Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

初体験 リッジモント・ハイ(144)

2015-09-17 05:45:10 | コラム
字が上手、キレイ、あるいは女子のような字を書くんだね、見た目に反して―と評されることが多い。

まぁ、否定はしない。
そういわれてもうれしくはない・・・というかゴーマンかましていえば、いわれ慣れているので、なんとも思わなかったりする。

「習字とか、習ってた?」

「うん習ってた」と返すと、あぁなるほど、、、みたいな顔をされるが、それはたぶん関係ない。
もういちどゴーマンかますと、習う前から字は上手だったし!


「男が女に褒められてうれしいこと」なんていうネット記事を目にしたが、それによると・・・

(1)「一緒にいると安心する」
(2)「何でも知ってるんだね」
(3)「センスいいね」
(4)「そういうところ好きだな」
(5)「こんなの初めて」

・・・なんだそうだ。

ふーん。
(2)は、うれしいかもしれない。

でも個人的には「面白い!」っていわれたいね。

最も恐怖なのは「つまらない!」といわれることだから。

どうなるだろうね、いわれたら。
しばらく寝込んでしまうかもしれない、芸人でもないのに・・・。

ドキッとしたことばとしては、「まっき~がどんなエッチをするのか興味がある」というのがあった。

そーとーうれしかった。
そしてこれは、間違いなく口説けば性交じゃなくって成功するパターン。

しかし、まだ若かったんだ、少し照れただけでなにも返せなかった。

バカ! 自分のバカ!!


話を戻す。
契約書とか年賀状の宛名くらいは手書きだが、基本、文字は「書くもの」ではなく「打つもの」となった。

愛用の万年筆も久しく使っていない。
自慢の「ペンだこ」もいつの間にか消えて、モノカキらしさがなくなってきたな~、と。


昔から書くことが好きだった。苦ではなかった。
だから日記も三日坊主で終わらず、かなり長いあいだ続けられた。

というわけで、今回の初体験テーマは「生まれて初めての日記」でいってみよう。


日記がそのまま文学まで昇華したのは、ご存知『アンネの日記』。
記録文学の最高峰と称される井伏鱒二の『黒い雨』も、日記で構成されたものである。

映画の世界でいえば、タイトルがそのものずばりの『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)。

ただトラビス狂としては、『タクシードライバー』(76)のモノローグシーンをいちばんに挙げたい。





ヒロインが書いていた日記がドラマの鍵を握り、実際にその日記が書籍化されたのは『ツイン・ピークス』(90~91)の『ローラの日記』。

著したのは、デヴィッド・リンチの愛娘ジェニファーである。

しかしまぁ、文学としては面白くなかったかな。

それは、主人公デイル・クーパーの独白? をまとめた『クーパーは語る』にもいえることだけれど。




日記とはつまり、自身との対話である。
他者に読ませることを前提としていないからこそ本音が書けるのであろうし、真理が見えてくる(こともある)。

文豪たちの日記や往復書簡や恋文などが発見されると、歴史的価値が高いから公にされるわけだけど、ほんとうは怒っているかもしれない。

・・・いやでも、作家は往々にして自意識が高いから、無視したらしたで怒りそう。

自分も似非とはいえモノカキを名乗っているので、やっぱり自意識が高い。異様に高い。

そんなわけで、自分が生まれて初めて書いた日記を少しばかり紹介してみたいと思う。


つづく。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(145)』
コメント (2)
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