ちょいと調べることがあって、10本連続で「復讐の映画」を観た。
どれもすでに観たことのあるものばかりだが、立て続けに触れると、なかなかにヘビィでぐったりする。
日本でも「ことばとして」だいぶ浸透してきた―ものの、同じ意味とはいえ、復讐をリベンジと表現してしまうと、なんとなく軽くなる。
だからこそ、浸透してきたのかもしれないが。
復讐、復讐…と繰り返して使うと、ほんとうにヘビィになるし。
映画の世界では復讐は「よくあるテーマ」のひとつだが、日常でこれを目標? にしているひとには滅多に出会わない。
そりゃそうだ、そこまでひとを恨んでいるひとに出会ってしまったら、距離を置いたほうがいい。
自分?
復讐したいひと?
・・・まぁ、居ないといえば嘘になるわな。
でも「したい」と思うだけで、実際に行動しようとは思わない。
ソイツのために自分の一生を棒に振るわけにはいかない―そう考えてしまう時点で、ほんとうに恨んでいないのかもしれないよね。
以下が、この数日に観た「復讐の映画」10本。
これらの物語に触れると、日々のアレヤコレヤなんかどうでもよくなってしまう、、、という効果はあるんじゃないかな。
(1)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
殺された父親の仇を取るために、愛のない結婚をする主人公。
でも、愛が生まれてしまうのだよなぁ!!
(2)『ケープ・フィアー』(91)
自分を「きちんと」守ってくれなかった弁護士への復讐。
無学だった主人公は監獄のなかで字を学習し、やがて法律まで覚えていく。
この執念!!
(3)『鉄男』(89)
不条理劇のような映画だが、いちおうの理屈はついていて、その柱となっているのが「復讐」なのであった。
(4)『オールド・ボーイ』(2003)
つまり根気強さがなければ、復讐は成し遂げられない。
ちなみにリメイク版は、意図は分かるが失敗している。
(5)『マッドマックス』(79)
妻と子どもを殺された警官の復讐劇。
物語ではなく、物語られる背景―砂漠、近未来―に真新しさがあった。
(6)『キル・ビル』シリーズ(2003~2004)
とくに、オーレン・イシイの物語。
QTタランティーノやスコセッシって、復讐の物語が好きよね。
(7)『わらの犬』(71)
復讐というより、逆襲かもしれないが。
(8)『ゆりかごを揺らす手』(92)
派手な復讐でないところが、かえって怖い。
(9)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)
父親を殺された主人公の復讐譚を、米国近代史とからめて描く。
レオがどれだけ熱演しても、ダニエル様の怪演には敵わなかったなぁ。
(10)『告白』(2010)
クソガキに愛娘を殺された女教師による、身の毛もよだつ復讐の物語。
牛乳にあるものを混ぜるという発想が、とっても新鮮だった。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『おたおた』
どれもすでに観たことのあるものばかりだが、立て続けに触れると、なかなかにヘビィでぐったりする。
日本でも「ことばとして」だいぶ浸透してきた―ものの、同じ意味とはいえ、復讐をリベンジと表現してしまうと、なんとなく軽くなる。
だからこそ、浸透してきたのかもしれないが。
復讐、復讐…と繰り返して使うと、ほんとうにヘビィになるし。
映画の世界では復讐は「よくあるテーマ」のひとつだが、日常でこれを目標? にしているひとには滅多に出会わない。
そりゃそうだ、そこまでひとを恨んでいるひとに出会ってしまったら、距離を置いたほうがいい。
自分?
復讐したいひと?
・・・まぁ、居ないといえば嘘になるわな。
でも「したい」と思うだけで、実際に行動しようとは思わない。
ソイツのために自分の一生を棒に振るわけにはいかない―そう考えてしまう時点で、ほんとうに恨んでいないのかもしれないよね。
以下が、この数日に観た「復讐の映画」10本。
これらの物語に触れると、日々のアレヤコレヤなんかどうでもよくなってしまう、、、という効果はあるんじゃないかな。
(1)『悪い奴ほどよく眠る』(60)
殺された父親の仇を取るために、愛のない結婚をする主人公。
でも、愛が生まれてしまうのだよなぁ!!
(2)『ケープ・フィアー』(91)
自分を「きちんと」守ってくれなかった弁護士への復讐。
無学だった主人公は監獄のなかで字を学習し、やがて法律まで覚えていく。
この執念!!
(3)『鉄男』(89)
不条理劇のような映画だが、いちおうの理屈はついていて、その柱となっているのが「復讐」なのであった。
(4)『オールド・ボーイ』(2003)
つまり根気強さがなければ、復讐は成し遂げられない。
ちなみにリメイク版は、意図は分かるが失敗している。
(5)『マッドマックス』(79)
妻と子どもを殺された警官の復讐劇。
物語ではなく、物語られる背景―砂漠、近未来―に真新しさがあった。
(6)『キル・ビル』シリーズ(2003~2004)
とくに、オーレン・イシイの物語。
QTタランティーノやスコセッシって、復讐の物語が好きよね。
(7)『わらの犬』(71)
復讐というより、逆襲かもしれないが。
(8)『ゆりかごを揺らす手』(92)
派手な復讐でないところが、かえって怖い。
(9)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)
父親を殺された主人公の復讐譚を、米国近代史とからめて描く。
レオがどれだけ熱演しても、ダニエル様の怪演には敵わなかったなぁ。
(10)『告白』(2010)
クソガキに愛娘を殺された女教師による、身の毛もよだつ復讐の物語。
牛乳にあるものを混ぜるという発想が、とっても新鮮だった。
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明日のコラムは・・・
『おたおた』