Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

zu、sa、mu。

2018-10-21 00:10:00 | コラム
ゴキゲンなわけでもないのに、なんとなく、なにかを口ずさんでいるときってあるでしょう。

モノスゴ大好きな歌っていうわけでもない。

もちろん、その歌が嫌いってことはないけれども。
(そもそも…趣味にあわない歌はあっても、嫌いな歌って「映画とちがい」少ない。みんなそうじゃないのかな、ちがうのかな、嫌いな歌ってすぐに浮かぶの?)


以下は、あれ自分、ふと気づいたら口ずさんでいるよ。という経験が、少なくとも3回以上はあった歌。

カラオケで「歌うぞ!」という歌より、ひょっとしたら好きなのかもしれないよね、自然と口ずさんでしまうのだから。


(1)『みずいろの雨』

雨の日のチャリ運転時限定で、いつのまにか口ずさんでいる。

ちょっとヤケクソ気味なのかもしれない。



(2)『ギミー・シェルター』

戦争と暴力を歌った、ストーンズの代表作。

ひじょうに歌うのが難しいので、メロディを口ずさんでいることのほうが多い。

(3)『悲しみよこんにちは』

なんか元気出るんだよね、由貴ちゃん自分にとって永遠のアイドルだし。



(4)『STAR TRAIN』

Perfumeでは、もっともっと好きな作品が沢山あるのだけれども。

口ずさむのは、こればっかりになる。



(5)『哀戦士』

『ガンダム』映画版パート2のメインテーマ。

これは、カラオケでもよく歌います。

ここに挙げた5曲では唯一、歌詞を完全に記憶しています。

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明日のコラムは・・・

『house』
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にっぽん女優列伝(83)門脇麦

2018-10-20 00:10:00 | コラム
92年8月10日生まれ・26歳。
東京出身。

公式プロフィール


現代の日本映画を語るうえで外すことの出来ない女優さん―といえば、「ド」メジャーであれば、やはり広瀬すず嬢になりますが、
「ド」メジャーではない映画で輝いているのは、安藤サクラ、二階堂ふみ、そして門脇麦(かどわき・むぎ)ちゃんの3人になるでしょう。

麦って、本名なんだそうで。

すごくいい名前、そしてこれがまた、麦ちゃんにあっている。


どこにでも居る、フツーのおんなのこに見えます。

実際、フツーなのかもしれません。

度胸と演技力を除いては。


たとえば安藤サクラと二階堂ふみって、もう見るからに女優さん。

モノスゴ意志の強い目をしていますし。

麦ちゃんには、それがない・・・ように見えます。

しかしカメラを通すると、あら不思議、フツーのおんなのこのはずが、フツーでなくなる。

気鋭の監督が、こぞって起用したくなるのも分かります。


※麦ちゃんだけじゃなく、みんなよかった



<経歴>

バレリーナを目指すも挫折し、高校生のころ女優になる決意をする。

映画俳優デビュー作は、2013年の『インターミッション』。
ほんのチョイ役でしたが、同年に放送された「チョコラBB」のCMが美女ウォッチャーたちの目に留まり、『スクールガール・コンプレックス ―放送部篇―』(2013)の主演を勝ち取る。

(自分も発表当時に購入していた)写真集の映画化作品でした。




2014年、R18指定の群像劇『愛の渦』で、地味だけど性欲満点の女子大生を熱演。

彼女の凄いところは、こうした振り切った演技が出来るいっぽうで、なーんでもない日常をさらりと演じることも出来るところ。


当然のようにオファーが殺到するようになり・・・

『闇金ウシジマくん Part2』(2014)、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(2014)、『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)、『合葬』(2015)、
『太陽』(2016)、『オオカミ少女と黒王子』(2016)、『二重生活』(2016)、『14の夜』(2016)、
『彼らが本気で編むときは、』(2017)、『こどもつかい』(2017)、『世界は今日から君のもの』(2017)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)、『KOKORO』(2017)、『花筐/HANAGATAMI』(2017)・・・と、ここ数年の活躍には目を見張るものがあります。


『サニー/32』(2018)、
2019年度も、『ここは退屈迎えに来て』、『さよならくちびる』、『チワワちゃん』などの公開が控えています。

そして現在、『止められるか、俺たちを』(2018)が公開中。

ピンク映画の鬼才、若松孝二とその周辺を描いた傑作で、麦ちゃんの演技が、またいいんだこれが。

しばらくは、目の離せない女優さんですね。




次回のにっぽん女優列伝は、夏帆さんから。

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明日のコラムは・・・

『zu、sa、mu。』
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にっぽん女優列伝(82)加藤ローサ

