Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

電話の愚

2018-09-25 00:10:00 | コラム
基本「家呑み派」だが、ここのところ「外呑み」が増えた。

まぁ付き合いってやつですね、
参加する呑み会の8割は楽しく過ごせるが、ときに不愉快になることだってあり。


自身のトークのベースに自虐があるから余計にそう思ってしまうのだろう、「俺すげーだろ」みたいなトーク、簡単にいえば武勇伝ばっかり話す男が苦手でね、
聞いていてもそれがどうした? と思うだけで面白くもないし感心することもない。

先週の呑み会ではそんな男がふたりも居て、聞く気力も話す気力も失せた。
つまらないので、紅一点の女子を独り占めする形でサシ呑みしてやったい。


もうひとつ。
その場に参加出来なかった、共通の友人とかに電話する女子が居るでしょう、自分、それもダメなんだ。

かけられた相手、うれしいのかな?

というのが一点目。

二点目は、だいたいそういう流れになるのだが・・・

「ちょっと待って、まっき~に代わるから」

とかいって、勝手に電話を回していく展開が不愉快極まりないと。


なぜって結局、受話器を持つものだけの時間が流れることになり、その場に居合わせたものたちにビミョーな空気が流れてしまうから。

無神経じゃなかろーか。

モノスゴ遠くに居るひとで、なかなか会えないとかいう背景があったりするのであれば分かるけどね。


そこに居るひとだけで、楽しめばいい。

自慢話は、そこそこにしてね。


・・・これ、べつに細かいヤツということにはならんよね?




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(263)』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画監督別10傑(28)アラン・パーカー

2018-09-24 00:10:00 | コラム
~アラン・パーカーのキャリア10傑~

いま、どうしているのかな。
体調が優れないのかな、思うように映画が撮れないのかな、才能あるのにな・・・と心配している映画監督が、ふたり。

偽証罪で収監されて以降、出所後は映画を制作していないジョン・マクティアナン。

『プレデター』(87)に『ダイハード』(88)、『レッド・オクトーバーを追え!』(90)など、アクション映画で手腕を発揮したひと。

本人は「撮る気、満々」らしいが、出資者が現れないのだろうか。


そして、アラン・パーカー。

英国出身、光と影を操る才人。

マクティアナンのように、前科がついたわけでもないのに新作がやってこない―となると、心身に問題があるのではないかと想像してしまう。

撮っていないわけではないようだが、日本公開にまで辿り着かないのだった。


残念だな、寂しいな・・・。


(1)『ザ・コミットメンツ』(91)

アイルランドに住む、労働者階級の若者(白人)たちがソウル・ミュージックを歌う。

才能はまちがいなくあるのに、成り上がり「損ねた」青春を描き、何度観ても胸を打つぜ。



(2)『ミシシッピー・バーニング』(88)

公民権運動家と黒人の青年が失踪した事件を捜査するFBI、ふたりが直面する過激な捜査妨害を通し、根強く残る黒人差別の問題を浮かび上がらせる。



社会性と娯楽性が幸福な結婚を果たした、80年代を代表する傑作かと。

(3)『ミッドナイト・エクスプレス』(78)

トルコで麻薬所持の罪で有罪となった男が、30年の刑に服することになったことに耐えられず脱獄を決意する。

脱獄を深夜急行の列車になぞらえた映像表現が巧みで、これぞ映画だ! と感動した高校1年の夏。

(4)『エンゼル・ハート』(87)

当時最高にセクシーだったミッキー・ロークが私立探偵を好演、



ジメっとした存在感を放つデ・ニーロと好対照をなし、スリリングな物語に抜群の雰囲気を与えている。

(5)『フェーム』(80)

ダンサーやミュージシャンを目指す若者たちを描いたミュージカル。

ダンスを捉えるカメラワークがダイナミックで、やっぱりこのひとは器用なんだなと感心する。

(6)『エビータ』(96)

エバ・ペロンを、マドンナが熱演。

この映画に関しては、パーカーの演出がどうこうではなく、マドンナとアントニオ・バンデラスのパフォーマンスをただただ褒めるべきだろう。



(7)『ダウンタウン物語』(76)

子どもたちがギャング・娼婦を演じる、かわいらしい作品。

しかしジョディ・フォスターだけは、10代にしてこの色気で参ってしまった。



(8)『愛と哀しみの旅路』(90)

太平洋戦争を背景に、米国人男性と日系女性の悲恋を丁寧に重厚に描き、素直に感動出来る。

それにしても、この邦題。
観客を減少させたかもしれないという意味で、たいへん罪深いと思うのだが。

(9)『アンジェラの灰』(99)

