいから映画の世界に、それも書くほうで生きたいと思ったのは、中学3年のころ。
ポール・シュレイダーや橋本忍、淀川先生の影響だった。
それ以前は、「夢は?」と聞かれると「漫画家」と答えていた。
聞かれると―というのがポイントで、自分から発することはなかった。
つまり、強く願っていたわけではなかった、、、ということ。
では、夢の実現のためになにもしなかったのかというと、そんなこともない。
実際に漫画を描いた。
少し前に、少女コミックの『りぼん』の付録が話題になったことがある。
素人でも漫画が描ける「漫画家キット」。(トップ画像)
これ、自分の時代にあったらなぁ、、、なんて思った。
群馬の片田舎の文房具屋には、な~~~んもなかった。
だからペンとスクリーントーンを通販で買う。
たぶんお年玉を使ったのではなかったかな。
大学ノートと鉛筆でいいような気がするが、昔も今も、形から入るヤツだからね。
絵心?
うーん、まあまあってところだろうか。
小学校の図画工作の成績を確認してみると・・・
4年生、ふつう
5年生、よくできました
6年生、ふつう
中学時代の美術は、
1年生、4
2年生、4
3年生、3
・・・とある。
下書きは上手、絵の具を使ってペケになるという、よく居るタイプだ。
そのころの『週刊少年ジャンプ』で人気があったのは、『キン肉マン』『キャプテン翼』『北斗の拳』だった。
自分は『キャプテン翼』を「はっきりと」パクり、
『キャプテン隼』というサッカー漫画を描いた。
そう、創作の第一歩は模倣から始まる―と思っている自分なんかからすると、今回の東京五輪エンブレム問題は、ヤンヤヤンヤいわれているデザイナーさんに同情しちゃうところがある。
あるんだが、あのひとはあのひとでまた、ちょっと頑なに過ぎて、もう少し愛嬌があったらいいのにな「QTタランティーノみたいに」なんていう風にも思う。
まぁいいや。
自分の話。
描いてはみたものの・・・
サッカーボールをキレイに「まるく」描けない。
ゴールネットの網を描くのが面倒くさい。
だから、試合は4コマくらいで終了する。
しかもそのうち1コマは、大きくスコアを表示。
ほとんどのコマが登場人物のアップで、しかもコマごとに同一キャラの顔が「大幅に」変わってしまう。
こりゃダメだ、自分にはセンスがない。根気もない。
漫画の神様は、自分に微笑んでくれない。
と解釈し、40ページを予定していた『キャプテン隼』は7ページで終了、「つづき」が描かれることは永遠になかったのであった。
(若いうちに)自分の能力の限界を知ることって、大事だなって話です。
おわり。
※9月よりEテレで、漫画家・浦沢直樹が同業者に密着取材していく番組がスタート。
これ、面白そう。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『閃、光。』
1割・・・にも満たないよね、きっと。
そういう思いでこの動画を観ると、ひじょうに感慨深い。
ミルコVS美濃輪の煽りV…この興行の開催日が、5月5日の「子どもの日」というのが泣かせる。
「いろんな夢をあきらめて、ひとは、おとなになるのだろうか」
信奉する映画監督マーティン・スコセッシは、ほんとうは司祭になりたかった。
司祭の試験に何度も落ちて挫折し、幼少のころ夢中になった映画の世界に救いを求めたのだった。
将来を宿命づけられた歌舞伎の世界とか皇室の方々って、葛藤はなかったのだろうか・・・などと思ったりもする。
自分が映画にのめり込み、直接的でなくともいいから、間接的にでもいいから映画の世界に、それも書くほうで生きたいと思ったのは、中学3年のころ。
ポール・シュレイダーや橋本忍、淀川先生の影響だった。
それ以前は、「夢は?」と聞かれると「漫画家」と答えていた。
聞かれると―というのがポイントで、自分から発することはなかった。
つまり、強く願っていたわけではなかった、、、ということ。
では、夢の実現のためになにもしなかったのかというと、そんなこともない。
実際に漫画を描いた。
少し前に、少女コミックの『りぼん』の付録が話題になったことがある。
素人でも漫画が描ける「漫画家キット」。(トップ画像)
これ、自分の時代にあったらなぁ、、、なんて思った。
群馬の片田舎の文房具屋には、な~~~んもなかった。
だからペンとスクリーントーンを通販で買う。
たぶんお年玉を使ったのではなかったかな。
大学ノートと鉛筆でいいような気がするが、昔も今も、形から入るヤツだからね。
絵心?
うーん、まあまあってところだろうか。
小学校の図画工作の成績を確認してみると・・・
4年生、ふつう
5年生、よくできました
6年生、ふつう
中学時代の美術は、
1年生、4
2年生、4
3年生、3
・・・とある。
下書きは上手、絵の具を使ってペケになるという、よく居るタイプだ。
そのころの『週刊少年ジャンプ』で人気があったのは、『キン肉マン』『キャプテン翼』『北斗の拳』だった。
自分は『キャプテン翼』を「はっきりと」パクり、
『キャプテン隼』というサッカー漫画を描いた。
そう、創作の第一歩は模倣から始まる―と思っている自分なんかからすると、今回の東京五輪エンブレム問題は、ヤンヤヤンヤいわれているデザイナーさんに同情しちゃうところがある。
あるんだが、あのひとはあのひとでまた、ちょっと頑なに過ぎて、もう少し愛嬌があったらいいのにな「QTタランティーノみたいに」なんていう風にも思う。
まぁいいや。
自分の話。
描いてはみたものの・・・
サッカーボールをキレイに「まるく」描けない。
ゴールネットの網を描くのが面倒くさい。
だから、試合は4コマくらいで終了する。
しかもそのうち1コマは、大きくスコアを表示。
ほとんどのコマが登場人物のアップで、しかもコマごとに同一キャラの顔が「大幅に」変わってしまう。
こりゃダメだ、自分にはセンスがない。根気もない。
漫画の神様は、自分に微笑んでくれない。
と解釈し、40ページを予定していた『キャプテン隼』は7ページで終了、「つづき」が描かれることは永遠になかったのであった。
(若いうちに)自分の能力の限界を知ることって、大事だなって話です。
おわり。
※9月よりEテレで、漫画家・浦沢直樹が同業者に密着取材していく番組がスタート。
これ、面白そう。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『閃、光。』