12年1月8日生まれ、90年3月23日死去。享年78歳。
福岡出身。
その、無骨な感じ。
いいひとなんだろうけれども、真面目が過ぎて、冗談が通じない感じ。
軍人のキャラクターがよく似合っていた藤田進(ふじた・すすむ)さんは、現代の俳優でいうと、そうだなぁ・・・勝野洋あたりになるのでしょうか。
ちょっとちがうかな笑
黒澤信者の自分ですから、個人的にはあまり軍人のイメージはありません。
野心溢れる柔道家、弁慶に仕える富樫、警察の上層部などなど・・・って、やっぱりお堅いイメージではありますなぁ。
※この映画では、用心棒・本間先生を好演。
イメージに反し、ひじょうにコミカルな演技を披露している。
<経歴>
17歳のころに京都に立ち寄り、そこで知人から映画界に誘われる。
翌年―市川右太衛門プロダクションに所属、しばらくはエキストラとして下積み生活を送る。
20歳で兵役につき、その後、京都映音に技術部として配属される・・・も、撮影中のトラブルで解雇される。
しかしこれは当時のボス・マキノ雅弘による激励がこめられたものであり、藤田さんは一念発起し東宝に所属、ここで黒澤と出会うわけです。
それまでの主な作品は・・・
実質的なデビュー作『白蘭の歌』(39)、『海軍爆撃隊』(40)、『燃ゆる大空』(40)、『熱砂の誓ひ』(40)、『ハワイ・マレー沖海戦』(42)。
43年、『姿三四郎』で黒澤と初タッグを組む。
以下、黒澤作品をまとめて。
『續姿三四郎』(45)
『わが青春に悔なし』(46)
『虎の尾を踏む男達』(52)
『隠し砦の三悪人』(58)
『悪い奴ほどよく眠る』(60)
『用心棒』(61)
『天国と地獄』(63)
代表作は『わが青春に悔なし』になるのでしょうが、個人的には『虎の尾を踏む男達』が好きです。
日本の検閲官がこの映画をクサした際、黒澤が「くだらん奴が、くだらんということは、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんということは、大変面白いということでしょう」と返したのは有名な話。
痛快ですなぁ!!
そのほかの作品を、ザザッと。
『加藤隼戦闘隊』(44)、『森の石松』(49)、
『細雪』(50)、『自由学校』(51)、『ひめゆりの塔』(53)、『戦艦大和』(53)、『ノンちゃん雲に乗る』(55)、『明治天皇と日露大戦争』(57)、『地球防衛軍』(57)、『私は貝になりたい』(59)、
『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』(60)、『大坂城物語』(61)、『太平洋の翼』(63)、『秘剣』(63)、『海底軍艦』(63)、『今日もわれ大空にあり』(64)、『モスラ対ゴジラ』(64)、『侍』(65)、『飢餓海峡』(65)、『佐々木小次郎』(67)、『日本のいちばん長い日』(67)、『連合艦隊司令長官 山本五十六』(68)、『日本海大海戦』(69)、
『トラ・トラ・トラ!』(70)、『潮騒』(71)、『青春の門』(75)、『冬の華』(78)、
『連合艦隊』(81)、『海峡』(82)、『探偵物語』(83)。
90年3月23日―肝臓癌のため永眠。
享年78歳、遺作は『森の向こう側』(88)でした。
伝記映画が創られるようでしたら、ぜひ(しつこいけど)勝野洋さんで!!笑
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(295)藤田まこと』
福岡出身。
その、無骨な感じ。
いいひとなんだろうけれども、真面目が過ぎて、冗談が通じない感じ。
軍人のキャラクターがよく似合っていた藤田進(ふじた・すすむ)さんは、現代の俳優でいうと、そうだなぁ・・・勝野洋あたりになるのでしょうか。
ちょっとちがうかな笑
黒澤信者の自分ですから、個人的にはあまり軍人のイメージはありません。
野心溢れる柔道家、弁慶に仕える富樫、警察の上層部などなど・・・って、やっぱりお堅いイメージではありますなぁ。
※この映画では、用心棒・本間先生を好演。
イメージに反し、ひじょうにコミカルな演技を披露している。
<経歴>
17歳のころに京都に立ち寄り、そこで知人から映画界に誘われる。
翌年―市川右太衛門プロダクションに所属、しばらくはエキストラとして下積み生活を送る。
20歳で兵役につき、その後、京都映音に技術部として配属される・・・も、撮影中のトラブルで解雇される。
しかしこれは当時のボス・マキノ雅弘による激励がこめられたものであり、藤田さんは一念発起し東宝に所属、ここで黒澤と出会うわけです。
それまでの主な作品は・・・
実質的なデビュー作『白蘭の歌』(39)、『海軍爆撃隊』(40)、『燃ゆる大空』(40)、『熱砂の誓ひ』(40)、『ハワイ・マレー沖海戦』(42)。
43年、『姿三四郎』で黒澤と初タッグを組む。
以下、黒澤作品をまとめて。
『續姿三四郎』(45)
『わが青春に悔なし』(46)
『虎の尾を踏む男達』(52)
『隠し砦の三悪人』(58)
『悪い奴ほどよく眠る』(60)
『用心棒』(61)
『天国と地獄』(63)
代表作は『わが青春に悔なし』になるのでしょうが、個人的には『虎の尾を踏む男達』が好きです。
日本の検閲官がこの映画をクサした際、黒澤が「くだらん奴が、くだらんということは、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんということは、大変面白いということでしょう」と返したのは有名な話。
痛快ですなぁ!!
そのほかの作品を、ザザッと。
『加藤隼戦闘隊』(44)、『森の石松』(49)、
『細雪』(50)、『自由学校』(51)、『ひめゆりの塔』(53)、『戦艦大和』(53)、『ノンちゃん雲に乗る』(55)、『明治天皇と日露大戦争』(57)、『地球防衛軍』(57)、『私は貝になりたい』(59)、
『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』(60)、『大坂城物語』(61)、『太平洋の翼』(63)、『秘剣』(63)、『海底軍艦』(63)、『今日もわれ大空にあり』(64)、『モスラ対ゴジラ』(64)、『侍』(65)、『飢餓海峡』(65)、『佐々木小次郎』(67)、『日本のいちばん長い日』(67)、『連合艦隊司令長官 山本五十六』(68)、『日本海大海戦』(69)、
『トラ・トラ・トラ!』(70)、『潮騒』(71)、『青春の門』(75)、『冬の華』(78)、
『連合艦隊』(81)、『海峡』(82)、『探偵物語』(83)。
90年3月23日―肝臓癌のため永眠。
享年78歳、遺作は『森の向こう側』(88)でした。
伝記映画が創られるようでしたら、ぜひ(しつこいけど)勝野洋さんで!!笑
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(295)藤田まこと』