大恐慌時代を描いたフランク・マーコートの同名小説を堂々の映画化、貧困に直面するひとびとを描いてもユーモラスなのは、それがパーカーの気質なのだろう。

素晴らしいと思う。

(10)『小さな恋のメロディ』(71)

脚本を担当、この映画からパーカーの名前が知れ渡るようになった。

じつはこの映画、日本以外では当たらなかったんだよね。

なんでだろう。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『電話の愚』
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

来世でな

2018-09-23 00:10:00 | コラム
某日―。

団地の自転車駐車場で、近隣に住む友人に頼まれたパンク修理(2台)をシコシコやっていたら、同じ棟に住む奥さんから、

「あのー、出来ればウチの自転車も見てもらいたいんですけど…」という依頼が入った。

珍しいことではないので、
「あぁ、いいですよ、ここまで持ってきてもらえれば」と答える。


「あのー、こういう仕事をされているの?」
「(苦笑)よくいわれるんですけどね、これは趣味です」
「…そう、お店に勤めているのであれば、そのお店の料金を出そうかと思ったんですけど」
「いまは、工賃も上がってきてますからね、いいですよ、なんか、缶ビールとかで」
「それじゃあ、のちほどビールを持ってうかがいます」

こうした会話を、何度展開したか分からない。

勘違いされるのも分かる、週に1度は修理箱を持って駐車場に現れ、2台3台も見てればね、それ関係と思われるのが当然でしょう。

あるときなんか、
「なんのお仕事されているのか知らないけど、こっちのほうが向いているんじゃ?」と、仲良くしている階下のおばさんにいわれた。

原稿が立てつづけにボツになったとき、ライバルだった嫌味な同僚にも、
「まっき~はチャリ屋のほうが芽が出たんじゃないの」といわれた。

「(苦笑)まぁ、来世かな。来世だったら、それもありかも」と返しておいたが、結局、ソイツのほうがライター辞めてやんの。

けっ、ざまーみろクソヤロウ。


褒められているにはちがいないけど、あくまでも趣味です、趣味。

チャリもそれを修理するのも好きだけど、映画ほど格闘技ほどAVほどには好きじゃない。

だって修理の対価として、缶ビールねだるわけだし。

映画や格闘技、AVに関するタノミゴトであれば、無償でも構わないのだから。


休日にいじくりまわすだけで、満足なのです。


※この映画、チャリダーじゃなくても楽しめる



…………………………………………

明日のコラムは・・・

『映画監督別10傑(28)アラン・パーカー』
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にっぽん女優列伝(80)かたせ梨乃

2018-09-22 03:34:59 | コラム
57年5月8日生まれ・61歳。
東京出身。

公式プロフィール


いわゆるダイナマイトボディ系の女優さんタレントさんに、あまり魅かれません。

これは、自分の父親専門かなぁと。

父親は藤原紀香、米倉涼子、そして、かたせ梨乃(かたせ・りの)さんが大好きでしたから。

梨乃さんがブラウン管に登場するたび、「なしのちゃん~♪」と手を振っていました。

いくら家族が「なしのじゃなくて、りの!」といっても「なしの」という、先端をいく?オヤジギャグだったのだと思います。


自分がダイナマイトボディ系で好きだったのは、MEGUMIくらいですかね。
あれほど格闘技が好きだった小池栄子さえピンとこなかったのに、MEGUMIは好きでした。

顔かな、顔。
あ、あとサトエリも好きかも!

って、けっこう出てくるじゃないか。


さて、そんな梨乃さんのイメージを決定的にしたのは五社英雄とのタッグ作。

自分はこの監督の「よき観客」ではなかったと自覚していますし、同監督が起用した女優さんでは名取裕子や藤真利子のほうが圧倒的に魅力的だったとは思います・・・が、このポスターの太ももに「ごくり。」とこなかったといえば、それは嘘になりますわな。



<経歴>

CMモデルとして大学在学中に芸能界入りを果たし、『11PM』(日本テレビ)にもカバーガールとして出演した経験を持つ。

78年、どういう経緯か『ムキムキマンのエンゼル体操』の女性ボーカル部分を担当し好評を得る。

コミックソングとして優れていますよね、耳に残るメロディと歌詞ですし。




映画俳優デビュー作は、79年の『隠密同心 大江戸捜査網』。

テレビシリーズの人気を受けた映画版で、梨乃さんはドラマと同じ役「おりん」を好演しています。


『幻の湖』(82)、『シブがき隊 ボーイズ & ガールズ』(82)、『愛しき日々よ』(84)、『二代目はクリスチャン』(85)。

86年、人気シリーズ『極道の妻たち』がスタート。

梨乃さんは1作目のほかに、『3代目姐』(89)『最後の戦い』(90)『危険な賭け』(96)『決着』(98)『赤い殺意』(99)の5本に出演、これで人気とイメージを決定的なものにしました。