2018-10-19 00:10:00 | コラム
85年6月22日生まれ・33歳。
横浜出身。

公式Instagram


2日連続で、素敵なママさんを取り上げることに。

旦那の松井大輔(サッカー選手)、ただただ羨ましいっす。




加藤ローサ(かとう・ろーさ)ちゃんは、日本(母親)とイタリア(父親)のハーフ。

正直、演技がどうこうというのは置いておいて(ダメじゃん!)、めちゃくちゃかわいいです。好みです。


今年、映画の代表作といえるであろう『シムソンズ』(2006)のレンタル率・ネット視聴率が「急に」上がったそうです。

平昌冬季五輪でカーリングに興味を持った―そういうひと、多かったですものね分かります。

※エキストラとして、銅メダリスト・吉田夕梨花も出演。
※さらにいえば制作のひとり・榊原信行、通称「バラさん」は、DSE代表として格闘技イベント『PRIDE』開催に関わり、現在も『RIZIN』の代表であるからして、自分がしょっちゅう顔をあわせているひとなのでした。
※「バラさん」つながりというわけではありませんが・・・ローサとは、イタリア語で「バラ」なんだそうです。あぁ麗しい。




<経歴>

高校在学中にオーディションに合格、モデルとしてデビューを飾る。

最初に注目を浴びたのは、2004年放送のCM『ゼクシィ』。

映画俳優デビュー作は、2005年の『東京タワー Tokyo Tower』。

『イツカ波ノ彼方ニ』(2005)を経て、前述した『シムソンズ』で初主演を果たす。

この2006年は彼女にとっての当たり年で、
『ため息の理由』(2006)、『キャッチ ア ウェーブ』(2006)、『陽気なギャングが地球を回す』(2006)、『夜のピクニック』(2006)、『いちばんきれいな水』(2006)などなど計6本に出演。

すべてが成功作というわけではないですし、大役というわけでもありませんでした。
が、とくに漫画家・古屋兎丸の原作を映画化した『いちばんきれいな水』は、出来はともかくとして、監督は惚れていたんじゃないかと思うほど、ローサちゃんがキレイに捉えられています。

その他の作品に・・・
『スマイル 聖夜の奇跡』(2007)、『デトロイト・メタル・シティ』(2008)、『天国はまだ遠く』(2008)、『ガール』(2012)など。


結婚~出産の期間は芸能活動をセーブしていたものの、最近CMで見かけるようになりましたね。
相変わらず、麗しいです。


それからもう1本、深夜のテレビドラマを紹介。

『BUNGO ―日本文学シネマ―』のシリーズ(TBS)で放送された、谷崎潤一郎の『富美子の足』(2010)。



ローサちゃんのオミアシが、男を狂わす魅惑的なものであることは否定しませんが、
これは監督の演出が甘過ぎたのか、そのあたりにまで迫ることが出来なかったように思います。

惜しいな・・・。

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明日のコラムは・・・

女優列伝、3連続でいきます。
『にっぽん女優列伝(83)門脇麦』
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にっぽん女優列伝(81)加藤あい

2018-10-18 00:10:00 | コラム
82年12月12日生まれ・35歳。
愛知出身。

公式プロフィール


加藤あい(かとう・あい)ちゃんといえば、映画は少ないけれどテレビドラマに多数出演・・・しているものの、個人的にはCMタレントのイメージのほうが強いです。

docomoのイメージキャラクターも長く務めていましたし、
自分が好きだったのは、C1000タケダですね。




スキャンダルもなく、企業も起用し易かったのでしょう。

そのあたりが物足りないといえばそうだ、、、と結ぶのは、スターを目指す女優さんには酷な視点になるのでしょうが。


映画の代表作を挙げるとするならば、やっぱり『海猿』のシリーズ(2004~2012)になるのかな。

正直にいえば、べつに…という作品です。

あぁそうか、と思うのは。
このシリーズ、海外でも日本代表として映画祭にかかったことがありまして。

そこで、爆笑が起こったというのです。

大事故が起こっているのに決め台詞を吐いたり、一刻も争う場面であるにも関わらず、お涙頂戴のシーンを長々と展開させているところが「逆にツボ」であったようで。

まぁそうなのですけれどね、スタッフ・キャストの皆さんのことを考えれば、少し気の毒かな~、、、とも思ってしまいます。




<経歴>

中学時代にモデル活動を開始、98年には日テレジェニックに選出されました。

このころからCM出演が増加、一時期は10社以上のイメージキャラクターを務めます。


映画俳優デビュー作は、98年の『新宿少年探偵団』。

しかし前述したように、映画キャリアは(テレビドラマに比べて)極端に少なく・・・
『海猿』のシリーズ、

『海猿 ウミザル』(2004)
『LIMIT OF LOVE 海猿』(2006)
『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010)
『BRAVE HEARTS 海猿』(2012)

を除くと・・・

挙げられるのは『笑の大学』(2004)、『アナザーAnother』(2012)、『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(2014)くらい。


逆に。
逆に? になるのかどうかは分かりませんが。

TBSの深夜に『24人の加藤あい』(2001)というバラエティが放送されていたのですけど、



24人のクリエイターが「かぎられた制作費と時間」で、あいちゃんを主人公にしたCMを創るという内容で、これが映画的でたいへん面白く、これこそ代表作なのかな、、、なんて思います。

2013年、一般男性と結婚。

現在、2児を育てるママさんです。


素敵なママさんだな~。

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映画監督別10傑(31)阪本順治

2018-10-17 00:10:00 | コラム
~阪本順治のキャリア10傑~

娯楽も社会派も、地味目も派手目もいける、日本を代表するエンターテイナー・・・のはずなのに、映画監督としての知名度はけっして高くない。

発言が私生活がマトモ過ぎるのかな~、
とか考えてみたが、いやいや映画監督としての評価は映画だけでいいのであって、同じ関西系だからといって井筒監督のように吠える必要なんかないでしょう。

60歳。
いままでは中堅の存在だったけれども、パワーバランス的にはもう上位のほうに居ると思う。


このひとなら資金は集まるはずだから、超大作を撮ってほしいな。


(1)『トカレフ』(94)

極力説明を排した創りにしびれるサスペンス。



トカレフを「拾った」男と、それにより息子を奪われた男。

「拾った」男・佐藤浩市が死ぬ間際に「親より先に死んじゃ、ダメだよね」と発する。

なんだか知らないが、グッときてしまった。

(2)『KT』(2002)

負け犬たちが精いっぱい吠える、政治サスペンスの傑作。

日本で、こういう題材の大作は撮れないといっていたヤツは誰だ!?



(3)『大鹿村騒動記』(2011)

原田芳雄の遺作。

長野県に実存する大鹿村を舞台に、そこの伝統「大鹿歌舞伎」にまつわるアレヤコレヤを描いた、観光映画としても「かなりよい線」いってる佳作。

(4)『どついたるねん』(89)



監督デビュー作、そして主演の赤井英和にとっても、俳優として初めての大役。

湿ったところが全くないボクシング映画は、世界的視野で捉えても「初」なのではないか。

赤井さんのキャラクター性や関西の空気も大きいのだろうね、ヒロインの相楽晴子も「まちがいなく」キャリア最高の演技。

(5)『顔』(2000)

「あぶないあぶない」で話題となった犯罪者、福田和子をモデルとしたユニークな犯罪劇。

とにもかくにも、ヒロインを演じた藤山直美に尽きるだろう。

(6)『亡国のイージス』(2005)

福井晴敏の小説を映画化、スケール感もあるし悪くはないが、上映時間などの問題で娯楽要素を削った結果、やや食い足りないところがあるのが惜しい。



(7)『団地』(2016)

再び藤山直美を起用して撮った、小規模SF。

うん、こういうアイデアで挑めば、ハリウッド産に対抗出来るSFも創れるのだなぁと感心した。

(8)『この世の外へ クラブ進駐軍』(2004)

ジャズバンド「ラッキーストライカーズ」の視点から、敗戦後の日本と、その時代を生きる若者を描く。

真木蔵人や前田亜季など、脇もみんなよかったが、ぜんぜん話題にならなかった記憶があり・・・。



(9)『エルネスト もう一人のゲバラ』(2017)

日系ボリビア人、 フレディ・マエムラ。
チェ・ゲバラから「エルネスト」と命名され、革命闘争に参加した男を描く野心作。

(10)『新・仁義なき戦い』(2000)

「俺は生きざま、こいつは死にざまや。」

いまのことばでいえば、伝説的ヤクザ映画を「リブート」した作品。

けっして成功作とはいえないし、実際に褒めるひとのほうが少なかったと思うが、心意気はおおいに買いたい。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(81)加藤あい』
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