前述したとおり、五社演出にあまり乗れない自分ではありますが、ヤクザ社会を女性視点で捉えるという発想は面白いと思います。

ただ最初は興味深かったのですが、ちょいとセクシーな格好で銃を構え、ややどぎつい決め台詞を吐くというスタイルが定番化することで「逆にギャグっぽく」なってしまい、ちょっとどうなんだろう・・・と。

それならば、『吉原炎上』(87)や『肉体の門』(88)のほうが、フィクションとはいえ「ある程度の歴史」をふまえて描いていますし、興味は持続するし感情移入も出来ますかね。


『流転の海』(90)、五社監督と組んだ最後の作品『陽炎』(91)、『渋滞』(91)、『寒椿』(92)、『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』(94)、『東雲楼 女の乱』(94)、
憎めない珍作『シベリア超特急』(96)のオファーにも応える勇気も併せ持ち、
荒井晴彦が監督に挑戦した『身も心も』(97)では、AVと見紛うほどのファックシーンを披露する。

さすがですね、ちょっとセクシーな役を演じるようになると「堕ちた」なんていう、精神的インポテンツな連中に観せてやりたいですよ。


近年の作品に・・・
『天使に見捨てられた夜』(99)、『千年の恋 ひかる源氏物語』(2001)、『風の外側』(2007)、『カケラ』(2009)、『ロストクライム ―閃光―』(2010)『海難1890』(2015)、最新作は『劇場版 コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~』(2018)。


60歳を過ぎセクシー演技は減少傾向にありますが、ロバート秋山など熱烈なファンは多いはず。

だから、もう少しサービスしてくれてもよいような気がします。


次回のにっぽん女優列伝は、片平なぎささんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『来世でな』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にっぽん女優列伝(79)片瀬那奈

2018-09-21 00:10:00 | コラム
81年11月7日生まれ・36歳。
東京出身。

公式ブログ

モノスゴかっけー片瀬那奈(かたせ・なな)さんを、女優としてあまり認識していませんでした。

ジョージアの女神さんであり、


3代目の「きれいなおねえさん」であり、

ヘビースモーカーであることを隠さない珍しい女性タレントであり、

モデル出身の長身(172cm)、ほぼ同じ身長の中山秀征と日曜の朝に情報番組をやっているひと、、、であると。




だから女優としての評価はきちんと出来ませんが、女子として、すっげ好きです。

格好いいし、さばさばしてそうだし。


あ、1本だけありました女優らしいのが。

『アイアムアヒーロー』(2016)、主人公の彼女役です。



前半部しか出てきませんが、眼鏡も似合っていたし、ゾンビ化していく過程も、よく頑張っていたと思います。



<経歴>

高校在学時に新宿でスカウトされ、ファッションモデルとしてデビューする。

99年、『旭化成水着キャンペーンモデル』に起用される。
まだ高校生だったはずで、もう当時から、すんげースタイルだったのでしょうね。

2001年、松下電工の3代目『きれいなおねえさん』に選出され、活動の場を広げる。


いくつかのテレビドラマに出演したのち、2006年の『デスノート the Last name』で映画女優デビューを飾る。

・・・も、
『きみにしか聞こえない』(2007)、
3部作で敷島ミカ役を演じる『20世紀少年 ―第1章― 終わりの始まり』(2008)、『第2章 最後の希望』と『最終章 ぼくらの旗』(2009)、
『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010)、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(2010)、『ジーン・ワルツ』(2011)、『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2012)という具合に、作品そのものも那奈さんの演技も「うーむ。」というものがつづきます。

ただ、テレビシリーズの好評を受けて制作された『闇金ウシジマくん』(2012)は本人のイメージにもあっていて悪くなかったと思いました。

そうか前言撤回ですね、女優として認識していました、ごめんなさい。
要はイメージにぴったりあうか、その逆にイメージと真逆か、そのあたりに挑戦してくれると、代表作がもっと増えていくような気がします。


ほかの出演作に・・・
『HK 変態仮面』(2013)とその続編『アブノーマル・クライシス』(2016)、
『二流小説家 シリアリスト』(2013)、『海月姫』(2014)、『こいのわ 婚活クルージング』(2017)。


ロリコンゆえ「より、若い」女子に注目しがちですが、
色気むんむん那奈さんも大好き、見ただけでリビドー始動! してしまう自分なんかは、もう少しスクリーンにエロスを振りまいてほしいと願っています。 

お願いしやす!!

…………………………………………

明日のコラムは・・・

にっぽん女優列伝、3連続でいきます。
『にっぽん女優列伝(80)かたせ梨乃』
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする